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人は1時間に23回顔を触る!“クセ”から見直す感染予防
感染症の多い季節。「手洗い」や「マスク」と同じくらい大切なのが、“顔を触らない”という意識です。人は1時間に23回も顔を触ると言われています。今回はその理由と、今日からできる対策を解説します。 皆さんご存知の通り、コロナ禍以降盛んに言われるようになったのが感染予防。 ① 3密(密閉・密集・密接)を避ける ② 手洗いを徹底する ③ むやみに顔を触らない 風邪やインフルエンザ、そしてコロナなどの感染症。『空間管理』『手洗い・マスク』が重要なのは言うまでもありませんが、実はもう一つ見逃せないのが冒頭で紹介した“顔を触るクセ”なんです。 人は1時間に23回も顔を触っている!【科学的データ】 実は、面白い実験データがあるんです。 それは・・・、「人は無意識にどれほど顔を触っているか?」を調べた実験です。 2010年にオーストラリアの医学生26人を対象とした実験で、240分間の間にトータルで何と2.346回も顔に触れていた、という結果が出ました。 そのうち、眼や鼻・口などいわゆる粘膜部に触れた回数は実に1.024回(44%)、1時間あたりに換算すると何と

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3 日前


注射じゃないインフルエンザワクチンについて耳鼻科医目線で解説します
9月11日、京都府から「インフルエンザが流行期に入った」と発表されました。 「まだ9月なのに・・・??」 ちなみに、2024年のインフルエンザ流行入りは11月10日でしたから、今年は2カ月近くも早い流行入りとなった訳です。 新型コロナウイルス感染症の発生も高止まりなので、なかなか油断できない状況ですね。 インフルエンザに話を戻すと、当クリニックでは毎年10月初旬からワクチン接種の予約を開始して月末から接種を開始してきました。 ただ、今年の「極端に早い流行入り」を考慮して、可能であれば接種開始時期を前倒しできないかなー、と思案・検討中です(決定したらHP及び公式LINEでご案内します)。 鼻から噴霧するインフルエンザワクチンが登場 そこで本題。 今年から、従来の「注射型」ワクチンに加えて、「注射じゃない」ワクチンを一部で導入することにしました。 針を刺さなくてもよい、点鼻薬みたいに鼻から投与する、という方法です。 「生ワクチン」と言われる種類で、鼻粘膜を介して「疑似感染状態」を作ることで免疫獲得を誘導するという仕組みです。...

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9月17日


口呼吸が招くトラブルと鼻呼吸のススメ
耳鼻科医目線で「のどを悪くし易い人」を見ると、こうなる 「私、すぐにのどが悪くなるんです」 「自分は扁桃炎をよく起こします」 多くの患者さんがそう話してくれるのですが、実は、そんな訴えをする患者さんを診察する時に気を付けていることがあるんです。 それは・・・、 「無意識のうちに、普段から”口呼吸”をしてないか?」 と疑う、ということ。 今回は口呼吸のデメリットについてのお話ですが、本題に入る前に違う視点から考えてみましょう。 まず、鼻呼吸のメリットは? ◎フィルターの役目 鼻から吸い込んだウイルス・汚れた空気などは鼻のフィルター機能(空気清浄機的な役割)でクリーンな状態にしてからのどに送られます ◎吸い込んだ空気の温度・湿度管理の役目 例えば「乾燥した」「冷たい」空気を鼻から吸い込んだ場合、その空気を鼻の中で「加湿して」「温めて」からのどに送ります ◎酸素の摂取効率を高める(特に運動時) ◎脳を冷却して思考能力・記憶定着力を高める ◎睡眠時の気道確保~睡眠の質を高める ◎脳の発達と機能維持の役割(マウスにて実証済:...

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1月7日


感染症激増! 注意すべきこと
12月、気温の低下に伴って様々な感染症が流行する事態となっています。 インフルエンザ、コロナ、マイコプラズマ肺炎などなど・・・。 皆さん、「年末年始を含めて大事な時に体調不良・・・」なんてことを避けるためにも気をつけていると思いますが、今回は感染症対策・注意すべきことについて改めて解説しようと思います。 ①体調管理 一番基本になるのは、やはり体調そのものの管理ですね。 寝不足・疲労蓄積は避けるべきツートップ。 これらは抵抗力・免疫力低下を引き起こし、易感染性の要素を高めることに繋がります。 大掃除・今年のうちに片づけておきたい仕事・お正月の準備などあるかと思いますが、無理は禁物! さらに、年末年始にゆっくりし過ぎて夜更かし・寝不足など、生活リズムを極端に乱さないことも重要。 ②身体を冷やさないこと 外側からも内側からも、身体を冷やさない工夫が必要です( 無理に暖めなくてもいいけど、冷やさないことがポイント )。 気温の低い日に寒さ対策が徹底できていないパターンが圧倒的に多いので、今一度ご確認を。 忘年会・クリスマス・初詣など、意外と屋外移

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2024年12月23日


2023-2024シーズンのインフルエンザワクチン接種について
季節は秋を迎え、気温差などで体調を崩す人が増えてきているので要注意ですね。 さて、今回は「2023-2024シーズンのインフルエンザワクチン接種について」のご案内です。 コロナ禍以降、2020-2021年および2021-2022年の冬はインフルエンザの「流行が無かった」のは皆さんご存じの通りです。 ちなみに、過去のインフルエンザ累計推計受診者数は以下の通り。 2018/2019シーズン 約1.201万人 2019/2020シーズン 約729万人 2020/2021シーズン 約1.4万人 2021/2022シーズン 約0.3万人 2022/2023シーズン 約428万人 (国立感染症研究所のデータ) コロナ禍真っ最中のインフルエンザがいかに少ないかおわかり頂けたかと思います。 が、2022/2023シーズンは再び増加傾向が確認できます。 事実、2022/2023シーズン以降、本ブログを書いている現在までインフルエンザは「流行」状態が続いているんです。特に7月以降は連日検査陽性のケースが確認され、コロナ同様油断できません。 現在流行しているインフ

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2023年9月27日


花粉症・感染症対策で有効なマスクは?
コロナ禍以降に様変わりした日常、気付いたら春の花粉シーズンが既に始まっています。 みなさん感染・花粉対策に尽力されていることと思いますが、「手洗い」とともに対策の代表格と言えるのが「マスク着用」。 マスクの種類は色々あるけど、どうなの? ただ、コロナ禍をきっかけにマスクの種類による予防効果の違いが検証されるようになり、特にウレタンマスクがやり玉に挙げられたのは記憶に新しいところですね。 ウレタンマスクや布マスクは不織布マスクに比べてウイルス等の拡散・吸引の予防効果が少ない、という論調なんですね。 巷には<不織布マスク警察>なんて人がいるという報道もあって、ウレタンマスク・布マスク業界の方々が悲鳴をあげているというニュースを耳にした方もおられるでしょう。 ・・・果たして、ウレタン・布マスクが全てアウトなのでしょうか? 私の答は、「NO」です(最近では高機能なウレタン・布マスクも登場しているようですしね)。 ただし、一定の基準を設けた上で上手に使い分けるスキルが必要かな、とも思うのです。 そこで今回は、私の独断で「こんな時にはこのマスク!」みたい

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2021年2月18日


コロナ対策② 顔を触っちゃダメ!
最近はコロナウイルス対策が声高く言われています。 これだけ感染が蔓延すれば致し方ないことかと思います。 そこで盛んに言われるのが、 ① 3密(密閉・密集・密接)を避ける ② 手洗いを徹底する ③ むやみに顔を触らない ①については、緊急事態宣言に伴い殆どの人が全ての種類の外出を避けておられると思います。 ②については、マスク同様に手指の消毒に必要な物品が手に入らない現状からわかるように、皆が手指衛生に取り組んでいることが伺えます。 では、③についてはどうでしょう? 実は、面白い実験データがあるんです。 それは・・・、「人は無意識にどれほど顔を触っているか?」 2010年にオーストラリアの医学生26人を対象とした実験で、240分間の間にトータルで何と2.346回も顔に触れていた、という結果が出ました。 そのうち、眼や鼻・口などいわゆる粘膜部に触れた回数は実に1.024回(44%)、1時間あたりに換算すると何と23回! 「手を清潔にする回数」と「顔を触る回数」、どちらが多いかは比べてみれば一目瞭然ですよね。 いかに無意識の間に顔を触りまくってい

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2020年5月7日
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