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耳鼻咽喉科専門医が、最新の知識と日常診療の経験をもとに、みなさまの健康に役立つ情報を発信しています。
花粉症・中耳炎・感染症対策など、よくある悩みから専門的な症状まで丁寧に解説しています。


鼻うがいが合わない人の特徴とは?耳鼻科医が感じる注意すべきケース
鼻うがいは有用なセルフケアですが、 すべての人に無条件で勧められるものではありません。 実際の診療では、「鼻うがいを始めてから調子が悪くなった」「耳に違和感が出た」という相談を受けることもあります。 この記事では、 鼻うがいが合わない可能性があるケース や 注意すべき症状 について解説します。 ①目的は? ②効果(メリット)は? ③気を付けること(デメリット)は? ④始めるには? ◆ ①「鼻うがい」の目的は? のどの炎症予防・治療目的でうがいするのと考え方は同じです 鼻を洗浄することで鼻腔内の粘膜を良い状態に導く、と考えると良いでしょうか。 ・停滞する分泌物や吸引した汚染物質・ウイルス等を洗い流すことで鼻腔内をキレイにする ・結果として鼻粘膜の抗炎症作用・免疫機能を改善・保持する ◆ ②「鼻うがい」の効果(メリット)は? アレルギー性鼻炎や鼻の慢性炎症の症状を改善する効果が確認されている ・「鼻うがい」をした人としなかった人を比べると、した人にアレルギー性鼻炎症状改善が認められた ・慢性鼻炎の人が「鼻うがい」することで症状改善が得られた...


鼻うがいのメリット・デメリット、実践編①
コロナ・コロナ、の今日この頃、みなさん、自身の健康管理に今まで以上に気を使っているのではないでしょうか? 健康管理を考える時に何が重要か・・・、当院HPで紹介している「コロナ対策”かきくけこ”」にも記載していますが、耳鼻咽喉科的にはとにかく「口呼吸しちゃダメ!!」なんです。 改めてご紹介しますが、 ①鼻の通りが悪くなる ②口呼吸する ③睡眠の質が悪くなる+のどの粘膜が乾燥する ④抵抗力・免疫力低下+色んなウイルスがのどの粘膜に付着し易くなる それを回避するために「鼻呼吸を確保する」ことが極めて重要になるんですね。 そこで今回、鼻内環境を改善・維持するために「鼻うがい」がどれほど役に立つか、慢性鼻炎を持っている私自身が検証してみました(あくまで個人的見解です)。 今回実践したのは 「NeilMed社」の「SinusRinse」 という製品。 準備といえば、専用ボトル+これまた専用の生理食塩水精製用粉末(サッシェ)があり、ボトルに入れたお湯(36-38℃くらいが適当かな)に粉末を溶かすだけです。 後は鼻腔を片方ずつ洗浄するだけ(両鼻、2回ずつくら


コロナ対策② 顔を触っちゃダメ!
最近はコロナウイルス対策が声高く言われています。 これだけ感染が蔓延すれば致し方ないことかと思います。 そこで盛んに言われるのが、 ① 3密(密閉・密集・密接)を避ける ② 手洗いを徹底する ③ むやみに顔を触らない ①については、緊急事態宣言に伴い殆どの人が全ての種類の外出を避けておられると思います。 ②については、マスク同様に手指の消毒に必要な物品が手に入らない現状からわかるように、皆が手指衛生に取り組んでいることが伺えます。 では、③についてはどうでしょう? 実は、面白い実験データがあるんです。 それは・・・、「人は無意識にどれほど顔を触っているか?」 2010年にオーストラリアの医学生26人を対象とした実験で、240分間の間にトータルで何と2.346回も顔に触れていた、という結果が出ました。 そのうち、眼や鼻・口などいわゆる粘膜部に触れた回数は実に1.024回(44%)、1時間あたりに換算すると何と23回! 「手を清潔にする回数」と「顔を触る回数」、どちらが多いかは比べてみれば一目瞭然ですよね。 いかに無意識の間に顔を触りまくってい


【補足解説】鼻うがいは本当に効果がある?耳鼻科医がエビデンスと臨床経験から解説
以前に「鼻うがいのメリット・デメリット(現在は改題して「 鼻うがいは本当に安全?耳鼻科医が教えるメリット・デメリットと正しいやり方」 )」という記事を書いたところ、想像以上に多くの方に読んでいただきました。 それだけ、「鼻うがいって意味あるの?」「本当にやった方がいいの?」と疑問を持つ方が多いということなのでしょう。 本記事では、以前の記事内容を踏まえつつ、 現在分かっている知見と日常診療での実感 をもとに、鼻うがいの「効果がある場合・そうでない場合」について整理します。 詳しいやり方や注意点は → 鼻うがいは本当に安全?耳鼻科医が教えるメリット・デメリットと正しいやり方 へ 「アレルギー性鼻炎に対する、生理食塩水を用いた鼻うがい」 なんていう論文がありますが、要するに、アレルギー性鼻炎の人が鼻うがいをしたら何もしない人よりも症状が軽くなった、と結論づけているんです。 前述した通りやり方には若干の注意が必要ですが、適切にできればとても良い方法ですね(ちなみに、塩分濃度の違いによる治療効果には有意差は認めなかったとか)。...
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