top of page
耳鼻咽喉科専門医が、最新の知識と日常診療の経験をもとに、みなさまの健康に役立つ情報を発信しています。
花粉症・中耳炎・感染症対策など、よくある悩みから専門的な症状まで丁寧に解説しています。


400℃とスギ花粉の関係、知ってますか?
― 京都市の最新データを見ながら、耳鼻咽喉科専門医が解説 ― トップページに表示していた「1月1日からの最高気温の積算値」。 「これって、何を意味している数字なの?」そう思ってこのページを開かれた方も多いのではないでしょうか。 結論から言うとこの数字は、スギ花粉症の“本格シーズン突入”を予測するための重要な目安です。 ただし――理由を知らないまま数字だけ見ても、正しく行動にはつながりません。 まずは、少しだけ仕組みを説明します。 ◆ そもそも「花粉の飛散開始日」とは? 「花粉の飛散開始」と聞くと、ある日を境に、突然花粉が大量に飛び始めると思われがちですが、実際はそうではありません。 実際には… スギ花粉は年明けから、すでにごく少量ずつ飛散しています その中で一定数以上の花粉が2日以上連続して観測された日 これが、正式に定義される**「スギ花粉の飛散開始日」**です つまり、👉 体が反応し始める“境目”の日とも言えます。 ◆ では、その飛散開始日は何で決まるのか? ここで登場するのが、トップページに表示しているあの数字です。 ヒントは「気温


子どもの鼻水が止まらない原因と受診の目安|中耳炎を防ぐ家庭対策
小さいお子さんの鼻水に悩むご家庭はとても多いです。 ・いつも鼻をグズグズいわせている ・夜、鼻づまりで眠れない ・うまく鼻をかめない 自分で鼻をかめない子供たち、 我々に置き換えると、”鼻の調子が悪いのに、「鼻をかんではいけない!」”と言われているのと同じ状態なんですね。 想像するだけでツライですよね・・・。 ◆ 子どもの鼻水が止まらない主な原因 ・風邪をひく(ウイルス感染) ・副鼻腔炎(ちくのう)を合併 ・アレルギー性鼻炎 ・気温/気候/環境因子の影響 など様々で、これらの要素が重なるほど余計に長引きます。 そもそも子どもは、 ・鼻の通り道が細い ・風邪をひきやすい(抵抗力・免疫力が弱い) ・まだ自分で鼻をかめない ため、大人より鼻水が長引きやすいのです。 ◆ 子どもの鼻水を放置すると起きること 鼻水が続くと、 ✔ 鼻水がのどに流れて咳が出る ✔ 食事がしにくくなる(鼻がつまっていると食べにくい) ✔ 口呼吸が増える(結果、ヨダレが増えることも) ✔ 睡眠の質が下がる ✔ 中耳炎を起こしやすくなる 特に注意したいのが 中耳炎 です。...


検査で陰性なのに花粉症?鼻づまりが続く人にある「局所性アレルギー性鼻炎」とは
◆「検査は陰性ですね」と言われたのに… 毎年この時期になると、 ・くしゃみが止まらない・鼻水が続く・鼻づまりで夜眠れない どう考えても花粉症の症状なのに、血液検査ではアレルギー反応が出ない。 そんな経験はありませんか? 実はこのケース、決して珍しくありません。 その原因の一つとして、近年注目されているのが 「局所性アレルギー性鼻炎」 です。 今回は 検査で異常がないのに花粉症のような症状が出る理由 について解説します。 ◆ 花粉症なのに検査が陰性になる理由 一般的なアレルギー性鼻炎では、血液中のIgE抗体が増えるため採血で診断できます。 しかし―― 局所性アレルギー性鼻炎では ✔ 血液検査 → 陰性、なのに、✔ 鼻の粘膜 → アレルギー反応あり という状態になります。 つまり、 鼻の中だけでアレルギーが起きている のです。 これが「検査では分からない花粉症」の正体です。 ◆ 実は珍しくない「検査陰性のアレルギー性鼻炎」 実は、花粉症のような症状が出る原因は一つではありません。 主な原因として次のようなものがあります。 ① 気温差・環境因子


鼻うがいは安全?耳鼻科医が教えるメリット・デメリットと正しいやり方
「鼻うがいって本当に効果あるの?」「やりすぎると逆に悪いって聞いたけど…」 これらは、外来でほぼ毎日のように受ける質問です。 鼻うがいは、正しく行えば 花粉症・副鼻腔炎・鼻づまりなどの症状緩和に役立つセルフケア です。一方で、方法や頻度を誤ると「鼻がツーンと痛い」「耳がおかしい」「余計に調子が悪くなった」と感じる方も少なくありません。 そこで本記事では、耳鼻科医の立場から 鼻うがいのメリット・デメリット、正しいやり方、失敗しやすいポイント を初めての方にも分かりやすく解説します。 ◆ この記事でわかること 鼻うがいの本当の効果とメリット よくある失敗・デメリットと注意点 痛みを防ぐ正しい方法・頻度・タイミング ◆ 鼻うがいの目的と基本的な考え方 鼻うがいは、文字通り**「鼻の中をうがいするように洗浄する方法」**です。 花粉症・副鼻腔炎・慢性鼻炎などによる鼻づまりや不快な症状を和らげたい方の間で、近年広く行われるようになってきました。 鼻には、 異物(ホコリ・花粉など)をブロックする ウイルスや細菌の侵入を防ぐ 吸い込んだ空気の温度・湿度を調


花粉だけじゃない!?
ヒノキ花粉が最盛期に向かっています。 ツラい時期を過ごしている方が大勢いらっしゃいますが、そこにさらなる追い討ちが。 まさに「泣きっ面に蜂」とも言える状況です。 その犯人は、「PM2.5」と「黄砂」。 これらは大気汚染物質の1つで、車や工場からの排ガス、中国ゴビ砂漠の砂塵な...


花粉症なのに“のどが痛い・咳が出る”のはなぜ?原因と対策を解説
耳鼻科医が解説する意外な原因 花粉症シーズン、みなさん大丈夫でしょうか? この時期、クリニックでは・のどが痛い・のどがイガイガする・咳が続くといった相談がとても増えます。 「風邪かな?」と思って受診される方も多いのですが、実は 花粉が原因の“のど症状” であるケースが少なくありません。 特に 「朝起きた時にのどが痛い」「 夜になると咳が出る」 という方は、口呼吸による刺激の可能性があります。 ◆ なぜ花粉で「のど」や「気管」がやられるのか? 原因①:口呼吸で花粉を吸い込んでしまう 花粉症の方は、そもそも鼻の通りが良くないことが多く、無意識のうちに口呼吸になりがちです。 その結果──・口から吸い込んだ花粉が のどの粘膜に付着 → イガイガ・痛み ・さらに気管まで入ると 咳の原因 となります。 原因②:のどの粘膜が乾燥しやすい 口呼吸をしていると、のどが乾きやすく粘膜防御機能が低下。そこに花粉が付くと症状が強く出やすくなります。 ◆ のどの症状が強い人の特徴 診察していてよく感じるのは、 症状のわりに、のどの炎症が軽い ということです。
bottom of page

