
冬に風邪をひきやすい理由についてのQ%A
Q1.なぜ冬になると風邪をひきやすくなるのですか?
A.「乾燥」「気温」「免疫力低下」の3つが大きな理由です。
冬は空気が乾燥しやすく、ウイルスが空中に長く漂いやすくなります。また、多くのウイルスは20℃前後・湿度40%以下の環境で活発に感染力を保ちやすいとされています。さらに寒さや疲れで人の免疫力も低下しやすい季節なのです。
Q2.乾燥すると、なぜ風邪をひきやすくなるのですか?
A.のどや鼻の“防御機能”が弱まるからです。
鼻やのどの粘膜には、ウイルスを排除する**線毛運動(せんもううんどう)**という仕組みがあります。
しかし乾燥すると、この働きが低下し、ウイルスが体に侵入しやすくなるのです。
Q3.冬の室内環境も関係ありますか?
A.はい。暖房による乾燥が大きく影響します。
冬の室内は暖房の使用で湿度が下がりやすく、ウイルスにとって非常に快適な環境になります。
一方で人ののど・鼻は乾燥して防御力が低下するため、「ウイルスが元気・人は弱い」状態が生まれてしまいます。
Q4.生活リズムの乱れも関係しますか?
A.とても深く関係します。
12月〜2月は、
・忙しさによる睡眠不足
・飲み会などによる生活リズムの乱れ
・冷えによる自律神経の乱れ
が重なりやすく、免疫力が大きく低下します。この状態が、風邪をひく最大の引き金になります。
Q5.冬の風邪を予防するために、何が一番大切ですか?
A.「乾燥対策」「睡眠」「体調管理」の3本柱です。
・室内湿度は**50〜60%**を目標に
・十分な睡眠と規則正しい生活
・手洗い・うがい・マスクの活用
この基本を守るだけでも、風邪のリスクは大きく下げられます。
院長コメント
冬に風邪をひきやすい最大の理由は、**「ウイルスにとって都合がよく、人にとっては不利な環境がそろうから」**です。
乾燥・冷え・疲労・睡眠不足が重なると、どれだけ健康な方でも免疫力は低下します。
「のどがイガイガする」「鼻水が出始めた」など、ごく軽い初期症状の段階でしっかり休養をとることが重症化を防ぐ最大のコツです。
無理をせず、悪化する前に早めの受診をおすすめします。
合わせて読みたい
→ 冬の乾燥対策は こちら
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医学的根拠
そもそもウイルス(特にインフルエンザ)は低温・低湿度で感染力を保ちやすい、という特徴があります。
逆に、鼻やのどの粘膜は湿度が低下すると線毛運動が低下し、防御機能が弱まることがわかっています。
さらに、睡眠不足や過労はNK細胞など免疫機能を低下させることが報告されています。
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参考文献
1.厚生労働省「インフルエンザQ&A」
2.国立感染症研究所「インフルエンザの流行要因」
3.日本呼吸器学会「気道粘膜防御機構」
4.Irwin MR. Sleep and immunity. Nat Rev Immunol.
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