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耳鼻咽喉科専門医が、最新の知識と日常診療の経験をもとに、みなさまの健康に役立つ情報を発信しています。
花粉症・中耳炎・感染症対策など、よくある悩みから専門的な症状まで丁寧に解説しています。


睡眠時無呼吸症候群(SAS)と車の運転ニュースから考える「安全運転」とCPAP治療の大切さ
2026年8月、睡眠時無呼吸症候群(SAS)が関係したとみられる交通事故が報道されました。 報道によると、SASと診断されCPAP治療を指示されていた方が、事故前日にCPAPを使用せず車を運転し、居眠り運転による重大な事故を起こしたとして書類送検されています。 このニュースをご覧になり、 「SASと診断されたら運転できないの?」 「CPAPを使っていれば安心なの?」 「運転するときに気を付けることは?」 と不安に思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、SASだから運転できないわけではありません。 まずお伝えしたいことがあります。 睡眠時無呼吸症候群(SAS)と診断されたからといって、運転が禁止されるわけではありません。 道路交通法や運転免許制度でも、重要なのは病名そのものではなく、日中の強い眠気などによって安全な運転に支障を及ぼす状態かどうかです。 適切な治療を受け、眠気が改善している多くの患者さんは、普段どおり仕事や日常生活、車の運転をして頂いて構いません。 「受診の目安:当院の診療案内」 SASが心配な方、睡眠の質が良くない自覚がある方


エアコンは何℃が正解? 耳鼻科医がおすすめする「冷え過ぎない」判断法
夏になると診察室でこんなやり取りが増えます。 「先生、エアコンは何℃に設定したらいいですか?」 実は、この質問に**「26℃です」「28℃です」**と答えることは難しいです。 なぜなら、外気温や湿度、部屋の広さ、日当たり、服装、体質によって快適な温度は大きく変わるからです。 大切なのは、**設定温度ではなく「身体が冷え過ぎないこと」**です。 ◆ エアコンで身体が冷えると何が起こる? 身体が冷えると、体温を逃がさないように血管が収縮します。 鼻の粘膜も例外ではありません。 鼻の粘膜は血管が非常に豊富なため、血流の変化で粘膜がむくみやすくなります。 その結果、 鼻づまり 鼻水 くしゃみ アレルギー症状の悪化 などが起こりやすくなります。 さらに、冷えによって首や肩の筋肉が緊張すると、頭痛やだるさを感じる人もいます。 ◆ 「涼しい」のと「冷える」のは紙一重 患者さんの中には、「寒い程は温度を下げていないです。」とおっしゃる方が少なくありません。 ところが、始めは「涼しい部屋」でも長時間滞在すると「身体を冷やす」リスクが高まります。 この点を含めて話


鼻づまりで眠れないときの対処法|今すぐできる改善法と受診の目安を解説
「鼻が詰まって眠れない…」 「夜中に何度も目が覚める」 「朝起きると口がカラカラで熟睡した感じがしない」 このような経験はありませんか? 鼻づまりは「少し息苦しいだけ」と思われがちですが、睡眠の質を大きく低下させる原因になります。 睡眠不足が続くと、日中の集中力や仕事・勉強のパフォーマンスが落ちるだけでなく、免疫力の低下や生活の質(QOL)の低下にもつながります。 今回は、耳鼻咽喉科医の立場から、鼻づまりで眠れないときに今すぐできる対処法と、受診したほうがよいサインについてわかりやすく解説します。 「受診の目安:当院の診療案内」 ◆ なぜ夜になると鼻づまりがひどくなるの? 夜になると鼻づまりが悪化しやすい理由には、 副交感神経が優位になり鼻粘膜がむくみやすくなる 横になることで鼻への血流が増える ネーザルサイクル(左右交代現象) などがあります。 ◆ 今すぐできる鼻づまり対処法 ① 入浴する(おすすめ度★★★★★) 最もおすすめなのが就寝1〜2時間前の入浴です。 38〜40℃程度のお湯に10〜15分ほどつかることで身体が温まり、一時的に鼻の通り


風邪に抗生物質は必要?黄色い鼻水やのどの痛みで抗菌薬を飲むべき?耳鼻咽喉科医が解説
風邪をひいた患者さんが受診されたとき、 「早く治したいので抗生物質を処方して欲しい」「黄色い鼻水が出ているから抗生物質が必要ですよね?」「扁桃炎を起こしやすいのですが、早目に抗菌薬が必要ですか?」 などと言われることがあります。 実は、風邪の多くはウイルスが原因であり、抗生物質(抗菌薬)が効かないケースがほとんどです。 一方で、副鼻腔炎や扁桃炎、中耳炎などでは抗菌薬が必要になることもあります。 今回は、耳鼻咽喉科でよく相談される「風邪と抗生物質」について解説します。 ◆ 風邪の原因の多くはウイルスです 一般的な風邪では、のどの痛み・鼻水・鼻づまり・咳・発熱などの症状がみられます。 実は、これらのほとんどはウイルス感染によって起こります。 抗生物質(抗菌薬)は細菌を退治する薬であり、 風邪 インフルエンザ 新型コロナウイルス感染症 などのウイルス感染には効果がありません。 そのため、風邪だからといって必ず抗生物質が必要になるわけではありません。 ▶ 院長が診察で必ずお伝えしている 「耳・鼻・のど・体調管理のQ&A(院長解説)」 ◆ 黄色い鼻水が


エアコン効き過ぎ注意!身体を冷やすと起こる5つの変化
◆ 冷えと自律神経 ― エアコンが体調に与える影響 夏は冷房による「冷え」が原因で、だるさや鼻づまり、胃腸の不調を感じる方が少なくありません。 近年では、身体の冷えが自律神経や免疫機能に影響することが報告されています。 今回は、その医学的背景も踏まえて解説します。 「受診の目安:当院の診療案内」 ◆ 身体を冷やすと良くない理由 ― 医学的にみる「冷え」の影響 ― 「身体を冷やしてはいけない」とよく言われますが、これは昔ながらの迷信ではありません。医学的にも、体温の低下はさまざまな不調の原因になることが分かっています。 日常生活で、次のような“冷えやすい場面”はよくあります。 睡眠中に布団を蹴ってしまう(特に子ども) 寒いのに薄着でがんばってしまう 汗をかいたまま冷えてしまう(汗冷え) こうした状況を放置すると、身体には次のような影響が生じます。 ① 血流が悪くなる 身体が冷えると血管が収縮し、血流が低下します。 手足の冷え 肩こり・腰の張り だるさ 頭痛 血の巡りが悪いと筋肉や臓器へ酸素・栄養が届きにくく、疲れが取れにくくなります。 ② 免疫


気温・気圧変化で体調不良が起こる理由|それ“気象病”かもしれません
「雨の日になると頭痛がする」 「台風の前にめまいが出る」 「天気が悪いと耳が詰まる感じがする」——そんな経験はありませんか? 最近よく耳にする「気象病」や「天気痛」は、まさにこうした症状を指します。今回はその仕組みと対策について解説します。 🌀 気象病・天気痛とは? 気圧の変化によって体調が崩れる状態です。 天候や気候の変化に伴って体調が崩れる状態を「気象病」と呼び、その中でも頭痛などの痛みを伴う症状を「天気痛」といいます。 主な原因は気圧の変化と考えられています。 👂 内耳と自律神経の関係 内耳が気圧変化を感知し、自律神経が乱れます。 耳の奥にある「内耳」には、気圧の変化を感じ取るセンサーがあります。急な気圧変化がこのセンサーを刺激すると、その情報が脳へ伝わり、自律神経のバランスが乱れることで様々な症状が起こります。 耳鼻咽喉科で多い症状は以下の通りです。 めまい 耳閉感(耳に膜が張ったような感じ) 頭痛 耳鳴りの悪化 雨や台風の前後、梅雨時に悪化しやすく、疲労・睡眠不足・ストレスが重なると症状は強くなります。 🧠 関連する疾患...
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