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耳鼻咽喉科専門医が、最新の知識と日常診療の経験をもとに、みなさまの健康に役立つ情報を発信しています。
花粉症・中耳炎・感染症対策など、よくある悩みから専門的な症状まで丁寧に解説しています。


いびきは病気?睡眠時無呼吸のサインと耳鼻科受診の目安
「いびき」自体はよくあることですが… 家族に 「いびきがうるさい」 「寝ているときに呼吸が止まっている」 と言われたことはありませんか? いびきは多くの人にみられる症状ですが、場合によっては 睡眠時無呼吸症候群 という病気が隠れていることがあります。 特に、大きないびき・呼吸が止まる・日中の強い眠気などがある場合は注意が必要です。 ◆ 睡眠時無呼吸とは? 睡眠時無呼吸とは、 寝ている間に呼吸が何度も止まる病気 です。 正式には 睡眠時無呼吸症候群(sleep apnea syndrome:SAS) と呼ばれます。 睡眠中に空気の通り道(気道)が狭くなることで、 呼吸が止まる 酸素が不足する 眠りが浅くなる(脳が覚醒する) といった状態が繰り返されます。 ◆ 睡眠時無呼吸の主な症状 次のような症状がある場合は、睡眠時無呼吸の可能性があります。 夜の症状 大きないびき いびきが途中で止まる 寝ている間に呼吸が止まる 夜中に何度も目が覚める 日中の症状 日中の強い眠気 朝起きたときの頭痛/熟睡感欠如 だるさ・集中力低下 「しっかり寝ているはずなの


鼻づまりといびきは関係あり!睡眠の質に影響する理由
「最近いびきがひどいと言われる」「鼻が詰まると、いびきが大きくなる」 このように感じたことはありませんか? 実は、 鼻づまりといびきは深い関係 があります。鼻が詰まると呼吸の通り道が狭くなり、睡眠中のいびきにつながることがあります。 今回は 鼻づまりといびきの関係、そして睡眠への影響 について解説します。 ◆ 鼻づまりでいびきが起こる理由 私たちは本来、鼻で呼吸するのが正常な状態なのです。 もちろん、睡眠中も**鼻で呼吸する(鼻呼吸)**のが自然です。 しかし鼻づまりがあると「鼻呼吸がしにくい → 口呼吸になる」という状態になります。 口呼吸になるとのどの奥(軟口蓋や舌)が狭くなることで粘膜が振動しやすくなり、 いびきが起こりやすくなる と考えられています。 ◆ 鼻づまりの原因 いびきにつながる鼻づまりには、さまざまな原因があります。 ① アレルギー性鼻炎(花粉症など)を含む鼻炎 気温・湿度・環境変化などによる影響で鼻炎を起こすケースはもちろん、花粉やハウスダストなどによるアレルギー性鼻炎では、鼻粘膜が腫れて鼻づまりが起こります。 特に花粉


夜になると鼻づまりがひどくなるのはなぜ?寝ると鼻が詰まる原因と対処法【大人と子どもの違い】
「夜になると鼻づまりがひどくて眠れない」「横になると急に鼻が詰まる」そんな症状に悩む方は少なくありません。 実は、 夜の鼻づまりには自律神経や体勢の変化など医学的な理由 があります。さらに、 大人と子どもでは原因が少し違う ことも重要なポイントです。 この記事では、耳鼻咽喉科の視点から大人と子どもで違う鼻づまりの原因・特徴・対処法をわかりやすくまとめます。 1. 夜に鼻づまりが悪化する理由 夜になると鼻づまりが悪化しやすいのには、体の自然な仕組みが関係しています。 ① 副交感神経が優位になる 夜はリラックスモード(副交感神経優位)になります。この状態では鼻粘膜の血管が広がりやすくなり、粘膜がむくみやすくなります。 ② 横になることで血液が鼻に集まりやすい 立っている時よりも、横になると頭部への血流が増え、鼻の奥の粘膜がさらに腫れやすくなります。 ③ 鼻の「左右交代現象(ネーザルサイクル)」 実は鼻は、左右交互にやや腫れたり引いたりを繰り返しています。もともと通りが悪い側が夜間に当たると、急に強く詰まったように感じることがあります。 このよ


PM2.5と黄砂はいつ飛ぶ? 春だけじゃない飛来時期と対策
■「PM2.5」と「黄砂」が飛ぶ時期、知っていますか? 春になると、 ✔ 花粉症が急に悪化した ✔ のどがイガイガする ✔ 目や鼻の調子がずっと悪い という相談が一気に増えます。 原因は花粉だけではありません。実はこの時期、 PM2.5や黄砂も同時に飛来 しています。 今回は、「いつ」「何が」「どれくらい飛んでいるのか」を簡単に整理してみましょう。 ■ PM2.5とは? PMとは “particulate matter(微小粒子状物質)” の略で、 直径2.5μm以下の非常に細かい粒子 を指します。 主な発生源は、 ・工場や発電所 ・車の排ガス ・海外からの越境大気汚染 などです。 日本では、偏西風の影響で 3〜5月に濃度が上がりやすい のですが、実は 1年を通して常に存在 しています。つまり「春だけの問題」ではありません。 ■ 黄砂とは? 黄砂は、中国大陸の砂漠地帯(ゴビ砂漠など)の砂ぼこりが舞い上がり、日本まで運ばれてくる現象です。 日本に届く頃の粒子サイズは 約4μm で、PM2.5よりやや大きい程度。 特徴は、 ✅ ほぼ春限定(主に


花粉症対策に有効なマスクは?不織布・布・ウレタンの違いを解説
春の花粉シーズンや風邪・インフルエンザなどの感染症対策として、多くの方が日常的にマスクを使用しています。 しかし外来では、「マスクをしているのに花粉症がつらい」「どのマスクを使えばいいの?」といった質問をよく受けます。 実は、 マスクは種類や使い方によって効果が大きく変わります。 この記事では耳鼻咽喉科医の立場から、 花粉症・感染症対策におけるマスクの選び方と使い分け をわかりやすく解説します。 ◆ あなたのマスク、実は効果が弱いかも?(30秒チェック) 次のうち当てはまるものはありませんか? □ ウレタンマスクをよく使う □ 鼻が出た状態でマスクをしている □ マスクを1日中同じものを使っている □ サイズをあまり気にしたことがない □ 人混みでもマスクを外している 2つ以上当てはまる方は、マスクの効果が十分ではない可能性があります。 まずは、マスクの種類ごとの特徴を見てみましょう。 ◆ マスクの種類と効果の違い コロナ禍をきっかけに、マスクの予防効果について多くの研究が行われました。その結果、素材によって予防効果に差があることがわかってい


鼻うがいは安全?耳鼻科医が教えるメリット・デメリットと正しいやり方
「鼻うがいって本当に効果あるの?」「やりすぎると逆に悪いって聞いたけど…」 これらは、外来でほぼ毎日のように受ける質問です。 鼻うがいは、正しく行えば 花粉症・副鼻腔炎・鼻づまりなどの症状緩和に役立つセルフケア です。一方で、方法や頻度を誤ると「鼻がツーンと痛い」「耳がおかしい」「余計に調子が悪くなった」と感じる方も少なくありません。 そこで本記事では、耳鼻科医の立場から 鼻うがいのメリット・デメリット、正しいやり方、失敗しやすいポイント を初めての方にも分かりやすく解説します。 ◆ この記事でわかること 鼻うがいの本当の効果とメリット よくある失敗・デメリットと注意点 痛みを防ぐ正しい方法・頻度・タイミング ◆ 鼻うがいの目的と基本的な考え方 鼻うがいは、文字通り**「鼻の中をうがいするように洗浄する方法」**です。 花粉症・副鼻腔炎・慢性鼻炎などによる鼻づまりや不快な症状を和らげたい方の間で、近年広く行われるようになってきました。 鼻には、 異物(ホコリ・花粉など)をブロックする ウイルスや細菌の侵入を防ぐ 吸い込んだ空気の温度・湿度を調
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