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耳鼻咽喉科専門医が、最新の知識と日常診療の経験をもとに、みなさまの健康に役立つ情報を発信しています。
花粉症・中耳炎・感染症対策など、よくある悩みから専門的な症状まで丁寧に解説しています。


中耳炎を繰り返すのはなぜ?治りにくい子の特徴と再発を防ぐポイント
「また中耳炎と言われた…」 「いったん治ったのに、すぐ再発する」 「何度も通院しているのに終わらない」 こうした悩みを抱えるご家庭は少なくありません。 中耳炎は 一度治療して終わり、ではなく“繰り返しやすい時期”がある病気 です。ここでは、 中耳炎が長引く・繰り返す理由と、再発を防ぐためのポイント を整理します。 ◆ 中耳炎はなぜ繰り返す? 最大の原因は、やはり 鼻の状態 です。 子どもは風邪をひきやすい・鼻水が長引きやすい・自分で鼻を上手にかめないため、 鼻水(鼻の炎症)が耳に影響しやすい状態が続きます。 結果として、鼻水 → 耳管を通じて中耳へ影響 → 中耳炎という流れが何度も起きてしまうのです。 ◆ 繰り返しやすい子の特徴 外来での印象も含めると、次のような傾向があります。 ✔ 保育園・幼稚園に通い始めたばかり ✔ 兄弟姉妹がいて風邪をもらいやすい ✔ 鼻水が常に出ている(気温・気候・空気・環境の変化に反応しやすい) ✔ アレルギー性鼻炎がある ✔ 鼻水をうまくかめない ✔ 風邪のたびに鼻水が長引く つまり、「問題となるような特別な体


子どもの中耳炎とは?症状・原因・受診の目安
「子どもが急に耳を触って泣き出した」「風邪のあとから機嫌が悪い」「夜中に突然泣いて起きる」 このような症状の原因として多いのが 中耳炎 です。 中耳炎は小さな子どもに非常に多い病気ですが、早めに気づき適切に対応すれば、多くはきちんと治ります。ここでは、保護者の方が知っておきたい 中耳炎の症状・原因・受診の目安 をわかりやすく解説します。 ◆ 中耳炎とはどんな病気? 耳は「外耳 → 中耳 → 内耳」という構造になっており、 鼓膜の奥にある「中耳」に炎症が起きた状態 を中耳炎と呼びます。 多くの場合、「鼻やのどの風邪→鼻水・炎症が耳へ広がる→中耳炎になる」という流れで起こります。 つまり、中耳炎は 耳だけの病気ではなく「鼻の病気と深く関係している」 のです。 ◆ なぜ子どもは中耳炎になりやすい? 子どもは、大人に比べて ・耳と鼻をつなぐ管(耳管)が短い+角度が水平に近い ・風邪をひきやすい という特徴があります。 そのため、鼻水や細菌が耳へ入りやすく、中耳炎を起こしやすいのです。 特に保育園・幼稚園に通い始めた時期・風邪を繰り返す時期は発症が


子どもの中耳炎、治療はいつまで?通院が必要な理由と家庭でできるケア
「薬を飲んで症状がなくなったら通院しなくてもいいですか?」 中耳炎の治療中、保護者の方からよく受ける質問です。 実は 症状が良くなっても、耳の中はまだ治っていない ことが少なくないので、注意が必要なんです。 今回は、なぜ通院が必要なのか・治療はどれくらい続くのか・家で気をつけることを分かりやすく解説します。 ◆ 中耳炎は「痛みが消えても治ったとは限らない」 中耳炎では、発熱・耳の痛み・機嫌が悪い、などがきっかけで受診します。 薬を飲むと数日で元気になることが多いですが、 ✅ 耳の奥にまだ液体(滲出液)が残っている ✅ 炎症が完全には治っていない こともよくあります。 必要な治療・対策ができないまま放置すると、治りにくく・再発しやすくなってしまうケースがあるんです。 ◆ なぜ何度も通院する必要があるの? 耳鼻科の診察では、鼓膜の赤み・腫れ・耳の中(中耳)への液体貯留の有無を確認しながら治療を進めます。 特に子どもは、治ったと思っても再び悪化しやすい・中耳炎を繰り返しやすいという特徴があります。 反復性中耳炎や滲出性中耳炎(聞こえが悪くなるタイ


耳がかゆい・ジュクジュクする…それ外耳炎かも?原因と予防(イヤホン・耳そうじ)
耳の中がかゆい、ジュクジュクする、耳だれが出る…。その症状は 「外耳炎」 の可能性があります。 外耳炎は、耳の入り口から鼓膜までの「外耳道」の皮膚に炎症が起こる病気です。 最近は イヤホンの長時間使用 耳そうじのしすぎ 汗や湿気 などがきっかけとなり、外耳炎を繰り返す方が増えています。 この記事では、耳鼻科の診療でよく見られる 外耳炎の原因・症状・予防法 について解説します。 ◆ 外耳炎とは 外耳炎は、耳の入り口から鼓膜までの皮膚(外耳道)に炎症を起こす病気です(細菌感染を合併することもあります)。 耳の中の皮膚は非常に薄く、わずかな傷からでも炎症を悪化させ、細菌が入りやすいという特徴があります。 そのため 耳を触るクセ 耳そうじのしすぎ イヤホンや耳栓の刺激 といった 日常の習慣がきっかけ になって発症することが少なくありません。 ◆ 外耳炎の主な症状 外耳炎では次のような症状がよく見られます。 耳の中がかゆい/塞がった感じ 耳を触ると痛い 耳だれ(ジュクジュクした分泌物)が出る 耳の中がヒリヒリする イヤホンを使うと症状が悪化する 軽い


黄砂・PM2.5で体調不良?頭痛・めまい・鼻水が起こる理由と対策
◆ はじめに 春先だけでなく、秋や冬でも飛来する PM2.5 や 黄砂 。「最近、頭痛やめまいが増えた」「鼻・のどがムズムズ・イガイガする」「耳が詰まる感じが取れない」そんな症状が、実は“空気中の微粒子”と関係していることをご存じですか? 今回は、PM2.5・黄砂が体に与える影響を、耳鼻科医の視点で分かりやすく解説します。 ◆ PM2.5・黄砂とは? ■ PM2.5 大気中に浮遊する 2.5μm以下の超微小粒子 。中国大陸からの越境汚染、車の排気ガス、工場の排ガスなどが主な発生源。一年を通して観察されます。 ■ 黄砂 中国の砂漠地帯から偏西風に乗って飛んでくる 砂の粒子 。近年は粒子表面に大気汚染物質が付着しており、アレルギー反応を起こしやすい。3-5月に多く飛来するが、時に他の季節にも。 花粉症じゃないのに毎年春に体調不良を自覚する人は、PM2.5+黄砂のダブルパンチでダメージを受けている場合があります。さらに、花粉症でなくても「大量の花粉」を吸引すれば「汚れた空気」と同じでダメージが重複してしまうので要注意です。 合わせて読みたい


イヤホン難聴を防ぐ正しい使い方と危険な習慣
イヤホン・ヘッドホンの使い方、大丈夫? ―知らないうちに“聞こえの神経”が傷つくことも― はじめに 今では、街のどこを見てもイヤホンやヘッドホンをつけた人を見かけます。コロナ禍以降、オンライン会議やリモート授業、動画視聴や音楽配信の普及により、イヤホン類はすっかり生活必需品になりました。 しかしその一方で、「間違った使い方」が静かに広がっていることをご存じでしょうか。かつて話題になった「イヤホンガンガンゲーム」のように、大音量で音楽を流しながら遊ぶ行為は、一見楽しそうに見えますが、耳にとっては非常に危険です。はっきり言います。 「絶対にやめましょう。」 ◆ 聞こえの神経が傷つく? ― 音響外傷と騒音性難聴 ― 強い音を聞くことで、耳の奥にある「聞こえの神経(内耳の有毛細胞)」が傷つく状態を音響外傷、または騒音性難聴と呼びます。 ライブや大音量の音楽のあとに、 耳がキーンと鳴る 耳が詰まった感じがする といった経験はありませんか? これは、聞こえの神経がダメージを受けた危険信号です。 多くは数時間〜半日ほどで回復しますが、 音が非常に大き
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