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味覚障害と鼻疾患の関係についてのQ&A

Q1. 味覚障害は、実は「鼻の病気」が原因のことが多いのですか?

A. はい、実際には多くのケースで鼻の不調が関係しています。
私たちが感じている「味」は、舌で感じる基本味(甘味・塩味など)に加えて、**鼻から入る香り(嗅覚)**が大きく関与しています。
鼻炎や副鼻腔炎で嗅覚が低下すると、「味がしない」「何を食べても同じ」と感じやすくなります。

Q2. 鼻づまりがあると、なぜ味が分かりにくくなるのですか?

A. 香り成分が嗅覚神経に届かなくなるためです。
食べ物の香りは、口から鼻の奥(後鼻孔)へ抜けて嗅覚神経を刺激します。
鼻づまりや鼻腔内の炎症があると、この経路が遮断され、味覚が鈍ったように錯覚します。

Q3. アレルギー性鼻炎でも味覚障害は起こりますか?

A. 起こることがあります。
アレルギー性鼻炎では、慢性的な鼻粘膜の腫れや鼻水により、
・嗅覚の低下
・食事中の香りの認識低下
が生じ、結果として味覚障害を自覚することがあります。
特に花粉症の季節に「味が分かりにくい」と感じる方は少なくありません。

Q4. 副鼻腔炎(蓄膿症)と味覚障害の関係は?

A. 密接な関係があります。
副鼻腔炎では、嗅裂(嗅覚の通り道)に炎症や分泌物がたまり、嗅覚が障害されやすくなります。
その結果、
・食事の風味が乏しくなる
・美味しさを感じにくくなる
といった症状が現れ、味覚障害として認識されることがあります。

Q5. 味覚障害がある場合、まず耳鼻咽喉科を受診すべきですか?

A. はい、特に鼻症状を伴う場合は耳鼻咽喉科受診が重要です。
味覚障害の原因は、
・鼻疾患(鼻炎・副鼻腔炎)
・薬剤
・全身疾患
など多岐にわたります。
鼻の評価と嗅覚のチェックを行うことで、原因が明らかになり、適切な治療につながることが多くあります。

合わせて読みたい

​→ 味覚障害の原因は?

​→ 嗅覚障害の原因は?

院長コメント

 「味が分からない」という訴えの背景には、実際の味覚異常ではなく嗅覚低下が隠れていることが少なくありません。
鼻の治療によって嗅覚が回復すると、「味が戻った」と実感される方も多いのが特徴です。
味覚障害を感じた際には、ぜひ鼻の状態にも目を向けてみてください。

医学的根拠

  • 味覚認知には嗅覚が大きく関与し、嗅覚低下は味覚障害様症状を引き起こす

  • 鼻炎・副鼻腔炎に伴う嗅覚障害は可逆的で、治療により改善するケースが多い

  • 自覚的な味覚障害の多くは嗅覚障害に起因すると報告されている

参考文献

  1. Hummel T, et al. Olfactory dysfunction and its relationship to taste. Otolaryngol Clin North Am.

  2. Deems DA, et al. Smell and taste disorders. Am Fam Physician.

  3. Doty RL. Olfaction and gustation. Handb Clin Neurol.

  4. 日本耳鼻咽喉科学会編:嗅覚障害診療ガイドライン

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