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耳鼻咽喉科専門医が、最新の知識と日常診療の経験をもとに、みなさまの健康に役立つ情報を発信しています。
花粉症・中耳炎・感染症対策など、よくある悩みから専門的な症状まで丁寧に解説しています。


子どもの中耳炎シリーズ③ 繰り返すのはなぜ?治りにくい子の特徴と再発を防ぐポイント
「また中耳炎と言われた…」 「いったん治ったのに、すぐ再発する」 「何度も通院しているのに終わらない」 こうした悩みを抱えるご家庭は少なくありません。 中耳炎は一度治療して終わり、ではなく“繰り返しやすい時期”がある病気です。ここでは、中耳炎が長引く・繰り返す理由と、再発を防ぐためのポイントを整理します。 ◆ 中耳炎はなぜ繰り返す? 最大の原因は、やはり 鼻の状態 です。 子どもは風邪をひきやすい・鼻水が長引きやすい・自分で鼻を上手にかめないため、鼻水(鼻の炎症)が耳に影響しやすい状態が続きます。 結果として、鼻水 → 耳管を通じて中耳へ影響 → 中耳炎という流れが何度も起きてしまうのです。 ◆ 繰り返しやすい子の特徴 外来での印象も含めると、次のような傾向があります。 ✔ 保育園・幼稚園に通い始めたばかり ✔ 兄弟姉妹がいて風邪をもらいやすい ✔ 鼻水が常に出ている(気温・気候・空気・環境の変化に反応しやすい) ✔ アレルギー性鼻炎がある ✔ 鼻水をうまくかめない ✔ 風邪のたびに鼻水が長引く つまり、「問題となるような特別な体質」よりも生


子どもの中耳炎シリーズ① 症状・原因・受診の目安は?
「子どもが急に耳を触って泣き出した」「風邪のあとから機嫌が悪い」「夜中に突然泣いて起きる」 このような症状の原因として多いのが 中耳炎 です。 中耳炎は小さな子どもに非常に多い病気ですが、早めに気づき適切に対応すれば、多くはきちんと治ります。ここでは、保護者の方が知っておきたい 中耳炎の症状・原因・受診の目安 をわかりやすく解説します。 ◆ 中耳炎とはどんな病気? 耳は「外耳 → 中耳 → 内耳」という構造になっており、鼓膜の奥にある「中耳」に炎症が起きた状態を中耳炎と呼びます。 多くの場合、「鼻やのどの風邪→鼻水・炎症が耳へ広がる→中耳炎になる」という流れで起こります。 つまり、中耳炎は 耳だけの病気ではなく「鼻の病気と深く関係している」のです。 ◆ なぜ子どもは中耳炎になりやすい? 子どもは、大人に比べて ・耳と鼻をつなぐ管(耳管)が短い+角度が水平に近い ・風邪をひきやすい という特徴があります。 そのため、鼻水や細菌が耳へ入りやすく、中耳炎を起こしやすいのです。 特に保育園・幼稚園に通い始めた時期・風邪を繰り返す時期は発症が増えます。


子どもの中耳炎シリーズ② 治療はいつまで?通院が必要な理由と家庭でできるケア
「薬を飲んで症状がなくなったら通院しなくてもいいですか?」 中耳炎の治療中、保護者の方からよく受ける質問です。 実は 症状が良くなっても、耳の中はまだ治っていない ことが少なくないので、注意が必要なんです。 今回は、なぜ通院が必要なのか・治療はどれくらい続くのか・家で気をつけることを分かりやすく解説します。 ◆ 中耳炎は「痛みが消えても治ったとは限らない」 中耳炎では、発熱・耳の痛み・機嫌が悪い、などがきっかけで受診します。 薬を飲むと数日で元気になることが多いですが、 ✅ 耳の奥にまだ液体(滲出液)が残っている ✅ 炎症が完全には治っていない こともよくあります。 必要な治療・対策ができないまま放置すると、治りにくく・再発しやすくなってしまうケースがあるんです。 ◆ なぜ何度も通院する必要があるの? 耳鼻科の診察では、鼓膜の赤み・腫れ・耳の中(中耳)への液体貯留の有無を確認しながら治療を進めます。 特に子どもは、治ったと思っても再び悪化しやすい・中耳炎を繰り返しやすいという特徴があります。 反復性中耳炎や滲出性中耳炎(聞こえが悪くなるタイプ


耳がかゆい・ジュクジュクする…それ外耳炎かも?原因と予防(イヤホン・耳そうじ)
耳の中がかゆい、ジュクジュクする、耳だれが出る…。その症状は 「外耳炎」 の可能性があります。 外耳炎は、耳の入り口から鼓膜までの「外耳道」の皮膚に炎症が起こる病気です。 最近は イヤホンの長時間使用 耳そうじのしすぎ 汗や湿気 などがきっかけとなり、外耳炎を繰り返す方が増えています。 この記事では、耳鼻科の診療でよく見られる 外耳炎の原因・症状・予防法 について解説します。 ◆ 外耳炎とは 外耳炎は、耳の入り口から鼓膜までの皮膚(外耳道)に炎症を起こす病気です(細菌感染を合併することもあります)。 耳の中の皮膚は非常に薄く、わずかな傷からでも炎症を悪化させ、細菌が入りやすいという特徴があります。 そのため 耳を触るクセ 耳そうじのしすぎ イヤホンや耳栓の刺激 といった 日常の習慣がきっかけ になって発症することが少なくありません。 ◆ 外耳炎の主な症状 外耳炎では次のような症状がよく見られます。 耳の中がかゆい/塞がった感じ 耳を触ると痛い 耳だれ(ジュクジュクした分泌物)が出る 耳の中がヒリヒリする イヤホンを使うと症状が悪化する 軽い


黄砂・PM2.5で体調不良?花粉じゃないのに頭痛・めまい・鼻水が出る理由と対策
◆ はじめに 春先だけでなく、秋や冬でも飛来する PM2.5 や 黄砂。「最近、頭痛やめまいが増えた」「鼻・のどがムズムズ・イガイガする」「耳が詰まる感じが取れない」そんな症状が、実は“空気中の微粒子”と関係していることをご存じですか? 今回は、PM2.5・黄砂が体に与える影響を、耳鼻科医の視点で分かりやすく解説します。 PM2.5/黄砂が飛ぶ時期を知りたい方は、 ▶ PM2.5と黄砂、いつ飛ぶ? 春だけじゃない飛来シーズンと対策 ▶ PM2.5と1年の不調カレンダー ◆ PM2.5・黄砂とは? ■ PM2.5 大気中に浮遊する 2.5μm以下の超微小粒子。中国大陸からの越境汚染、車の排気ガス、工場の排ガスなどが主な発生源。一年を通して観察されます。 ■ 黄砂 中国の砂漠地帯から偏西風に乗って飛んでくる 砂の粒子。近年は粒子表面に大気汚染物質が付着しており、アレルギー反応を起こしやすい。3-5月に多く飛来するが、時に他の季節にも。 花粉症じゃないのに毎年春に体調不良を自覚する人は、PM2.5+黄砂のダブルパンチでダメージを受けている場合が


気温・気圧変化で頭痛・めまいが起こる理由|それ“気象病”かもしれません
「雨の日になると頭痛がする」 「台風の前にめまいが出る」 「天気が悪いと耳が詰まる感じがする」——そんな経験はありませんか? 最近よく耳にする「気象病」や「天気痛」は、まさにこうした症状を指します。今回はその仕組みと対策について解説します。 🌀 気象病・天気痛とは? 気圧の変化によって体調が崩れる状態です。 天候や気候の変化に伴って体調が崩れる状態を「気象病」と呼び、その中でも頭痛などの痛みを伴う症状を「天気痛」といいます。 主な原因は気圧の変化と考えられています。 👂 内耳と自律神経の関係 内耳が気圧変化を感知し、自律神経が乱れます。 耳の奥にある「内耳」には、気圧の変化を感じ取るセンサーがあります。急な気圧変化がこのセンサーを刺激すると、その情報が脳へ伝わり、自律神経のバランスが乱れることで様々な症状が起こります。 耳鼻咽喉科で多い症状は以下の通りです。 めまい 耳閉感(耳に膜が張ったような感じ) 頭痛 耳鳴りの悪化 雨や台風の前後、梅雨時に悪化しやすく、疲労・睡眠不足・ストレスが重なると症状は強くなります。 🧠 関連する疾患...
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