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執筆者の写真shibata.ent

古(いにしえ)の・・・


 ある日、いつも診察に来られる患者さんが一枚の写真を見せてくれました。

「納戸(?)を片づけていたら昔の吸入器が出てきたんです。」

 そこには確かに吸入器と思われる、何とも歴史を感じさせる装置が写っていました。

その患者さんのお父様が使用していたそうで、昭和10年代のものだとか。

薬液を入れるらしき茶色の瓶、アルコールランプ?のような容器、吸入口となる円筒状の構造物。

 現代では家庭用吸入器は広く普及していますが、当時はどうだったのでしょう?

準備するのも、洗浄するのも、結構手がかかりそうですよね。

 その患者さんは呼吸器系が弱く通院されていますが、「私の体質は父親から受け継いだみたいです。」と、懐かしそうに話しておられました。

 患者さんが実際の治療・診療以外のお話をしてくれると何だか嬉しい気持ちになりますね。

ただ、納戸の片づけに際してホコリをたくさん吸引したことで調子を崩された、と聞いてちょっと複雑な気持ちになったのは内緒です(笑)

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