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耳鼻咽喉科専門医が、最新の知識と日常診療の経験をもとに、みなさまの健康に役立つ情報を発信しています。
花粉症・中耳炎・感染症対策など、よくある悩みから専門的な症状まで丁寧に解説しています。


花粉症じゃないのに不調?この時期に増える“鼻・のどトラブル”の正体
◆「花粉症じゃないのに調子が悪い」そんな方が増えています この時期になると、 ・鼻がムズムズする・のどがイガイガする・咳が出る・なんとなく体調がすぐれない でも、「花粉症ではないと言われた」「検査では異常なしだった」 ――そんな方も多いのではないでしょうか。 実は、以前から “花粉症ではないのに、この時期に不調が出る人”がかなりの割合でいるんです。 これは決して気のせいではありません。 ◆なぜ起きる?考えられる3つの原因 ① 花粉による“刺激”は誰にでも起こる 花粉はアレルギーのある人だけに影響するもの、と思われがちですが、 実際には アレルギーがなくても粘膜への刺激になります。 花粉が鼻やのどに付着すると、軽い炎症・乾燥・違和感が起こり、のどのイガイガ・軽い咳・鼻の不快感といった症状につながります。 ② 花粉+PM2.5・黄砂の“複合ダメージ” この時期は花粉だけでなく、PM2.5・黄砂といった微粒子も多く飛んでいます。 これらが重なることで、粘膜への刺激はさらに強くなります (汚れた空気を吸っているのと同じです) 。...


黄砂・PM2.5で体調不良?頭痛・めまい・鼻水が起こる理由と対策
◆ はじめに 春先だけでなく、秋や冬でも飛来する PM2.5 や 黄砂 。「最近、頭痛やめまいが増えた」「鼻・のどがムズムズ・イガイガする」「耳が詰まる感じが取れない」そんな症状が、実は“空気中の微粒子”と関係していることをご存じですか? 今回は、PM2.5・黄砂が体に与える影響を、耳鼻科医の視点で分かりやすく解説します。 ◆ PM2.5・黄砂とは? ■ PM2.5 大気中に浮遊する 2.5μm以下の超微小粒子 。中国大陸からの越境汚染、車の排気ガス、工場の排ガスなどが主な発生源。一年を通して観察されます。 ■ 黄砂 中国の砂漠地帯から偏西風に乗って飛んでくる 砂の粒子 。近年は粒子表面に大気汚染物質が付着しており、アレルギー反応を起こしやすい。3-5月に多く飛来するが、時に他の季節にも。 花粉症じゃないのに毎年春に体調不良を自覚する人は、PM2.5+黄砂のダブルパンチでダメージを受けている場合があります。さらに、花粉症でなくても「大量の花粉」を吸引すれば「汚れた空気」と同じでダメージが重複してしまうので要注意です。 合わせて読みたい


朝のどが痛い・鼻が乾く原因は?乾燥トラブルと正しい対策【耳鼻科医解説】
はじめに 朝起きるとのどがイガイガする、鼻がムズムズして通りが悪い。 そんな症状が続いていませんか? 実はその不調、空気の「乾燥」が大きく関係しているケースがあるんです。 🌿 乾燥が続くとのどが痛い・鼻づまりが起こる理由 乾燥が続くと次のような症状が出やすくなります。 鼻づまりが慢性化する のどの痛み・咳が長引く アレルギー症状が悪化する また、鼻のムズムズやかゆみがあるとつい顔を触りがちですが、触るほど粘膜や皮膚が刺激されて症状が悪化します。 合わせて読みたい → [ 人は1時間に23回顔を触る!“クセ”から見直す感染予防 (2025.11.10公開)] → 鼻がつまって眠れない|大人と子どもで違う原因と対処ガイド ◆ のど・鼻の乾燥を防ぐ3つの基本対策【耳鼻科医解説】 ① 加湿を意識する 湿度が低いと鼻やのどの粘膜がすぐ乾燥します。加湿器が理想ですが、以下のような簡単な方法でもOK。 洗濯物の室内干し お湯を入れたコップを枕元へ 濡れタオルを干す 理想的な湿度は40〜60%。湿度計は加湿器の“近く”に置くと誤差が出やすいので、


PM2.5と黄砂はいつ飛ぶ? 春だけじゃない飛来時期と対策
■「PM2.5」と「黄砂」が飛ぶ時期、知っていますか? 春になると、 ✔ 花粉症が急に悪化した ✔ のどがイガイガする ✔ 目や鼻の調子がずっと悪い という相談が一気に増えます。 原因は花粉だけではありません。実はこの時期、 PM2.5や黄砂も同時に飛来 しています。 今回は、「いつ」「何が」「どれくらい飛んでいるのか」を簡単に整理してみましょう。 ■ PM2.5とは? PMとは “particulate matter(微小粒子状物質)” の略で、 直径2.5μm以下の非常に細かい粒子 を指します。 主な発生源は、 ・工場や発電所 ・車の排ガス ・海外からの越境大気汚染 などです。 日本では、偏西風の影響で 3〜5月に濃度が上がりやすい のですが、実は 1年を通して常に存在 しています。つまり「春だけの問題」ではありません。 ■ 黄砂とは? 黄砂は、中国大陸の砂漠地帯(ゴビ砂漠など)の砂ぼこりが舞い上がり、日本まで運ばれてくる現象です。 日本に届く頃の粒子サイズは 約4μm で、PM2.5よりやや大きい程度。 特徴は、 ✅ ほぼ春限定(主に


気象病・天気痛とは? 梅雨や台風で起こる頭痛・めまい・耳閉感の原因と対策
「雨が降る前になると頭が痛い」「台風の前後にめまいが強くなる」——そんな経験はありませんか? 最近よく耳にする「気象病」や「天気痛」は、まさにこうした症状を指します。梅雨のこの時期、今回はその仕組みと対策についてお話しします。 🌀 気象病・天気痛とは? 「雨が降る前になると頭が痛い」「台風の前後にめまいが出る」——そんな経験はありませんか?最近よく耳にする「気象病」「天気痛」は、まさにこのような天候による体調不良を指します。 天候や気候の変化に伴って体調が崩れる状態を**「気象病」と呼び、その中でも頭痛などの痛みを伴う症状を「天気痛」といいます。主に気圧の変化**が関係しているとされています。 👂 内耳と自律神経の関係 耳の奥にある 内耳 には、気圧の変化を感じ取るセンサーがあります。このセンサーが急な気圧変化を感知すると、その刺激が脳へ伝わり、自律神経のバランスが乱れるのです。 耳鼻咽喉科で多く見られる症状としては、 めまい 耳閉感(耳に膜が張ったような感じ) 頭痛などがあります。 雨や台風の前後、梅雨時に悪化することが多く、疲労や睡


検査で陰性なのに花粉症?鼻づまりが続く人にある「局所性アレルギー性鼻炎」とは
◆「検査は陰性ですね」と言われたのに… 毎年この時期になると、 ・くしゃみが止まらない・鼻水が続く・鼻づまりで夜眠れない どう考えても花粉症の症状なのに、血液検査ではアレルギー反応が出ない。 そんな経験はありませんか? 実はこのケース、決して珍しくありません。 その原因の一つとして、近年注目されているのが 「局所性アレルギー性鼻炎」 です。 今回は 検査で異常がないのに花粉症のような症状が出る理由 について解説します。 ◆ 花粉症なのに検査が陰性になる理由 一般的なアレルギー性鼻炎では、血液中のIgE抗体が増えるため採血で診断できます。 しかし―― 局所性アレルギー性鼻炎では ✔ 血液検査 → 陰性、なのに、✔ 鼻の粘膜 → アレルギー反応あり という状態になります。 つまり、 鼻の中だけでアレルギーが起きている のです。 これが「検査では分からない花粉症」の正体です。 ◆ 実は珍しくない「検査陰性のアレルギー性鼻炎」 実は、花粉症のような症状が出る原因は一つではありません。 主な原因として次のようなものがあります。 ① 気温差・環境因子

