同じ場所の口内炎、危険なサインかも?
- shibata.ent

- 2016年7月27日
- 読了時間: 4分
更新日:2025年12月18日

「同じ場所にできる口内炎が、実は“がんの前触れ”だった」——これは決して珍しい話ではありません。
口内炎を何度も同じ場所に繰り返している方は、ぜひ最後まで読んでください。
「たかが口内炎」と思っていませんか?
米粒半分ほどの大きさでも、口内炎の痛みは相当なものですよね。
増してや、それが繰り返し起こるとしたら・・・。
実は“同じ場所に繰り返す口内炎”の中には、早期発見が大切な危険なタイプもあります。
今回は、見逃してはいけないサインと対処法を医師が解説します。
◆ 口内炎とは?
難しく言うと、「口内炎」とは口の中や周辺の粘膜に起こる炎症の総称です。
口唇・歯肉・頬粘膜・舌などに、多くは白色の潰瘍のような粘膜変化が起こります。
◆ 口内炎ができる主な原因は?
1.体調不良、ストレスによる免疫力低下など
2.睡眠不足、栄養不足(主にビタミンB2)
3.義歯・飲食物などによる物理的刺激
4.ヘルペスウイルス、エンテロウイルス/コクサッキーウイルス(手足口病)などの感染
ベースに口呼吸による口腔内乾燥があると、さらにリスクを高めてしまいます。
◆ 口内炎ができた時の正しい対応は?
いざ口内炎ができてしまったら、医療機関を受診の上で内服薬・軟膏・うがい薬などの処方を受けることで治癒促進をはかりつつ、しばらくの間は刺激の強い飲食物を避けるなどの対策も必要になります。
加えて、上記の1~3に関してはその原因を取り除かないと回復が遅れることになります。
◆ 危険な口内炎の特徴は?
さて、今回のテーマでもある「危険な」口内炎の話に移ります。
みなさんに是非知っておいて欲しい、危険な口内炎です。
注意すべき口内炎は幾つかありますが、今回はその代表格となるものをご紹介しますので、まずはこれを知っておいて下さいね。
それは・・・、同じ場所に繰り返し起こる口内炎
そう、「いつも同じ場所にできる口内炎」は要注意なんです!
表現を変えれば、一番多いパターンは「いつも同じ場所に歯が当たること」、です。歯並びが悪かったり、生えている角度が悪かったり、歯が欠けていたり・・・。当たる場所は舌だったり、頬の粘膜だったりします。
同じ部位が繰り返し炎症を起こす状況が数年~十年単位で持続することで、炎症を起こしている部分の一部が腫瘍化、さらには癌化(舌癌になる)するケースがあるんです!
舌癌は、初期の段階では“ただの口内炎”と区別がつきにくいことが多く、実際に医療者側でも「経過」を見て判断するケースがあります。
だからこそ、“同じ場所に繰り返す”という情報そのものが重要なサインになります。
私個人の経験では一番若い方で10代で舌癌を発症した例もあることから、「口内炎を繰り返す」という方は一度チェックを受けておくことをおススメします。
ちなみに、舌癌の発生部位はほぼ100%「舌縁(ぜつえん)部」です。
その字の如く舌の縁に発生する訳ですが、原因・理由は前述した「いつも同じ場所に歯が当たる状態が長期間にわたって継続すること」なんです。某芸能人の女性が舌癌の確定診断に至るまでに何度も口内炎を繰り返し、「その口内炎がなかなか治らなくなってきていた」という経過が語られていたことをご記憶の方も多いと思います。

◆ チェックすべき症状リスト
以下に注意するべき状態・症状を記しますので、ご自身の状態を照らし合わせてみて下さい。
以下の項目に1つでも当てはまる場合は、一度ご相談ください。
☐ 食事中、いつも同じ場所を噛む
☐ 舌の縁に歯の跡が残っている
☐ 口内炎が同じ場所に何度もできる
☐ 以前より治りが悪くなってきた
<受診を強くすすめる口内炎の目安>
・2週間以上たっても治らない
・治っても、また同じ場所にできる
・だんだん痛みが強くなる/しみる
・表面が白くなく、硬さを感じる
・赤黒い・ただれている感じが続く
◆ まとめ|「繰り返す口内炎」は早めに相談を
今回は危険な口内炎の見分け方・注意点、日常のチェックポイントにつき解説しました。
過剰に恐れる必要はありませんが、普段から必要なチェック・対策を行うことと、気になる状態がある時は早目に医療機関を受診するようにしましょう。
以下にも重要な情報があります
👉 口呼吸が招くトラブルと鼻呼吸のススメ(口腔乾燥が口内炎を繰り返す理由を解説)
👉 口呼吸をしちゃダメッ!(無意識の口呼吸チェック付き)
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