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鼻血が止まらない…正しい止め方と受診の目安|子どもの鼻血も耳鼻科医が解説

 突然の鼻血に驚いた経験はありませんか。

  • 夜に突然出た

  • 子どもの鼻血が止まらない

  • 何度も繰り返す

このような相談は、耳鼻科外来でもとても多く見られます。


しかし実は、鼻血について多くの方が誤解していることがあります。

それは「鼻血は「原因」ではなく「結果」である」ということです。

鼻血を繰り返す方では、多くの場合 鼻の粘膜に傷があり、その結果として出血が起きています。

そのため、鼻血を理解するには「なぜ粘膜が傷つくのか」を考えることが重要です。


◆ 鼻血は「原因」ではなく「結果」

 鼻血の多くは、鼻の入口付近の血管から出血します。

この部分は キーゼルバッハ部位 と呼ばれ、毛細血管が集まっているため出血しやすい場所です。

ここで重要なのは鼻血が出る流れです。

① 鼻の中で炎症が起こる→② 鼻の粘膜に傷がつく→③ そこから出血する→④ 鼻血になる

つまり鼻血は「結果」であり、本当の原因は粘膜の傷です。


◆ 粘膜に傷がつく原因は「鼻の炎症」

 では、なぜ粘膜に傷がつくのでしょうか。

多くの場合、その背景には鼻粘膜の炎症があります。

炎症があると粘膜が弱くなり、ちょっとした刺激でも出血しやすくなります。


◆ 鼻の炎症を起こす原因

 鼻の炎症の原因は一つではありません。

主なものは次の通りです。

・アレルギー

 花粉/ハウスダストなどのアレルギーで粘膜が弱くなります。

※花粉症と鼻症状については、こちらの記事でも詳しく解説しています。

・風邪

 ウイルス感染による鼻炎。

・気温差

 急な温度変化で鼻粘膜が刺激されます。

・乾燥

 冬やエアコン環境による乾燥で粘膜が傷つきやすくなります。

・空気の汚れ

 ホコリや汚染空気(PM2.5・黄砂など)も刺激になります。

つまり炎症の原因は日常生活の中にたくさんあるんです。


◆ 鼻血が出やすい季節はある?

 鼻血は一年中起こりますが、特に出やすい季節があります。

・冬(乾燥の季節)

 冬は空気が乾燥するため、鼻の粘膜も乾燥しやすくなります。粘膜が乾くと傷つきやすくなり、ちょっとした刺激でも出血することがあります。

また暖房による室内乾燥・風邪による鼻炎も鼻血の原因になります。


・春(花粉の季節)

 春は鼻炎症状が強くなる時期です。

鼻をかむ回数が増える・鼻をこする・鼻粘膜の炎症が続くといった状態が続くため、鼻血が出やすくなることがあります。


・ 季節に関係なく大切なこと

 鼻血を繰り返す方では、多くの場合鼻粘膜の炎症や乾燥が背景にあります。

そのため、鼻炎の治療・室内の加湿・鼻を強く触らないといった対策が、鼻血の予防につながります。



◆ 鼻血を止める正しい方法

 鼻血が出たときは、次の方法で止血します。

① 少し前かがみになる

 上を向くと血液が喉に流れてしまうので、軽く前かがみになる姿勢が適切です。

② 小鼻をつまむ

 鼻血の多くは鼻の入口付近から出ます。

そのため小鼻を指でしっかり押さえることで止血できます。

③ 5〜10分押さえる

 途中で確認すると再出血しやすくなります。10分程度押さえ続けることが大切です。


◆ やってはいけない鼻血の対処

 鼻血が出たとき、間違った対処が広く知られていることがあります。次のような方法はおすすめできません。

・上を向く

 「上を向いて鼻血を止める」と思っている方も多いですが、この方法では血液が喉に流れてしまいます。血液を飲み込むことで気分が悪くなる・吐き気が出ることもあるため、軽く前かがみの姿勢が適切です。


・ティッシュを奥まで詰める

 ティッシュを鼻の奥まで詰めると、粘膜を傷つける・取り出すときに再出血することがあります。

軽く当てる程度にするか、小鼻を押さえて止血する方法が基本です。


・すぐに確認する

 鼻を押さえている途中で何度も確認すると、かえって粘膜刺激が増えてしまい再出血します。

5〜10分は押さえ続けることが大切です。


◆ 鼻血を焼いても再発する理由

 耳鼻科では、出血部位を電気凝固/レーザー/薬品などで止血することがあります。

しかし、ここで大切なのは粘膜が傷つく原因が残っていると再発するという点です。

例えば強い鼻炎が続いている・乾燥した環境・鼻を触るクセがあると、同じ場所から再び出血することがあります。


◆ 鼻血を繰り返さないために大切なこと

 鼻血の再発を防ぐには粘膜の炎症を減らすことが最も重要です。

例えば

  • 鼻炎の治療

  • 部屋などの環境対策(加湿・空気清浄機など)

  • 鼻を強く触らない

などが有効です。


◆ こんな鼻血は耳鼻科を受診しましょう

 次の場合は医療機関の受診をおすすめします。

  • 10〜15分押さえても止まらない

  • 頻繁に鼻血を繰り返す

  • 出血量が多い

  • 片側だけ続く

耳鼻科では、出血部位の確認や止血処置、原因の治療を行います。


◆ よくある質問(鼻血Q&A)

Q. 鼻血が出たとき、上を向くのは本当によくないの?

 はい、基本的にはおすすめできません。

上を向くと血液が喉に流れ込み、吐き気・咳・気分不良の原因になることがあります。

鼻血が出たときは、少し前かがみの姿勢で小鼻を押さえる方法が適切です。


Q. 鼻血はどのくらいで止まれば正常ですか?

 多くの鼻血は、5〜10分程度の圧迫で止まります。

小鼻をしっかり押さえても15分以上止まらない・何度も出血を繰り返す場合は、耳鼻科の受診をおすすめします。


Q. 子どもの鼻血は心配ありませんか?

 子どもの鼻血は比較的よく見られる症状です。

主な原因は鼻を触るクセ・鼻炎・粘膜が薄いなどです。

ただし頻繁に鼻血が出る・出血量が多い場合は、一度耳鼻科での診察をおすすめします。


Q. 鼻血が出やすい人の特徴はありますか?

 次のような方は鼻血が出やすい傾向があります。

  • アレルギー性鼻炎がある

  • 鼻を強くかむことが多い

  • 乾燥した環境で過ごしている

  • 鼻を触るクセがある

鼻粘膜が傷つきやすい状態になると、出血しやすくなります。


Q. 鼻血がよく出るのは病気のサインですか?

 多くの場合は心配ありません。

しかし、次のような場合は医療機関での診察をおすすめします。

  • 鼻血を頻繁に繰り返す

  • 片側だけから出る

  • 止まりにくい

  • 大量に出血する

耳鼻科では出血している場所を確認し、必要に応じて止血処置を行います。


Q. 鼻血を予防する方法はありますか?

鼻血を予防するためには次のような対策が有効です。

  • 鼻を強くこすらない

  • 部屋の加湿を行う

  • 鼻炎を治療する

特に乾燥する季節は、鼻粘膜が傷つきやすくなるため注意が必要です。


◆ 鼻血が出やすい人の特徴

 次のような方は鼻血が起こりやすい傾向があります。

・鼻炎がある方

 アレルギー性鼻炎などで粘膜に炎症があると、出血しやすくなります。

・鼻を触るクセがある方

 特に子どもでは、鼻を触る習慣が原因になることが多くあります。

・鼻を強くかむ方

 粘膜に小さな傷がつきやすくなります。

・乾燥した環境にいる方

 冬やエアコン使用時は鼻粘膜が乾燥しやすくなります。

・風邪のとき

 鼻粘膜の炎症によって出血しやすくなります。


つまり、鼻血が出やすい人では鼻粘膜の炎症が続いていることが多いと言えます。

そのため鼻血だけでなく、炎症の原因を整えることが重要です。


◆ まとめ|鼻血は「原因」ではなく「結果」です

 鼻血というと「突然出るもの」という印象がありますが、多くの場合は鼻粘膜に炎症があり、傷がついた結果として起こる出血です。

そのため、正しい方法で止血すること・粘膜を傷つける原因を減らすことの両方が大切になります。

鼻血を繰り返す場合は、その背景に鼻炎・乾燥・生活環境などが関係していることもあります。

もし

  • 鼻血を何度も繰り返す

  • なかなか止まらない

  • 出血量が多い

といった場合には、耳鼻科で出血部位や原因を確認することが大切です。

鼻血だけでなく、その原因まで整えることが再発予防につながります。

気になる症状がある場合は、お気軽にご相談ください。



鼻粘膜の炎症を整えるためには、鼻炎の治療や鼻のケアも重要です。

当院サイトでは、鼻のケアとして注目されている鼻うがいの方法や注意点についても解説しています。

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