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耳鼻咽喉科専門医が、最新の知識と日常診療の経験をもとに、みなさまの健康に役立つ情報を発信しています。
花粉症・中耳炎・感染症対策など、よくある悩みから専門的な症状まで丁寧に解説しています。


口呼吸が招くトラブルと鼻呼吸のススメ
耳鼻科医目線で「のどを悪くし易い人」を見ると、こうなる 「私、すぐにのどが悪くなるんです」 「自分は扁桃炎をよく起こします」 多くの患者さんがそう話してくれるのですが、実は、そんな訴えをする患者さんを診察する時に気を付けていることがあるんです。 それは・・・、 「無意識のうちに、普段から”口呼吸”をしてないか?」 と疑う、ということ。 今回は口呼吸のデメリットについてのお話ですが、本題に入る前に違う視点から考えてみましょう。 ◆ まず、鼻呼吸のメリットは? ◎ フィルターの役目 鼻から吸い込んだウイルス・汚れた空気などは鼻のフィルター機能(空気清浄機的な役割)でクリーンな状態にしてからのどに送られます ◎ 吸い込んだ空気の温度・湿度管理の役目 例えば「乾燥した」「冷たい」空気を鼻から吸い込んだ場合、その空気を鼻の中で「加湿して」「温めて」からのどに送ります ◎ 酸素の摂取効率を高める(特に運動時) ◎ 脳を冷却して思考能力・記憶定着力を高める ◎ 睡眠時の気道確保~睡眠の質を高める ◎ 脳の発達と機能維持の役割(マウスにて実証済:..


感染症激増! 注意すべきこと
12月、気温の低下に伴って様々な感染症が流行する事態となっています。 インフルエンザ、コロナ、マイコプラズマ肺炎などなど・・・。 皆さん、「年末年始を含めて大事な時に体調不良・・・」なんてことを避けるためにも気をつけていると思いますが、今回は感染症対策・注意すべきことについて改めて解説しようと思います。 ①体調管理 一番基本になるのは、やはり体調そのものの管理ですね。 寝不足・疲労蓄積は避けるべきツートップ。 これらは抵抗力・免疫力低下を引き起こし、易感染性の要素を高めることに繋がります。 大掃除・今年のうちに片づけておきたい仕事・お正月の準備などあるかと思いますが、無理は禁物! さらに、年末年始にゆっくりし過ぎて夜更かし・寝不足など、生活リズムを極端に乱さないことも重要。 ②身体を冷やさないこと 外側からも内側からも、身体を冷やさない工夫が必要です( 無理に暖めなくてもいいけど、冷やさないことがポイント )。 気温の低い日に寒さ対策が徹底できていないパターンが圧倒的に多いので、今一度ご確認を。 忘年会・クリスマス・初詣など、意外と屋外移


気象病・天気痛とは? 梅雨や台風で起こる頭痛・めまい・耳閉感の原因と対策
「雨が降る前になると頭が痛い」「台風の前後にめまいが強くなる」——そんな経験はありませんか? 最近よく耳にする「気象病」や「天気痛」は、まさにこうした症状を指します。梅雨のこの時期、今回はその仕組みと対策についてお話しします。 🌀 気象病・天気痛とは? 「雨が降る前になると頭が痛い」「台風の前後にめまいが出る」——そんな経験はありませんか?最近よく耳にする「気象病」「天気痛」は、まさにこのような天候による体調不良を指します。 天候や気候の変化に伴って体調が崩れる状態を**「気象病」と呼び、その中でも頭痛などの痛みを伴う症状を「天気痛」といいます。主に気圧の変化**が関係しているとされています。 👂 内耳と自律神経の関係 耳の奥にある 内耳 には、気圧の変化を感じ取るセンサーがあります。このセンサーが急な気圧変化を感知すると、その刺激が脳へ伝わり、自律神経のバランスが乱れるのです。 耳鼻咽喉科で多く見られる症状としては、 めまい 耳閉感(耳に膜が張ったような感じ) 頭痛などがあります。 雨や台風の前後、梅雨時に悪化することが多く、疲労や睡


2023-2024シーズンのインフルエンザワクチン接種について
季節は秋を迎え、気温差などで体調を崩す人が増えてきているので要注意ですね。 さて、今回は「2023-2024シーズンのインフルエンザワクチン接種について」のご案内です。 コロナ禍以降、2020-2021年および2021-2022年の冬はインフルエンザの「流行が無かった」のは皆さんご存じの通りです。 ちなみに、過去のインフルエンザ累計推計受診者数は以下の通り。 2018/2019シーズン 約1.201万人 2019/2020シーズン 約729万人 2020/2021シーズン 約1.4万人 2021/2022シーズン 約0.3万人 2022/2023シーズン 約428万人 (国立感染症研究所のデータ) コロナ禍真っ最中のインフルエンザがいかに少ないかおわかり頂けたかと思います。 が、2022/2023シーズンは再び増加傾向が確認できます。 事実、2022/2023シーズン以降、本ブログを書いている現在までインフルエンザは「流行」状態が続いているんです。特に7月以降は連日検査陽性のケースが確認され、コロナ同様油断できません。 現在流行しているインフ


鼻うがいが合わない人の特徴とは?耳鼻科医が感じる注意すべきケース
鼻うがいは有用なセルフケアですが、 すべての人に無条件で勧められるものではありません。 実際の診療では、「鼻うがいを始めてから調子が悪くなった」「耳に違和感が出た」という相談を受けることもあります。 この記事では、 鼻うがいが合わない可能性があるケース や 注意すべき症状 について解説します。 ①目的は? ②効果(メリット)は? ③気を付けること(デメリット)は? ④始めるには? ◆ ①「鼻うがい」の目的は? のどの炎症予防・治療目的でうがいするのと考え方は同じです 鼻を洗浄することで鼻腔内の粘膜を良い状態に導く、と考えると良いでしょうか。 ・停滞する分泌物や吸引した汚染物質・ウイルス等を洗い流すことで鼻腔内をキレイにする ・結果として鼻粘膜の抗炎症作用・免疫機能を改善・保持する ◆ ②「鼻うがい」の効果(メリット)は? アレルギー性鼻炎や鼻の慢性炎症の症状を改善する効果が確認されている ・「鼻うがい」をした人としなかった人を比べると、した人にアレルギー性鼻炎症状改善が認められた ・慢性鼻炎の人が「鼻うがい」することで症状改善が得られた...


鼻うがいのメリット・デメリット、実践編①
コロナ・コロナ、の今日この頃、みなさん、自身の健康管理に今まで以上に気を使っているのではないでしょうか? 健康管理を考える時に何が重要か・・・、当院HPで紹介している「コロナ対策”かきくけこ”」にも記載していますが、耳鼻咽喉科的にはとにかく「口呼吸しちゃダメ!!」なんです。 改めてご紹介しますが、 ①鼻の通りが悪くなる ②口呼吸する ③睡眠の質が悪くなる+のどの粘膜が乾燥する ④抵抗力・免疫力低下+色んなウイルスがのどの粘膜に付着し易くなる それを回避するために「鼻呼吸を確保する」ことが極めて重要になるんですね。 そこで今回、鼻内環境を改善・維持するために「鼻うがい」がどれほど役に立つか、慢性鼻炎を持っている私自身が検証してみました(あくまで個人的見解です)。 今回実践したのは 「NeilMed社」の「SinusRinse」 という製品。 準備といえば、専用ボトル+これまた専用の生理食塩水精製用粉末(サッシェ)があり、ボトルに入れたお湯(36-38℃くらいが適当かな)に粉末を溶かすだけです。 後は鼻腔を片方ずつ洗浄するだけ(両鼻、2回ずつくら
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