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執筆者の写真shibata.ent

2023 花粉予測と対策

 つい先日新年を迎えたかと思ったら、もう花粉の話題が出る時期になりました。

今回は今シーズンの花粉予測とその対策について。適切な情報をもとに適切な対応をすることで、少しでも負担の少ない花粉シーズンを迎えたいですね。


まず結論、

【今年は昨年に比べて、例年に比べて、全国的に花粉量が多い】と予測(日本気象協会)されています。

【花粉対策、関西地方では2月中旬には始めましょう】

【コロナ対策は必要に応じて屋内でマスク、花粉対策は屋外でマスク】


<今年の花粉飛散量を知ろう>

 初めにすることは、花粉の飛散量を知ることから。

昨年比とは、『昨年の花粉飛散量と比べてどうか』

関西地方は全て昨年比150%以上の予測です(200%以上の県も!)。


例年比とは、『過去10年間の花粉飛散量の平均値と比べてどうか』

関西地方では例年比110〜200%の予測。


ということになります。

余談ですが、花粉飛散量を知ろうとする時にはこの2つの項目を確認しなければ正確な判断ができないのでご注意下さいね。


<予防・対策の開始時期・方法を知ろう>

 では、「対策はいつから?」と考えた時に重要なのが花粉の飛散開始時期ですね。

全国で飛散開始日は若干異なりますが、大阪では2月22日と予測されています。

気象条件によって多少前後しますが、大いに参考になりますね。


参考)飛散開始日とは、「1月以降に1平方センチメートルあたり1個以上のスギ花粉を2日連続して観察した最初の日」を指します。単発で飛散する日があっても連続しなければ飛散開始日にはならないのです。


予測される飛散開始日から1週間ほど遡って対策を始めれば良いかと思うので、ご確認を。


いざ対策を!となった時に、内服を始めるのか?点鼻薬を始めるのか?

内服:薬剤の成分が血流に乗って全身を巡る中で鼻に到達

点鼻薬:アレルギー反応を起こす局所に直接薬剤を噴霧(大部分が局所で代謝される)

理にかなっていて身体にやさしいのは点鼻薬、ということになりますが、点鼻薬にも種類がありますし、個人個人で合う/合わないがある(どうしても点鼻薬は忘れてしまう、という人もいる)ので、詳細は主治医先生と相談して下さい。


<花粉症治療の目標を知ろう>

 花粉症は花粉に対して起こるアレルギー反応です。今の医学ではこのアレルギー反応を完全に治癒させることは困難とされているんです。


ということで、花粉症の治療目標の設定は以下のごとく。

1)日常生活・活動・睡眠に大きな支障が無い

・鼻や眼の症状が気になって集中できない

・睡眠の質を落としてしまい、疲れが取れない、などをなるべく少なくしたい

2)症状が酷くて鼻や眼を頻繁に触るような状況が無い

・相変わらずのコロナ禍、感染対策として鼻や眼を触る回数をなるべく減らしたい


このように少しでもマシな状態を増やすために、薬をどのように使えば良いか、日常生活で何に気を付けるか、を確認しておきましょう。


<その他の対策を知ろう>

 まだまだ続くコロナ禍、今年はインフルエンザも増えていますし、花粉の影響で鼻やのどの調子をさらに悪くするような状況を少なくしたいですね。


コロナ対策としてのマスクは緩和方向ですが、

・不特定の人が(特に大勢)いる場所

・狭い空間や換気の悪い場所

・自身が咽頭痛や咳などの症状がある場合 にはやはりマスクが必要です(主に屋内)。


花粉対策としてのマスクはシーズン中は必要ですね(こちらは屋外)。

 

もちろん、寝不足や疲労の蓄積は症状悪化の誘引になるので、体調管理にも十分な意識を向けて下さい。

最後に、花粉症の方、シーズン中は屋外での行動・活動時間が長くなる予定は控えめにした方が無難です。お花見などの予定を組む時はご注意を。

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