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検査で陰性なのに花粉症?鼻づまりが続く人にある「局所性アレルギー性鼻炎」とは

更新日:3月4日

◆「検査は陰性ですね」と言われたのに…

 毎年この時期になると、

・くしゃみが止まらない・鼻水が続く・鼻づまりで夜眠れない

どう考えても花粉症の症状なのに、血液検査ではアレルギー反応が出ない。

そんな経験はありませんか?

実はこのケース、決して珍しくありません。

その原因の一つとして、近年注目されているのが「局所性アレルギー性鼻炎」 です。


今回は検査で異常がないのに花粉症のような症状が出る理由について解説します。


◆ 花粉症なのに検査が陰性になる理由

 一般的なアレルギー性鼻炎では、血液中のIgE抗体が増えるため採血で診断できます。

しかし――

局所性アレルギー性鼻炎では

✔ 血液検査 → 陰性、なのに、✔ 鼻の粘膜 → アレルギー反応あり

という状態になります。

つまり、鼻の中だけでアレルギーが起きているのです。

これが「検査では分からない花粉症」の正体です。



◆ 実は珍しくない「検査陰性のアレルギー性鼻炎」

 実は、花粉症のような症状が出る原因は一つではありません。

主な原因として次のようなものがあります。

① 気温差・環境因子の刺激による鼻炎

② 局所性アレルギー性鼻炎(検査で検出されないアレルギー性鼻炎)

③ 非アレルギー性鼻炎(血管運動性鼻炎)

この中で近年注目されているのが局所性アレルギー性鼻炎です。


◆ 鼻の中だけで起こるアレルギー反応

 局所性アレルギー性鼻炎では、鼻粘膜の中だけでアレルギー反応が起きます。

通常のアレルギー性鼻炎では血液中のIgE抗体が増えるため血液検査で診断できます。

しかし局所性アレルギー性鼻炎では「血液検査 → 陰性」「鼻の粘膜 → アレルギー反応あり」という状態になります。

つまり「採血検査では分からないアレルギー」が存在するのです。


◆ 鼻づまりが強い人ほど要注意

 局所性アレルギー性鼻炎では、くしゃみよりも鼻づまりが強く出るケースもあります。

✔ 夜に悪化する

✔ 口呼吸になる

✔ 朝ぼーっとする

✔ 集中力が落ちる

「鼻づまり体質」と思っている方の中に、隠れていることがあります。


◆ 放置するとどうなる?

 研究では、局所性アレルギー性鼻炎の一部が典型的なアレルギー性鼻炎へ進行、もしくは喘息を発症する可能性が示されています。

いわば“花粉症予備軍”。

「検査が陰性だから安心」とは限らないのです。


◆ 診断には「鼻誘発試験」

 局所性アレルギー性鼻炎を確定診断するには鼻誘発試験という検査を行います。

これはアレルゲン(花粉など)を鼻粘膜に少量接触させ、症状が出るかどうかを確認する検査です。

ただし、この検査は専門的で一般のクリニックでは実施が難しいのが現状です。


◆ こんな症状がある人は要注意

 次のような特徴がある場合、局所性アレルギー性鼻炎の可能性があります。

  • 花粉の季節に症状が悪化する

  • 屋外や風の強い日にくしゃみが増える

  • 掃除や布団の出し入れで鼻水が出る

  • 温度差でくしゃみが出る


このような症状がある場合、検査が陰性でもアレルギー性鼻炎の可能性があります。


◆ よくある質問(Q&A)

Q1. 子どもにも局所性アレルギー性鼻炎はありますか?

 はい、あります。

特に・季節ごとに鼻症状を繰り返す・「検査は陰性」と言われた・鼻づまり体質と言われている

こうしたお子さんの中に含まれている可能性があります。

小児では成長とともに典型的なアレルギー性鼻炎へ移行するケースもあるため、経過観察が大切です。


Q2. 市販薬は効きますか?

 効くことはあります。

局所性アレルギー性鼻炎もアレルギー反応の一種であるため、抗ヒスタミン薬・点鼻ステロイドが有効な場合があります。

ただし「効きにくい」「鼻づまりが残る」という場合は、治療の調整が必要です。


Q3. 検査が陰性なら放っておいても大丈夫?

 症状が軽く、生活に支障がなければ様子を見ることも可能です。

しかし毎年悪化する・夜眠れない・集中力が落ちる・喘息症状があるといった場合は、一度耳鼻咽喉科で相談することをおすすめします。


Q4. 何歳くらいから起こりますか?

 学童期以降・成人、いずれの年齢で認められても珍しくありません。

「最近になって急に毎年同じ時期に鼻炎が出る」というケースもあります。


Q5. 将来、本当の花粉症になりますか?

 一部の方は、血液検査でも陽性になる典型的アレルギー性鼻炎へ移行することがあります。

そのため「検査陰性=完全に安心」とは言い切れません。


◆ まとめ

 花粉症のような症状があっても血液検査でアレルギーが出ないことがあります。

その原因の一つが局所性アレルギー性鼻炎です。


まだ一般にはあまり知られていない病態ですが、

  • 花粉症に進行する可能性

  • 喘息との関連

も指摘されています。


症状が続く場合は「検査で陰性=アレルギーではない」とは限らないため、耳鼻咽喉科で相談することをおすすめします。



■ 症状が続く/気になる場合はご相談ください

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