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耳鼻咽喉科専門医が、最新の知識と日常診療の経験をもとに、みなさまの健康に役立つ情報を発信しています。
花粉症・中耳炎・感染症対策など、よくある悩みから専門的な症状まで丁寧に解説しています。


市販点鼻薬、何日までOK?
鼻づまりがつらいとき、ドラッグストアで手軽に買える市販の点鼻薬。「すぐに効く」「病院に行かなくても楽になる」一方で、 “使いすぎると危ない” という話を聞いたことがある方も多いと思います。 実際のところ、市販の点鼻薬は どこまで使ってよくて、どこから注意が必要なのでしょうか。 耳鼻咽喉科医の立場から整理してみます。 ◆ 市販の点鼻薬は、なぜすぐ効く? 多くの市販点鼻薬には、 血管収縮薬 と呼ばれる成分が含まれています。 これは鼻の粘膜の血管を一時的に収縮させることで、 腫れを抑え 鼻の通りを一気に良くする という作用があります。 👉 効き目が早く、体感的に「楽」になる そのため、つらいときに頼りたくなるのは自然なことです。 ◆ なぜ「使いすぎ」が問題になの? 問題になるのは、 使い続けた場合 です。 血管収縮薬を連用すると、 薬が切れたときに、以前より強く鼻が詰まる 効かなくなり、使用回数が増える 「点鼻薬がないと眠れない」状態になる いわゆる 薬剤性鼻炎 や リバウンド性鼻閉 に陥ることがあります。 大切なのは、 薬が悪いのではな


夜になると鼻がつまるのはなぜ?|大人と子どもで違う原因と対処ガイド
「鼻づまりがつらくて眠れない…」そんな夜が続くと、疲労蓄積、翌日の集中力低下、頭痛、日中の眠気など、生活の質が大きく落ちてしまいます。そして実は 鼻づまりの原因は“大人”と“子ども”で少し異なる ことをご存じでしょうか? この記事では、耳鼻咽喉科の視点から大人と子どもで違う鼻づまりの原因・特徴・対処法をわかりやすくまとめます。 1. 夜に鼻づまりが悪化する医学的な理由 夜になると鼻づまりが悪化しやすいのには、体の自然な仕組みが関係しています。 ① 副交感神経が優位になる 夜はリラックスモード(副交感神経優位)になります。この状態では鼻粘膜の血管が広がりやすくなり、粘膜がむくみやすくなります。 ② 横になることで血液が鼻に集まりやすい 立っている時よりも、横になると頭部への血流が増え、鼻の奥の粘膜がさらに腫れやすくなります。 ③ 鼻の「左右交代現象(ネーザルサイクル)」 実は鼻は、左右交互にやや腫れたり引いたりを繰り返しています。もともと通りが悪い側が夜間に当たると、急に強く詰まったように感じることがあります。 このように、 夜は誰でも鼻が


子どもの鼻水が止まらない原因と受診の目安|中耳炎を防ぐ家庭対策
小さいお子さんの鼻水に悩むご家庭はとても多いです。 ・いつも鼻をグズグズいわせている ・夜、鼻づまりで眠れない ・うまく鼻をかめない 自分で鼻をかめない子供たち、 我々に置き換えると、”鼻の調子が悪いのに、「鼻をかんではいけない!」”と言われているのと同じ状態なんですね。 想像するだけでツライですよね・・・。 ◆ 子どもの鼻水が止まらない主な原因 ・風邪をひく(ウイルス感染) ・副鼻腔炎(ちくのう)を合併 ・アレルギー性鼻炎 ・気温/気候/環境因子の影響 など様々で、これらの要素が重なるほど余計に長引きます。 そもそも子どもは、 ・鼻の通り道が細い ・風邪をひきやすい(抵抗力・免疫力が弱い) ・まだ自分で鼻をかめない ため、大人より鼻水が長引きやすいのです。 ◆ 子どもの鼻水を放置すると起きること 鼻水が続くと、 ✔ 鼻水がのどに流れて咳が出る ✔ 食事がしにくくなる(鼻がつまっていると食べにくい) ✔ 口呼吸が増える(結果、ヨダレが増えることも) ✔ 睡眠の質が下がる ✔ 中耳炎を起こしやすくなる 特に注意したいのが 中耳炎 です。...


口呼吸が招くトラブルと鼻呼吸のススメ
耳鼻科医目線で「のどを悪くし易い人」を見ると、こうなる 「私、すぐにのどが悪くなるんです」 「自分は扁桃炎をよく起こします」 多くの患者さんがそう話してくれるのですが、実は、そんな訴えをする患者さんを診察する時に気を付けていることがあるんです。 それは・・・、 「無意識のうちに、普段から”口呼吸”をしてないか?」 と疑う、ということ。 今回は口呼吸のデメリットについてのお話ですが、本題に入る前に違う視点から考えてみましょう。 ◆ まず、鼻呼吸のメリットは? ◎ フィルターの役目 鼻から吸い込んだウイルス・汚れた空気などは鼻のフィルター機能(空気清浄機的な役割)でクリーンな状態にしてからのどに送られます ◎ 吸い込んだ空気の温度・湿度管理の役目 例えば「乾燥した」「冷たい」空気を鼻から吸い込んだ場合、その空気を鼻の中で「加湿して」「温めて」からのどに送ります ◎ 酸素の摂取効率を高める(特に運動時) ◎ 脳を冷却して思考能力・記憶定着力を高める ◎ 睡眠時の気道確保~睡眠の質を高める ◎ 脳の発達と機能維持の役割(マウスにて実証済:..


花粉症・感染症対策で有効なマスクは?
― 春だけじゃない、マスクの役割を見直そう ― コロナ禍以降、私たちの生活様式は大きく変わりました。その変化に気を取られているうちに、気付けば春・秋の花粉シーズン、ハウスダスト、風邪ウイルスなどによる影響を一年を通して受け続けています。 花粉症・感染症対策の代表格といえば、やはり「手洗い・うがい」と「マスク」。 本記事では 花粉シーズンを前提にしつつ、日常生活全体を見据えた“マスクの正しい使い分け” を整理して解説します。 🎭 マスクの種類、どう違う? コロナ禍以降、マスクの種類による予防効果の違いが検証され、 特に「ウレタンマスクは効果が低い」という点が広く知られるようになりました。 ウレタン・布マスク → 不織布と比べると、飛沫の拡散防止・吸い込み防止効果は弱め 不織布マスク → フィルター性能が高く、花粉・ウイルス対策に適している ただし最近では、高性能な布・ウレタンマスク も登場しています。 「不織布以外はすべてダメ」というわけではなく、場面に応じた使い分け が重要です。 ※以下は、花粉シーズンを想定した院長個人の考えに基づく推奨で


鼻うがいは安全?耳鼻科医が教えるメリット・デメリットと正しいやり方
「鼻うがいって本当に効果あるの?」「やりすぎると逆に悪いって聞いたけど…」 これらは、外来でほぼ毎日のように受ける質問です。 鼻うがいは、正しく行えば 花粉症・副鼻腔炎・鼻づまりなどの症状緩和に役立つセルフケア です。一方で、方法や頻度を誤ると「鼻がツーンと痛い」「耳がおかしい」「余計に調子が悪くなった」と感じる方も少なくありません。 そこで本記事では、耳鼻科医の立場から 鼻うがいのメリット・デメリット、正しいやり方、失敗しやすいポイント を初めての方にも分かりやすく解説します。 ◆ この記事でわかること 鼻うがいの本当の効果とメリット よくある失敗・デメリットと注意点 痛みを防ぐ正しい方法・頻度・タイミング ◆ 鼻うがいの目的と基本的な考え方 鼻うがいは、文字通り**「鼻の中をうがいするように洗浄する方法」**です。 花粉症・副鼻腔炎・慢性鼻炎などによる鼻づまりや不快な症状を和らげたい方の間で、近年広く行われるようになってきました。 鼻には、 異物(ホコリ・花粉など)をブロックする ウイルスや細菌の侵入を防ぐ 吸い込んだ空気の温度・湿度を調
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