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耳鼻咽喉科専門医が、最新の知識と日常診療の経験をもとに、みなさまの健康に役立つ情報を発信しています。
花粉症・中耳炎・感染症対策など、よくある悩みから専門的な症状まで丁寧に解説しています。


風邪に抗生物質は必要?黄色い鼻水やのどの痛みで抗菌薬を飲むべき?耳鼻咽喉科医が解説
風邪をひいた患者さんが受診されたとき、 「早く治したいので抗生物質を処方して欲しい」「黄色い鼻水が出ているから抗生物質が必要ですよね?」「扁桃炎を起こしやすいのですが、早目に抗菌薬が必要ですか?」 などと言われることがあります。 実は、風邪の多くはウイルスが原因であり、抗生物質(抗菌薬)が効かないケースがほとんどです。 一方で、副鼻腔炎や扁桃炎、中耳炎などでは抗菌薬が必要になることもあります。 今回は、耳鼻咽喉科でよく相談される「風邪と抗生物質」について解説します。 ◆ 風邪の原因の多くはウイルスです 一般的な風邪では、のどの痛み・鼻水・鼻づまり・咳・発熱などの症状がみられます。 実は、これらのほとんどはウイルス感染によって起こります。 抗生物質(抗菌薬)は細菌を退治する薬であり、 風邪 インフルエンザ 新型コロナウイルス感染症 などのウイルス感染には効果がありません。 そのため、風邪だからといって必ず抗生物質が必要になるわけではありません。 ▶ 院長が診察で必ずお伝えしている 「耳・鼻・のど・体調管理のQ&A(院長解説)」 ◆ 黄色い鼻水が


子どもの中耳炎シリーズ③ 繰り返すのはなぜ?治りにくい子の特徴と再発を防ぐポイント
「また中耳炎と言われた…」 「いったん治ったのに、すぐ再発する」 「何度も通院しているのに終わらない」 こうした悩みを抱えるご家庭は少なくありません。 中耳炎は一度治療して終わり、ではなく“繰り返しやすい時期”がある病気です。ここでは、中耳炎が長引く・繰り返す理由と、再発を防ぐためのポイントを整理します。 ◆ 中耳炎はなぜ繰り返す? 最大の原因は、やはり 鼻の状態 です。 子どもは風邪をひきやすい・鼻水が長引きやすい・自分で鼻を上手にかめないため、鼻水(鼻の炎症)が耳に影響しやすい状態が続きます。 結果として、鼻水 → 耳管を通じて中耳へ影響 → 中耳炎という流れが何度も起きてしまうのです。 ◆ 繰り返しやすい子の特徴 外来での印象も含めると、次のような傾向があります。 ✔ 保育園・幼稚園に通い始めたばかり ✔ 兄弟姉妹がいて風邪をもらいやすい ✔ 鼻水が常に出ている(気温・気候・空気・環境の変化に反応しやすい) ✔ アレルギー性鼻炎がある ✔ 鼻水をうまくかめない ✔ 風邪のたびに鼻水が長引く つまり、「問題となるような特別な体質」よりも生


子どもの中耳炎シリーズ① 症状・原因・受診の目安は?
「子どもが急に耳を触って泣き出した」「風邪のあとから機嫌が悪い」「夜中に突然泣いて起きる」 このような症状の原因として多いのが 中耳炎 です。 中耳炎は小さな子どもに非常に多い病気ですが、早めに気づき適切に対応すれば、多くはきちんと治ります。ここでは、保護者の方が知っておきたい 中耳炎の症状・原因・受診の目安 をわかりやすく解説します。 ◆ 中耳炎とはどんな病気? 耳は「外耳 → 中耳 → 内耳」という構造になっており、鼓膜の奥にある「中耳」に炎症が起きた状態を中耳炎と呼びます。 多くの場合、「鼻やのどの風邪→鼻水・炎症が耳へ広がる→中耳炎になる」という流れで起こります。 つまり、中耳炎は 耳だけの病気ではなく「鼻の病気と深く関係している」のです。 ◆ なぜ子どもは中耳炎になりやすい? 子どもは、大人に比べて ・耳と鼻をつなぐ管(耳管)が短い+角度が水平に近い ・風邪をひきやすい という特徴があります。 そのため、鼻水や細菌が耳へ入りやすく、中耳炎を起こしやすいのです。 特に保育園・幼稚園に通い始めた時期・風邪を繰り返す時期は発症が増えます。


子どもの中耳炎シリーズ② 治療はいつまで?通院が必要な理由と家庭でできるケア
「薬を飲んで症状がなくなったら通院しなくてもいいですか?」 中耳炎の治療中、保護者の方からよく受ける質問です。 実は 症状が良くなっても、耳の中はまだ治っていない ことが少なくないので、注意が必要なんです。 今回は、なぜ通院が必要なのか・治療はどれくらい続くのか・家で気をつけることを分かりやすく解説します。 ◆ 中耳炎は「痛みが消えても治ったとは限らない」 中耳炎では、発熱・耳の痛み・機嫌が悪い、などがきっかけで受診します。 薬を飲むと数日で元気になることが多いですが、 ✅ 耳の奥にまだ液体(滲出液)が残っている ✅ 炎症が完全には治っていない こともよくあります。 必要な治療・対策ができないまま放置すると、治りにくく・再発しやすくなってしまうケースがあるんです。 ◆ なぜ何度も通院する必要があるの? 耳鼻科の診察では、鼓膜の赤み・腫れ・耳の中(中耳)への液体貯留の有無を確認しながら治療を進めます。 特に子どもは、治ったと思っても再び悪化しやすい・中耳炎を繰り返しやすいという特徴があります。 反復性中耳炎や滲出性中耳炎(聞こえが悪くなるタイプ


耳が痒い/塞がった感じを放置するとカビ感染も・・・、外耳炎のリスク
耳の中がかゆい、耳垢?かさぶた?が多い、耳だれが出る…。その症状は 「外耳炎」 の可能性があります。 外耳炎は、耳の入り口から鼓膜までの「外耳道」の皮膚に炎症が起こる病気です。 最近は イヤホンの長時間使用 耳そうじのしすぎ 汗や湿気 などがきっかけとなり、外耳炎を繰り返す方が増えています。 この記事では、耳鼻科の診療でよく見られる 外耳炎の原因・症状・予防法について解説します。 ◆ 外耳炎とは 外耳炎は、耳の入り口から鼓膜までの皮膚(外耳道)に炎症を起こす病気です(細菌感染や真菌(カビ)感染を合併することもあります)。 耳の中の皮膚は非常に薄く、わずかな傷からでも炎症を悪化させ、細菌が入りやすいという特徴があります。 そのため 耳を触るクセ 耳そうじのしすぎ イヤホンや耳栓の刺激 といった 日常の習慣がきっかけになって発症することが少なくありません。 ◆ 外耳炎の主な症状 外耳炎では次のような症状がよく見られます。 耳の中がかゆい/塞がった感じ 今までよりも耳垢?かさぶた?が増えてきた 耳を触ると痛い 耳だれ(ジュクジュクした分泌物)が出る


黄砂・PM2.5で体調不良?アレルギー・咳・頭痛が悪化する理由と対策
◆ はじめに 春先だけでなく、秋や冬でも飛来する PM2.5 や 黄砂。「最近、頭痛やめまいが増えた」「鼻・のどがムズムズ・イガイガする」「咳がなかなか収まらない」そんな症状が、実は“空気中の微粒子”と関係していることをご存じですか? 今回は、PM2.5・黄砂が体に与える影響を、耳鼻科医の視点で分かりやすく解説します。 PM2.5/黄砂が飛ぶ時期を知りたい方は、 ▶ PM2.5と黄砂、いつ飛ぶ? 春だけじゃない飛来シーズンと対策 ▶ PM2.5と1年の不調カレンダー ◆ PM2.5・黄砂とは? ■ PM2.5 大気中に浮遊する 2.5μm以下の超微小粒子。中国大陸からの越境汚染、車の排気ガス、工場の排ガスなどが主な発生源。一年を通して観察されます。 ■ 黄砂 中国の砂漠地帯から偏西風に乗って飛んでくる 砂の粒子。近年は粒子表面に大気汚染物質が付着しており、アレルギー反応を起こしやすい。3-5月に多く飛来するが、時に他の季節にも。 花粉症じゃないのに毎年春に体調不良を自覚する人は、PM2.5+黄砂のダブルパンチでダメージを受けている場合があ
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