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鼻うがいが痛い理由|やってはいけないNG行動と正しいやり方(耳鼻科医が解説)

更新日:1 日前

 「鼻うがいをしたら鼻がツーンと痛い…」「副鼻腔に水が入った感じがして不快」「鼻うがい=痛いもの」と思っている人も多いですが、正しい方法 と 使ってはいけない水・器具 を守れば、鼻うがいは本来ほとんど痛くありません。


このページでは、耳鼻科で実際に多い相談をもとに鼻うがいが痛くなる理由やってはいけないNG行動痛くならないコツ(正しいやり方)を分かりやすくまとめます。



1.鼻うがいが痛い主な理由

① 水が「真水(=生理食塩水でない)」だから
水道水・浄水・ミネラルウォーターなど 塩分濃度 0% の真水 は、鼻の粘膜に入ると 強いしみる痛み を感じます。

✔ 正しい濃度:0.9%の生理食塩水

✔ 市販の鼻うがい用の粉を使うのが安全

② 水の温度が低すぎる・熱すぎる

冷たい水 → ツーンと響く熱い水 → 粘膜刺激で痛む

ぬるま湯(32〜36℃前後) が最も自然です。

③ 水の勢い・角度が強すぎる

家庭用吸入器・ハリのあるスポイト・シャワーなどから直接鼻に水を入れる行為は絶対にNG。

・鼻の奥の副鼻腔に無理に水が入り痛む

・中耳炎リスク

・粘膜を傷つける危険

④ 風邪・副鼻腔炎などで粘膜が腫れている

粘膜が腫れている時は、普段なら痛くない刺激でも “ツン”と感じやすい状態 です。

特に・副鼻腔炎・アレルギー性鼻炎・鼻かぜの時に相談が多くなります。

⑤ 鼻の中に小さな傷がある

乾燥・鼻ほじり・花粉症などで粘膜が弱っていると、少量の刺激でも痛むことがあります。


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2.絶対にやってはいけないNG行動

NG① シャワーで鼻うがいをする

よくある誤解ですが、シャワーでの鼻うがいは耳鼻科医学的に完全にNG。

理由・水圧が強く、耳へ逆流 → 中耳炎 の原因・痛みや浮腫の悪化・副鼻腔に過剰に入りこむ・水の温度が一定でなく刺激になる

NG② 真水・ミネラルウォーターで行う

しみて痛いだけでなく、粘膜のバリア機能を壊し、炎症を悪化させる可能性。

NG③ 水を強く吸い込む/鼻をすする

勢いよく吸うと・耳へ水が抜ける・頭痛の原因・鼻の奥に強く入り痛む

鼻うがいは “吸わない” のが鉄則です。

NG④ 市販器具のノズルを深く入れすぎる

粘膜を傷つける → 痛みや鼻血の原因。



3.痛くならない鼻うがいの正しいやり方(耳鼻科推奨)

① 生理食塩水を使う(必須)

・市販の鼻うがい用キットが安全

・自作する場合は「水500ml+塩4.5g(小さじ1弱)」※塩の入れすぎも痛みの原因

② ぬるま湯(32〜36 ℃)で作る

体温に近い温度が最も刺激が少ない。

③ 顔をやや下に向け、口を開けて「アー」と力を抜く

・鼻から入った水が自然に反対の鼻もしくは口へ抜ける(中耳に入りにくい)

④ 片鼻ずつゆっくり流す

ゆっくりが基本。強く押し出さない。

⑤ 終わったら軽く鼻をかむだけ(強くかまない)

強くかむ → 耳への逆流リスク軽く「フン…」程度で十分。



4.どんな人に鼻うがいは向いている?

・花粉症/アレルギー性鼻炎

・鼻汁/後鼻漏が多い

・鼻炎/副鼻腔炎の慢性的な不快感

・鼻の奥の粘りを減らしたい人

粘膜を傷つけずに洗えるので、正しく行えばメリットは大きいです。



5.鼻うがいを避けた方がいい場合

・急性の副鼻腔炎で強い痛みがある

・鼻血が続いている

・鼻腔にポリープが多い

・手術直後

・強い鼻づまりで流れが悪い時

不安がある場合は一度耳鼻科で相談を。



6.受診の目安(当院ではこんな相談が多いです)

・鼻うがいをすると毎回痛い

・片側だけ強く痛む

・副鼻腔に水が残る感じが消えない

・頭痛や耳の痛みを伴う

・粘りのある鼻水が続いている

鼻の構造(湾曲や炎症)や副鼻腔炎が隠れている場合もあります。



✔ まとめ

 鼻うがいが痛いのは 真水・低温・高圧 が主な原因・シャワー鼻うがいは絶対NG・生理食塩水 × ぬるま湯 × ゆっくり が鉄則・痛みが続く場合は耳鼻科でのチェックがおすすめ



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