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困ったものです・・・

更新日:11月26日


黄砂対策

  最近、「のどがイガイガする」「咳が止まらない」「微熱っぽい」「頭が重い」など、はっきり風邪とは言い切れない不調で受診される方が非常に増えています。

特徴は、・極端に悪化しないかわりに長引く・市販の風邪薬を飲んでもあまり変わらないというパターン。


「これって何?」と不安になって受診されるわけですが、診察してみると——



原因は“花粉”だけではなく、PM2.5・黄砂の影響がかなり大きい


 中国大陸から偏西風に乗って飛来する PM2.5 と 黄砂。これらは毎年 3〜5 月に増加し、PM2.5 はほぼ通年で観測されています。

そして、厄介なのはその「粒の小ささ」です。

  • 花粉(20〜40μm)

  • 黄砂(約4μm)

  • PM2.5(2.5μm未満)


花粉よりも圧倒的に小さく、鼻・のどを素通りして気管や肺の奥まで入り込んでしまう点が大問題。

例えるなら、“目に見えない排気ガス”を吸い続けているようなもの。黄砂は「黄色い悪魔」「殺人大気」と呼ばれるほどで、症状が出てもまったく不思議ではありません。


なぜ今、症状が増えているのか?


✔ 気候がよくなり屋外活動が増える

✔ 気密性の高い住宅で換気が滞りやすい

✔ 花粉との“ダブルパンチ”のタイミングと重なる

これらの要因が噛み合い、のど・咳・微熱が長く続く“空気汚染性の不調”が非常に増えているのです。



対策はどうすればいい?


今日からできる対策**

● 1. とにかく頻回に「うがい」

水でOK。のどの粘膜に付着した微粒子を流し落とすだけで症状が大きく変わります。

● 2. 「口を閉じる」=口呼吸をしない

実は、これが最重要。口呼吸をすると、微粒子をフィルターなしで取り込むことになります。鼻は本来「空気清浄機」。フィルター機能を使わないのはもったいない!

● 3. マスクはやはり有効

完全に防げませんが、吸い込む量を減らすだけで症状の出方が変わります。

● 4. 室内では空気清浄機も効果的

窓を開ける時間は短めに。



こんな時は受診をおすすめします


  • 咳が 2 週間以上続く

  • のどが痛くても熱が出ない

  • 息苦しさを感じる

  • 風邪薬で全く変化がない


黄砂・PM2.5が原因でも、気管支炎や副鼻腔炎を合併しているケースは少なくありません。迷ったら早めに相談してくださいね。




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