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耳鼻咽喉科専門医が、最新の知識と日常診療の経験をもとに、みなさまの健康に役立つ情報を発信しています。
花粉症・中耳炎・感染症対策など、よくある悩みから専門的な症状まで丁寧に解説しています。


夜になると鼻がつまるのはなぜ?|大人と子どもで違う原因と対処ガイド
「鼻づまりがつらくて眠れない…」そんな夜が続くと、疲労蓄積、翌日の集中力低下、頭痛、日中の眠気など、生活の質が大きく落ちてしまいます。そして実は 鼻づまりの原因は“大人”と“子ども”で少し異なる ことをご存じでしょうか? この記事では、耳鼻咽喉科の視点から大人と子どもで違う鼻づまりの原因・特徴・対処法をわかりやすくまとめます。 1. 夜に鼻づまりが悪化する医学的な理由 夜になると鼻づまりが悪化しやすいのには、体の自然な仕組みが関係しています。 ① 副交感神経が優位になる 夜はリラックスモード(副交感神経優位)になります。この状態では鼻粘膜の血管が広がりやすくなり、粘膜がむくみやすくなります。 ② 横になることで血液が鼻に集まりやすい 立っている時よりも、横になると頭部への血流が増え、鼻の奥の粘膜がさらに腫れやすくなります。 ③ 鼻の「左右交代現象(ネーザルサイクル)」 実は鼻は、左右交互にやや腫れたり引いたりを繰り返しています。もともと通りが悪い側が夜間に当たると、急に強く詰まったように感じることがあります。 このように、 夜は誰でも鼻が


朝のどが痛い・鼻が乾く原因は?乾燥トラブルと正しい対策【耳鼻科医解説】
はじめに 朝起きるとのどがイガイガする、鼻がムズムズして通りが悪い。 そんな症状が続いていませんか? 実はその不調、空気の「乾燥」が大きく関係しているケースがあるんです。 🌿 乾燥が続くとのどが痛い・鼻づまりが起こる理由 乾燥が続くと次のような症状が出やすくなります。 鼻づまりが慢性化する のどの痛み・咳が長引く アレルギー症状が悪化する また、鼻のムズムズやかゆみがあるとつい顔を触りがちですが、触るほど粘膜や皮膚が刺激されて症状が悪化します。 合わせて読みたい → [ 人は1時間に23回顔を触る!“クセ”から見直す感染予防 (2025.11.10公開)] → 鼻がつまって眠れない|大人と子どもで違う原因と対処ガイド ◆ のど・鼻の乾燥を防ぐ3つの基本対策【耳鼻科医解説】 ① 加湿を意識する 湿度が低いと鼻やのどの粘膜がすぐ乾燥します。加湿器が理想ですが、以下のような簡単な方法でもOK。 洗濯物の室内干し お湯を入れたコップを枕元へ 濡れタオルを干す 理想的な湿度は40〜60%。湿度計は加湿器の“近く”に置くと誤差が出やすいので、


PM2.5と黄砂、いつ飛ぶ? 春だけじゃない飛来シーズンと対策
■「PM2.5」と「黄砂」が飛ぶ時期、知っていますか? 春になると、 ✔ 花粉症が急に悪化した ✔ のどがイガイガする ✔ 目や鼻の調子がずっと悪い という相談が一気に増えます。 原因は花粉だけではありません。実はこの時期、 PM2.5や黄砂も同時に飛来 しています。 今回は、「いつ」「何が」「どれくらい飛んでいるのか」を簡単に整理してみましょう。 ■ PM2.5とは? PMとは “particulate matter(微小粒子状物質)” の略で、 直径2.5μm以下の非常に細かい粒子 を指します。 主な発生源は、 ・工場や発電所 ・車の排ガス ・海外からの越境大気汚染 などです。 日本では、偏西風の影響で 3〜5月に濃度が上がりやすい のですが、実は 1年を通して常に存在 しています。つまり「春だけの問題」ではありません。 ■ 黄砂とは? 黄砂は、中国大陸の砂漠地帯(ゴビ砂漠など)の砂ぼこりが舞い上がり、日本まで運ばれてくる現象です。 日本に届く頃の粒子サイズは 約4μm で、PM2.5よりやや大きい程度。 特徴は、 ✅ ほぼ春限定(主に


口呼吸が招くトラブルと鼻呼吸のススメ
耳鼻科医目線で「のどを悪くし易い人」を見ると、こうなる 「私、すぐにのどが悪くなるんです」 「自分は扁桃炎をよく起こします」 多くの患者さんがそう話してくれるのですが、実は、そんな訴えをする患者さんを診察する時に気を付けていることがあるんです。 それは・・・、 「無意識のうちに、普段から”口呼吸”をしてないか?」 と疑う、ということ。 今回は口呼吸のデメリットについてのお話ですが、本題に入る前に違う視点から考えてみましょう。 ◆ まず、鼻呼吸のメリットは? ◎ フィルターの役目 鼻から吸い込んだウイルス・汚れた空気などは鼻のフィルター機能(空気清浄機的な役割)でクリーンな状態にしてからのどに送られます ◎ 吸い込んだ空気の温度・湿度管理の役目 例えば「乾燥した」「冷たい」空気を鼻から吸い込んだ場合、その空気を鼻の中で「加湿して」「温めて」からのどに送ります ◎ 酸素の摂取効率を高める(特に運動時) ◎ 脳を冷却して思考能力・記憶定着力を高める ◎ 睡眠時の気道確保~睡眠の質を高める ◎ 脳の発達と機能維持の役割(マウスにて実証済:..


花粉症・感染症対策で有効なマスクは?
― 春だけじゃない、マスクの役割を見直そう ― コロナ禍以降、私たちの生活様式は大きく変わりました。その変化に気を取られているうちに、気付けば春・秋の花粉シーズン、ハウスダスト、風邪ウイルスなどによる影響を一年を通して受け続けています。 花粉症・感染症対策の代表格といえば、やはり「手洗い・うがい」と「マスク」。 本記事では 花粉シーズンを前提にしつつ、日常生活全体を見据えた“マスクの正しい使い分け” を整理して解説します。 🎭 マスクの種類、どう違う? コロナ禍以降、マスクの種類による予防効果の違いが検証され、 特に「ウレタンマスクは効果が低い」という点が広く知られるようになりました。 ウレタン・布マスク → 不織布と比べると、飛沫の拡散防止・吸い込み防止効果は弱め 不織布マスク → フィルター性能が高く、花粉・ウイルス対策に適している ただし最近では、高性能な布・ウレタンマスク も登場しています。 「不織布以外はすべてダメ」というわけではなく、場面に応じた使い分け が重要です。 ※以下は、花粉シーズンを想定した院長個人の考えに基づく推奨で


鼻うがいは安全?耳鼻科医が教えるメリット・デメリットと正しいやり方
「鼻うがいって本当に効果あるの?」「やりすぎると逆に悪いって聞いたけど…」 これらは、外来でほぼ毎日のように受ける質問です。 鼻うがいは、正しく行えば 花粉症・副鼻腔炎・鼻づまりなどの症状緩和に役立つセルフケア です。一方で、方法や頻度を誤ると「鼻がツーンと痛い」「耳がおかしい」「余計に調子が悪くなった」と感じる方も少なくありません。 そこで本記事では、耳鼻科医の立場から 鼻うがいのメリット・デメリット、正しいやり方、失敗しやすいポイント を初めての方にも分かりやすく解説します。 ◆ この記事でわかること 鼻うがいの本当の効果とメリット よくある失敗・デメリットと注意点 痛みを防ぐ正しい方法・頻度・タイミング ◆ 鼻うがいの目的と基本的な考え方 鼻うがいは、文字通り**「鼻の中をうがいするように洗浄する方法」**です。 花粉症・副鼻腔炎・慢性鼻炎などによる鼻づまりや不快な症状を和らげたい方の間で、近年広く行われるようになってきました。 鼻には、 異物(ホコリ・花粉など)をブロックする ウイルスや細菌の侵入を防ぐ 吸い込んだ空気の温度・湿度を調
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