最近、「耳が痒い」「耳が痛い」と訴えて受診する方が増えています。
しかも、若い世代の方が圧倒的に多いんです。
・・・何故でしょう?
それらの方の診断名は、「外耳道炎(がいじどうえん)」。
耳の穴の部分の皮膚が炎症を起こすもので、まず起こる症状が「耳の痒み」です。
耳が痒い → 耳を触る(耳かき・綿棒などで) → 炎症が強くなる → 痛くなる(ひどい場合は傷がついて分泌物が出たり出血したりします)
さて、外耳道炎の主な原因は次の3つ。
1.普段の耳掃除が無意識のうちに過剰になっている
2.日常的にイヤホンを使用している
3.入浴・シャワーの時に水分・湿気が加わる
もうおわかりですね?
そう、若い人は普段からイヤホンを長時間使用する割合が高いのがその答えです。
イヤホンが外耳道を圧迫することで徐々に炎症を起こすのです!
普段からイヤホンを使っているので、その行為が炎症の原因だと認識できないんですね。
もちろん、社会人の方でも同じ生活習慣を持っていれば外耳炎のリスクは高くなります。
外耳炎の治療は、「局所への薬剤使用(軟膏・点耳薬など)、炎症が強い時は内服薬併用」です。
でも、それよりも大切なことは、「原因を避けること!」。
思い当たる部分があるあなた、日頃から注意して下さいね^^)
