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雨の日なのに鼻水・くしゃみが悪化?~花粉以外にPM2.5・黄砂・気圧も関係

更新日:6月29日

 「今日は雨だから花粉は少ないし、症状も楽になるかな。」

そう思っていたのに、鼻水・くしゃみ・鼻づまり、目のかゆみがいつも以上につらいと感じた経験はありませんか?

実は、雨の日に症状が悪化するのは珍しいことではありません。


確かに、雨が降っている最中は空気中を飛散する花粉は少なくなる傾向があります。しかし、症状は花粉の量だけでは決まりません。

雨の前後には、

  • 花粉

  • PM2.5

  • 黄砂

  • 大気汚染物質

  • 気圧の変化

など、さまざまな要因が重なって症状が悪化することがあります。

今回は、「なぜ雨の日でも花粉症やアレルギー症状がつらくなるのか」を耳鼻咽喉科専門医の立場から解説します。



◆ 雨の日につらい時の「今すぐできる対策」

症状が出てしまった日は、まず今日の負担を減らすことが大切です。

花粉症の薬は自己判断で中止しない

「今日は雨だから薬はいらないかな」と思ってしまいがちですが、症状が安定しているのは薬が効いているからかもしれません。花粉シーズン中は継続して使用しましょう。

点鼻薬は症状が強くなる前に使用する

鼻づまりがひどくなってからでは効果が出るまで時間がかかります。症状が悪化しそうな日は、あらかじめ使用することも有効です。(使用方法は主治医の指示に従ってください。)

PM2.5・黄砂予報も確認する

花粉だけではなく、PM2.5や黄砂が多い日は症状が強くなることがあります。花粉情報とあわせてチェックすると役立ちます。

雨上がりの強風時は外出を少しずらす

雨が止んで地面が乾き、風が吹き始める時間帯は花粉や粉じんが再び舞い上がりやすくなります。

帰宅後は花粉・PM2.5を洗い流す

帰宅後の洗顔、鼻かみ、鼻うがいは、鼻の中に付着したアレルゲンや刺激物質を減らすのに役立ちます。



◆ なぜ雨の日なのに症状が悪化するのでしょう?

 「雨の日なのに、鼻水やくしゃみが止まらない。」

その理由は一つではありません。

実際には、複数の要因が重なって症状が強くなっていると考えられています。


 

① 雨の前後は空気中の粒子の状態が変化する

 雨が降り始める前は、湿度や風向きなどが変化します。

その影響で、花粉・PM2.5・黄砂・大気中の微粒子などの空気中の粒子の分布が変わり、人によっては症状が悪化することがあります。

「雨が降り始めた頃から急につらくなった」という方は、このような変化が関係している可能性があります。


② PM2.5・黄砂は鼻やのどを刺激する

 雨の日に症状が悪化する原因は花粉だけではありません。

PM2.5や黄砂はアレルゲンそのものではありませんが、鼻粘膜・のど・気管支を刺激し、炎症を強める働きがあります。

また、PM2.5などの大気汚染物質は、花粉によるアレルギー反応を強める可能性も報告されています。

そのため、「花粉はそれほど多くないのに症状が強い」という日が起こることがあります。



③ 低気圧による自律神経の変化

 雨の日は低気圧が近づいていることが多くなります。

気圧が下がると、自律神経のバランスが変化し、

  • 鼻粘膜の血管が広がる

  • 鼻づまりが悪化する

  • 鼻水が増える

といった変化が起こりやすくなります。

花粉量が少なくても症状が悪化する方がいるのは、この影響も一因と考えられています。

頭痛やめまい、倦怠感などを伴う場合は、「気象病(天気痛)」が関係していることもあります。


④ 雨上がりは花粉や粉じんが再び舞い上がる

 「雨が降ったから、もう安心」?

実は、雨上がりこそ注意が必要です。

雨で地面に落ちた花粉は、道路では流されることもありますが、公園や土の地面、草むらなどでは残っていることがあります。

その後、地面が乾く・気温が上がる・風が吹くという条件が重なると、花粉や粉じんが再び空気中へ舞い上がります。


さらに、雨の間に飛散できなかった花粉が、天候の回復とともに一気に飛び始めることもあります。

そのため、「①雨上がり」「②気温上昇」「③風が強い日」は、特に注意したいタイミングです。


◆ まとめ

 雨の日に症状が悪化する原因は、花粉だけではありません。

  • 花粉

  • PM2.5

  • 黄砂

  • 大気汚染物質

  • 気圧変化

  • 自律神経の影響

これらが重なることで、雨の日でも鼻水やくしゃみ、鼻づまりが強くなることがあります。

特に雨上がりは、

  • マスクを着用する

  • 帰宅後に洗顔・鼻うがいを行う

  • 薬を継続する

  • PM2.5・黄砂情報も確認する

といった対策を心がけることで、症状を軽く抑えられる可能性があります。

「今日は雨だから大丈夫」と油断せず、花粉シーズン中は毎日の対策を続けることが大切です。



  花粉対策をさらに詳しく知りたい方は


▶ その他の花粉症対策・戦略をまとめています



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