緊急事態宣言が解除され世の中が若干「安心ムード」に包まれる中ではありますが、一定以上の注意が必要な状況には変わりありません。
そこで、今回は屋内・室内の換気について考えてみました。
ウイルス対策で「頻回の換気」が繰り返し推奨されているのはみなさんご承知の通り。
窓や玄関を開放することで換気を行い室内空気の汚染物質濃度を低下させる、いわゆる「自然換気」が最も効率が良いのはもちろんです。
が、梅雨に入り雨天の日が増えたこの頃、さらに暑くなりエアコン稼働のタイミングが増えるこの頃、なかなか定期的な換気が難しくなっているのでは?
「日本建築学会」っていうのはありそうですが、みなさん、「空気調和・衛生工学会」なるものがある、ってご存じでしたか? さらに、それぞれの中に「環境工学委員会空気環境運営委員会」「換気設備委員会」という名前を聞いただけで”超スペシャリスト軍団”?なんて委員会があるそうです。
実は、両者連名で<新型コロナウイルス感染症制御において「換気」に関して「換気」に関するQ&A>という報告書が出されているんです。
その中から、前述した「自然換気」ではなく、いわゆる「機械換気」はどれくらい有効か?というクエスチョンに対して。
人から発生する汚染物質に関して、2003年以降に建てられた住宅や商業空間に対してはその濃度を十分に低減させる「機械換気」設備の設置が義務づけられているそうです。
つまり、
①設置されている機械換気設備が正常に稼働していれば
②想定された以上の人数がその空間に滞在していなければ
③過剰に汚染物質を排出する人がその空間に滞在していなければ
基本的には大きな心配をせず、過剰に反応しなくても良い、ことになります。
ということで、当院においても夏に向けて「玄関開けっ放し」「窓開けっぱなし」を減らし、効率よい換気を徹底したいと思います。
*クリニック内に4基設置してある換気扇をフル稼働
*2台の空気清浄殺菌機(紫外線+HEPAフィルター)をフル稼働
当クリニックの敷地面積であれば1台で対応可能ですが、感染対策で2台設置しています
玄関開けっ放しで、患者さんが蚊や蜂の被害にあっても困るので笑
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