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耳鼻咽喉科専門医が、最新の知識と日常診療の経験をもとに、みなさまの健康に役立つ情報を発信しています。
花粉症・中耳炎・感染症対策など、よくある悩みから専門的な症状まで丁寧に解説しています。


咳が止まらない、鼻水がのどに流れる…「後鼻漏」の原因と対策
~ 年齢に関係なく起こる、鼻水が原因の長引く咳 ~ 「風邪は治ったのに咳だけ続く」「痰が絡んで咳払いが止まらない」「夜になると咳が出やすい」 こうした症状で受診される方は、子どもから高齢の方まで非常に多く見られます。 その原因として外来でよく見られるのが、後鼻漏(こうびろう)です。 実は、咳の原因が気管支・肺ではなく“鼻”にあることは珍しくありません。 ◆ 後鼻漏とは? 後鼻漏とは、「鼻水が前ではなく喉の方へ流れていく状態」を指します。 鼻と喉はつながっているため、健康な時でも鼻水はもともと喉へ流れています。 しかし、そこまで大量ではないので不快感を感じることは無い訳ですね。 ところが、何らかのきっかけで ・鼻水の量が増える・粘り気が強くなる と、流れ込んで停滞した鼻汁が喉を刺激して咳が出やすくなります。 ◆ なぜ咳が続くのか? 喉や気道はとても敏感で、 ① 鼻水が流れ落ちる、 ② 横になるとさらに流れ込みやすい、 ③ のどに常に刺激が加わる、 ④ 口呼吸の乾燥刺激がさらに加わる ことで、咳反射が続いてしまうのです。 特に ✅ 夜に咳が悪化す


春花粉が終わったのに症状が続く?イネ科花粉症との違いと対策
〜「まだ花粉あるの?」と思ったあなたへ〜 「花粉症=春」と思っていませんか?実は花粉症は一年中あり、春と夏では原因も症状の出方も対策も全く違います。 春が終わったのに症状が続く方、あるいは「夏になると急に悪くなる」という方は、別の花粉に反応している可能性があります。 今回は、春花粉と夏花粉の違いをわかりやすく解説します。 ◆ そもそも原因・特徴が違う 春花粉(2〜4月) 主にスギ・ヒノキなどの樹木花粉 山に多く広く分布 夏花粉(5〜8月) イネ科(ハルガヤ・カモガヤ・オオアワガエリなど)の草花粉 河川敷・公園・空き地など私たちの生活圏に普通に生えている スギ・ヒノキの後に入れ替わるように始まるのが特徴です。 春花粉の特徴 粒子が軽く、高い場所から風に乗って数十〜数百km飛ぶ 都市部でも大量に飛散 「山から遠くても症状が出る」つまりどこにいても逃げにくい 夏花粉の特徴 粒子が比較的重く、遠くまで飛びにくい 「発生源の近くで濃度が高くなる」つまり近づかなければ回避できることが多い ここが患者さんが一番誤解しているポイントです。 夏花粉は飛散距離が短い


季節ごとに体調不良の症状?PM2.5と1年の不調カレンダー
◆ はじめに 「花粉の時期じゃないのに、なんとなく調子が悪い」「季節ごとに違う不調が出る」 そんな方は、“空気の影響”を受けている可能性があります。 PM2.5は一年中存在し、そこに季節ごとの要因(花粉・乾燥・寒暖差など)が重なることで、体調に影響を与えます。 今回は、1年を通してどの時期に何が起こりやすいのかを整理しながら、対策まで分かりやすく解説します。 ■ 関連記事 ▶ PM2.5・黄砂で起こる体調不良(頭痛・めまいなど) ▶ PM2.5と黄砂はいつ飛ぶ?飛来時期と対策 ◆ 1年カレンダー|季節ごとの空気と体調の関係 ■ 春(3〜5月) 黄砂+花粉+PM2.5+気温差 ・1年で最も負担が大きい時期 ・鼻水、のどの違和感、頭痛、だるさが出やすい ・「花粉症じゃないのに不調」の人が増える <複数の刺激が重なる“ピークシーズン”> ■ 夏(6〜8月) PM2.5(弱) ・空気による影響は比較的少なく、体調が安定する人が多い <「夏は調子がいい」は重要なヒント> ・ただし、天候・気圧変化に反応する人は梅雨時に注意 ▶ 気象病/天気痛についての解説


花粉が終わったのに不調が続く理由|鼻・のど・体調不良の正体
◆「花粉が終わったのに不調が続く」そんな方へ 5月〜6月にかけて、 ・花粉のピークは過ぎたはずなのに ・鼻やのどの調子がスッキリしない ・なんとなく体調が悪い そんな違和感を感じている方がたくさんいます。 「もう花粉の時期は終わったのに、なぜ?」と不安になる方も多いのではないでしょうか。 実は、以前から“花粉症ではないのに、この時期に不調が続く人”がかなりの割合でいるんです。 これは決して気のせいではありません。 ◆なぜ起きる?考えられる5つの原因 ① そもそも、花粉による“刺激”は誰にでも起こる 花粉はアレルギーのある人だけに影響するもの、と思われがちですが、 実際にはアレルギーがなくても粘膜への刺激になります。 花粉が鼻やのどに付着すると、軽い炎症・乾燥・違和感が起こり、のどのイガイガ・軽い咳・鼻の不快感といった症状につながります。 そのダメージが蓄積した状態があると、花粉シーズン後にも不調が続くきっかけになります。 ② 花粉+PM2.5・黄砂の“複合ダメージ” この時期は花粉だけでなく、PM2.5・黄砂といった微粒子も多く飛んでいます


黄砂・PM2.5で体調不良?花粉じゃないのに頭痛・めまい・鼻水が出る理由と対策
◆ はじめに 春先だけでなく、秋や冬でも飛来する PM2.5 や 黄砂。「最近、頭痛やめまいが増えた」「鼻・のどがムズムズ・イガイガする」「耳が詰まる感じが取れない」そんな症状が、実は“空気中の微粒子”と関係していることをご存じですか? 今回は、PM2.5・黄砂が体に与える影響を、耳鼻科医の視点で分かりやすく解説します。 PM2.5/黄砂が飛ぶ時期を知りたい方は、 ▶ PM2.5と黄砂、いつ飛ぶ? 春だけじゃない飛来シーズンと対策 ▶ PM2.5と1年の不調カレンダー ◆ PM2.5・黄砂とは? ■ PM2.5 大気中に浮遊する 2.5μm以下の超微小粒子。中国大陸からの越境汚染、車の排気ガス、工場の排ガスなどが主な発生源。一年を通して観察されます。 ■ 黄砂 中国の砂漠地帯から偏西風に乗って飛んでくる 砂の粒子。近年は粒子表面に大気汚染物質が付着しており、アレルギー反応を起こしやすい。3-5月に多く飛来するが、時に他の季節にも。 花粉症じゃないのに毎年春に体調不良を自覚する人は、PM2.5+黄砂のダブルパンチでダメージを受けている場合が


朝にのどが痛い原因は?乾燥トラブルと正しい対策を解説
はじめに 朝起きるとのどがイガイガする、鼻がムズムズして通りが悪い。 そんな症状が続いていませんか? 実はその不調、空気の「乾燥」が大きく関係しているケースがあるんです。 🌿乾燥が続くとのどが痛い・鼻づまりが起こる理由 乾燥が続くと次のような症状が出やすくなります。 鼻づまりが慢性化する のどの痛み・咳が長引く アレルギー症状が悪化する また、鼻のムズムズやかゆみがあるとつい顔を触りがちですが、触るほど粘膜や皮膚が刺激されて症状が悪化します。 合わせて読みたい → [人は1時間に23回顔を触る!“クセ”から見直す感染予防(2025.11.10公開)] → 鼻がつまって眠れない|大人と子どもで違う原因と対処ガイド ◆ のど・鼻の乾燥を防ぐ3つの基本対策 ① 加湿を意識する 湿度が低いと鼻やのどの粘膜がすぐ乾燥します。加湿器が理想ですが、以下のような簡単な方法でもOK。 洗濯物の室内干し お湯を入れたコップを枕元へ 濡れタオルを干す 理想的な湿度は40〜60%。湿度計は加湿器の“近く”に置くと誤差が出やすいので、少し離れた場所に置きましょう
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