
声を枯らしてしまった/枯らしたくない人へ
―「声が枯れた=のどがひどく腫れている?」と思っていませんか?―
■ 声枯れは「炎症の強さ」ではなく「広がり」の問題
声枯れは、「炎症がどれだけ強いか」ではなく、「どこまで広がっているか」で起こります。
のど(咽頭)だけの炎症では、痛みはあっても声は比較的保たれます。
一方で、「炎症が声帯の粘膜まで波及する」と、たとえ軽度でも声は確実に枯れます。
🩺 院長のひとこと
「声枯れ=重症、とは限りません。
でも“声帯まで炎症が届いている”サインである、と理解しましょう。」
■ 声帯はどうやって声を出している?
左右の声帯は、V字型の構造をしています。
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息を吸うとき → 声帯は開く
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声を出すとき → 声帯はぴったり閉じる
その状態で「声帯同士が振動する」ことで、声が生まれます。
つまり声とは、「声帯をぶつけながら/摩擦しながら出している音」でもあります。
■ 炎症のある声帯で声を出すと、どうなる?
これはよく例え話で説明しています。
足を捻挫した状態で走り回るのと、まったく同じです。
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炎症が治る前に使う
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「小さな声だから大丈夫」と思って使う
👉 回復するどころか、悪化しかしません。
🩺「“ゆっくり歩けばいいよね?”じゃないのと同じで、”少しなら声を出してもいい”は成立しません。」
■ 声を早く治す一番の近道は?
いかに声を使わないか、これに尽きます。
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仕事で必要最低限にする
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私語・電話・長話を避ける
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咳払いをしない
この**“使わない時間”の長さ**が、“回復までの早さ”とほぼ比例します。
🩺「ここまでダメージを受けてしまった今、残念ながらこれに勝る対処法はありません。」
■ 薬を飲めば、早く治りますか?
薬はあくまで補助的な役割です。
炎症を抑えたり、回復を助けることはできますが、使い続けながら治す力はありません。
声を出し続けたままでは、どんな薬でも限界があります。
🩺 院長のまとめ
「声枯れは、“声帯が休みたがっているサイン”です。
いかに我慢するかではなく、いかに使わずに済ませるか。
それがいちばん確実で、いちばん早い治療です。
残念ながら声枯れを悪化させてしまった人は徹底的に休養を、
声を酷使する日常がある人はこじらせないための対策を!」

