花粉飛散は早まっている?2026年の傾向と早めの花粉症対策を耳鼻科医が解説
- shibata.ent

- 1月26日
- 読了時間: 3分
「まだ1月なのに、もう鼻がムズムズする」
「今年、花粉早くない?」
そんな声を外来で聞くことが増えています。
以前は「花粉症は2月後半から」と思われていましたが、最近は例年より早い時期に症状が出始める方が増えている印象です。
◆ なぜ早く受診する人が増えているのでしょう?
理由は大きく2つあります。
① 花粉症は“予防投与”が大切だと知られてきた
花粉症の薬は、症状が強く出てからよりも、飛散開始前から使い始める方が効果的とされています。
この考え方が広まり、症状が出る前から受診される方が増えてきました。
② 実際に花粉の飛び始めが早くなっている
花粉の飛散開始には、次のような目安があります。
それが「1月1日からの最高気温を毎日足していき、400~500℃に達すると飛散が始まる」という経験則です。
暖かい冬ほど、花粉シーズンは早く始まるのです。
つまり「暖冬=花粉症のスタートが早まる」と考えてください。
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◆ 今年(2026年)の状況は?
地球温暖化の影響もあるのか、最近は冬でも暖かい日が多いですが、2026年1月25日までの最高気温の積算は278.5℃です(京都市)。
ちなみに2019年の同期間を計算すると236.4℃、何と約40℃も高いんです!
つまり今年は、すでに例年より花粉シーズンに近づいている計算になります。
2026シーズンは「昨年よりも花粉は少な目、平年並みもしくはやや多め」と予想されていますが、「平年並み」といえば「ある程度以上飛ぶ」と理解する必要があります。
✔ 毎年症状が強い方
✔ 鼻づまりがひどくなる方
✔ 仕事や勉強・睡眠に影響が出る方
は、症状が出る前からの対策をおすすめします。
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◆ 花粉飛散量は高止まり
花粉飛散量を予測するデータも毎年発表されるのですが、項目は主に3つ。
① 飛散開始日
関西(京都)では大体2月下旬が多いですが、本ブログでご説明した通り、シーズンインが早まる傾向があるように感じます。
② 昨年との比較
これはあくまで昨年との比較。昨年が花粉量によって「多い・少ない」の解釈が変わるので、③の指標を目安にする方が分かり易いと思います。
③ 過去の平均との比較
ここで示されている「過去」は「過去10年」を意味します。ということは、2026年の予測をする場合の比較対象は「2016-2025年の平均」になります。
ちなみに、スギ・ヒノキ花粉の総飛散量平均値(個/㎠:京都市)は
・1996-2005年 3,757個
・2006-2015年 5,073個
・2015-2024年 4,103個
と推移しています。
つまり、多少の増減はあっても、花粉量は長期間にわたり高い状態が続いていると言えます。
戦後に植林されたスギ・ヒノキが今ちょうど花粉を最も多く出す樹齢に達しており、今後15〜20年は花粉の多い状況が続く可能性が高いと考えられます。
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