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鼻づまりと勉強・スポーツについてのQ&A

Q1.鼻づまりは、子どもの勉強の成績や集中力に本当に影響するのですか?

A.はい、影響する可能性があることが、複数の研究で示されています。
鼻づまりによって口呼吸が続くと、記憶力・読解力・計算力などの認知機能が低下しやすいことが報告されています。実際、口呼吸の子どもは、鼻呼吸の子どもに比べて、読解力・算数・ワーキングメモリが有意に低いという研究結果もあります。

Q2.なぜ、鼻づまりや口呼吸で「集中力」や「記憶力」が落ちるのですか?

A.呼吸のしかたが、脳の働きそのものに影響するからです。
最新の脳画像研究では、鼻呼吸のほうが、口呼吸よりも脳の認知機能に関わる部位の活動が活発になることが示されています。
鼻が詰まることで、酸素の取り込み効率や脳への刺激が低下し、結果として集中力や思考力に影響が出ると考えられています。

Q3.鼻づまりはスポーツや運動能力にも影響しますか?

A.はい、持久力・運動パフォーマンスの低下につながる可能性があります。
鼻呼吸は、運動中の酸素供給や呼吸リズムを安定させる役割があります。鼻づまりで口呼吸が続くと、息が上がりやすく、疲れやすく、集中力も続きにくくなります。
また、動物実験では、成長期の鼻呼吸障害が運動機能の低下に関係する可能性も報告されています。

Q4.鼻づまりを放置すると、成長や体にも影響が出ますか?

A.はい、顎や歯並び、顔立ち、睡眠の質にも影響することがあります。
鼻づまりによる口呼吸が長く続くと、
・顎の発育の乱れ
・歯並びの悪化
・いびきや睡眠の質の低下
などが起こりやすいとされています。成長期の子どもでは、勉強・運動だけでなく、身体の発育全体に影響する可能性があります。

Q5.どのような場合に、耳鼻科を受診した方がよいですか?

A.次のような症状があれば、早めの受診をおすすめします。

  • 鼻づまりが慢性的に続いている

  • 口を開けていることが多い

  • いびき・寝相が悪い・朝すっきり起きられない

  • 日中ぼーっとしている、集中力が続かない

  • 部活や運動で息切れしやすい

  • アレルギー性鼻炎がなかなか治らない

「体質だから」「成長すれば治る」と様子を見るよりも、早めの対応が、勉強・運動・成長を守ることにつながります。

【鼻呼吸セルフチェック】

 

① 口を閉じて、楽に鼻で呼吸できる?

 苦しさ・胸の圧迫感があれば、鼻の通りが落ちているサインです。

② 朝の口の乾き・喉の痛み、いびきはない?

 就寝中に口呼吸になっている可能性があります。

③ 運動中・後に、のどの違和感や咳が出ない?

 鼻呼吸が保てず、冷たい空気を口から吸っているケースがあります。

④部屋の出入りや乗り物の乗り降りで咳が出やすくない?

 急な温度差で咳が出る人は口呼吸になっている可能性があります。

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​合わせて読みたい

→ 睡眠とスポーツに関係するQ&A

​​→「鼻づまり」を含めた耳・鼻・のど・その他まとめは こちら

​→「鼻」のトラブルについては こちら

院長コメント

 鼻づまりは、「たかが鼻」と軽く見られがちですが、実は“脳の働き”“集中力”“運動能力”“成長”すべてに関わる重要なサインです。
特に成長期のお子さんでは、鼻の通りを整えることが、勉強やスポーツの土台づくりにつながります。
「鼻づまりが当たり前」になっている場合は、ぜひ一度ご相談ください。

医学的根拠

 近年、鼻づまりや口呼吸が、学習能力や運動機能、脳の働きに影響を及ぼすことが、国内外の研究で報告されています。
口呼吸の子どもは、鼻呼吸の子どもと比較して、読解力・計算力・音韻ワーキングメモリが有意に低いことが示されています。また、脳機能画像研究では、鼻呼吸の方が、口呼吸よりも認知機能に関わる脳活動が活発であることも明らかになっています。
さらに、鼻づまりは睡眠の質を低下させ、日中の眠気・集中力低下を通じて、学習効率やスポーツパフォーマンスを間接的に低下させる要因とも考えられています。

その他の「鼻の症状・治療について」はこちら

参考文献

・Felix VN, et al. PLOS ONE, 2014(口呼吸と学力・認知機能の関連)
・Ito Y, et al. Healthcare (MDPI), 2021(鼻呼吸と脳活動のfMRI研究)
・Journal of Cognition, 2018(呼吸様式と注意力・認知処理)
・日本耳鼻咽喉科学会誌(小児アレルギー性鼻炎と睡眠障害の関連)

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