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耳鼻咽喉科専門医が、最新の知識と日常診療の経験をもとに、みなさまの健康に役立つ情報を発信しています。
花粉症・中耳炎・感染症対策など、よくある悩みから専門的な症状まで丁寧に解説しています。


イヤホン難聴を防ぐ正しい使い方と危険な習慣
イヤホン・ヘッドホンの使い方、大丈夫? ―知らないうちに“聞こえの神経”が傷つくことも― はじめに 今では、街のどこを見てもイヤホンやヘッドホンをつけた人を見かけます。コロナ禍以降、オンライン会議やリモート授業、動画視聴や音楽配信の普及により、イヤホン類はすっかり生活必需品になりました。 しかしその一方で、「間違った使い方」が静かに広がっていることをご存じでしょうか。かつて話題になった「イヤホンガンガンゲーム」のように、大音量で音楽を流しながら遊ぶ行為は、一見楽しそうに見えますが、耳にとっては非常に危険です。はっきり言います。 「絶対にやめましょう。」 ◆ 聞こえの神経が傷つく? ― 音響外傷と騒音性難聴 ― 強い音を聞くことで、耳の奥にある「聞こえの神経(内耳の有毛細胞)」が傷つく状態を音響外傷、または騒音性難聴と呼びます。 ライブや大音量の音楽のあとに、 耳がキーンと鳴る 耳が詰まった感じがする といった経験はありませんか? これは、聞こえの神経がダメージを受けた危険信号です。 多くは数時間〜半日ほどで回復しますが、 音が非常に大き


飛行機に乗ると耳が痛い? ― 航空性中耳炎の原因と対処法 ―
✈️ 「航空性中耳炎」とは? 飛行機を利用する機会が多い夏休み・お盆・年末年始。「着陸前になると耳がつまる」「耳が痛くなる」「頭まで痛む」こういった経験がある方は少なくありません。 飛行機が下降を始めると、 耳がつまった感じ 唾を飲んでも抜けにくい 最後は鋭い痛み 場合によっては頭痛まで… これは 航空性中耳炎(こうくうせいちゅうじえん) と呼ばれる状態で、気圧変化に耳がうまく対応できないときに起こります。 👂 なぜ飛行機で耳が痛くなるの? 私たちの耳の奥には「中耳」という空間があります。この中耳は 耳管(じかん) と呼ばれる細い管で鼻の奥とつながっており、飲み込んだり、あくびをした時に一瞬だけ開いて圧を調整します。 しかし、 耳管がうまく開かない 鼻の奥が炎症で腫れている 体調が悪い といった状況では、飛行機の急激な気圧変化に対応できず、 耳のつまり → 圧痛 → 頭痛 へとつながります。 ⚠️ 耳管の働きが低下する原因 飛行機に乗ると症状が出やすい方には、次の背景があることが多いです。 生まれつき耳管機能が弱い(個人差)...


耳を大切にするには?
最近、「耳が痒い」「耳が痛い」と訴えて受診する方が増えています。 しかも、若い世代の方が圧倒的に多いんです。 ・・・何故でしょう? それらの方の診断名は、 「外耳道炎(がいじどうえん)」 。 耳の穴の部分の皮膚が炎症を起こすもので、まず起こる症状が「耳の痒み」です。 耳が痒い → 耳を触る(耳かき・綿棒などで) → 炎症が強くなる → 痛くなる(ひどい場合は傷がついて分泌物が出たり出血したりします) さて、外耳道炎の主な原因は次の3つ。 1.普段の耳掃除が無意識のうちに過剰になっている 2.日常的にイヤホンを使用している 3.入浴・シャワーの時に水分・湿気が加わる もうおわかりですね? そう、 若い人は普段からイヤホンを長時間使用する割合が高い のがその答えです。 イヤホンが外耳道を圧迫することで徐々に炎症を起こすのです! 普段からイヤホンを使っているので、その行為が炎症の原因だと認識できないんですね。 もちろん、社会人の方でも同じ生活習慣を持っていれば外耳炎のリスクは高くなります。 外耳炎の治療は、「局所への薬剤使用(軟膏・


難聴は認知症の危険因子です!
「認知症施策推進5か年計画(オレンジプラン)」というのをご存じですか? ”認知症に対する施策を総合的に推進する”ことを目的として平成23年に策定されたものです。 計画が動き出してから5年経ち、この度、「新オレンジプラン」が発表されたのですが、その中の7つの柱の1つである「2...
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