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耳鼻咽喉科専門医が、最新の知識と日常診療の経験をもとに、みなさまの健康に役立つ情報を発信しています。
花粉症・中耳炎・感染症対策など、よくある悩みから専門的な症状まで丁寧に解説しています。
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鼻うがいのメリットとデメリット|痛み・失敗を防ぐポイントを耳鼻科医が解説
「鼻うがいって本当に効果あるの?」 「やりすぎると逆に悪いって聞いたけど…」 外来で ほぼ毎日のように受ける質問 です。 鼻うがいは、正しく行えば症状緩和に役立つ一方で、 方法や頻度を誤ると不快感が出たり、かえって調子を崩すこともあります。 そこで今回は、耳鼻科医の立場から、鼻うがいの【メリット・デメリット】を 注意点も含めて 、できるだけ分かりやすく解説します。 この鼻うがいは、文字通り**<鼻の中を“うがい”するように洗浄する方法>**で、花粉症・副鼻腔炎・慢性鼻炎などによる鼻づまりや不快な症状を和らげたい方の間で、近年注目されているセルフケアの一つです。 ◆ 鼻うがいの目的は? 外部から侵入した異物(ホコリ・花粉など)をブロックする、鼻腔に入ったウイルスを捕らえて感染を予防・阻止する、吸い込んだ空気の温度・湿度を適切な状態に保つ、などの役割を持つ鼻。 その鼻の中をキレイにする目的で洗浄するんです。のどを守るためにうがいするのと同じ感覚、と考えてもらうとわかりやすいかもしれません。 ただ、どんな方法にもメリット・デメリットがあるので、


飛行機に乗ると耳が痛い? ― 航空性中耳炎の原因と対処法 ―
✈️ 飛行機で耳が痛くなる「航空性中耳炎」とは? 飛行機を利用する機会が多い夏休み・お盆・年末年始。「着陸前になると耳がつまる」「耳が痛くなる」「頭まで痛む」こういった経験がある方は少なくありません。 飛行機が下降を始めると、 耳がつまった感じ 唾を飲んでも抜けにくい 最後は鋭い痛み 場合によっては頭痛まで… これは 航空性中耳炎(こうくうせいちゅうじえん) と呼ばれる状態で、気圧変化に耳がうまく対応できないときに起こります。 👂 なぜ飛行機で耳が痛くなるの? 私たちの耳の奥には「中耳」という空間があります。この中耳は 耳管(じかん) と呼ばれる細い管で鼻の奥とつながっており、飲み込んだり、あくびをした時に一瞬だけ開いて圧を調整します。 しかし、 耳管がうまく開かない 鼻の奥が炎症で腫れている 体調が悪い といった状況では、飛行機の急激な気圧変化に対応できず、 耳のつまり → 圧痛 → 頭痛 へとつながります。 ⚠️ 耳管の働きが低下する原因 飛行機に乗ると症状が出やすい方には、次の背景があることが多いです。 生まれつき耳管機能が弱


毎日イヤホンの人、全員見て。知らぬ間に進む耳の老化
最近、若い方を中心に「耳が聞こえにくい気がする」「耳鳴りが増えた」「音がこもる」といった相談が増えています。 その背景にあるのが、 ヘッドホン・イヤホンの長時間・大音量使用による“騒音性難聴(ヘッドホン難聴)” です。 いったん損なわれた聴力は元に戻りにくいため、 予防が最も重要なポイント になります。 1. そもそも「ヘッドホン・イヤホン難聴」とは? ヘッドホンやイヤホンで、大きな音を長時間聞き続けることで「内耳(蝸牛)の有毛細胞」が傷み、・聴力の低下・耳鳴り・音の歪みが出てくる状態を指します。 これは「騒音性難聴」というカテゴリーに含まれ、 治療で完全に回復させることが難しい とされています。 2. WHOが示す「安全な聞き方(Safe Listening)」の基準 WHOは「Safe Listening(安全な聞き方)」を世界的に提唱しています。 ▶ WHOの推奨目安 大人:80 dB 以下、週40時間以内 子ども:75 dB 以下 大音量は1時間ごとに休憩する(耳の休憩 time-out) 80 dB というのは、「他人の会話がギ
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