花粉症対策に有効なマスクは?不織布・布・ウレタンの違いを耳鼻科医が解説
- shibata.ent

- 2021年2月18日
- 読了時間: 4分
更新日:6 日前
春の花粉シーズンや風邪・インフルエンザなどの感染症対策として、多くの方が日常的にマスクを使用しています。
しかし外来では、「マスクをしているのに花粉症がつらい」「どのマスクを使えばいいの?」といった質問をよく受けます。
実は、マスクは種類や使い方によって効果が大きく変わります。
この記事では耳鼻咽喉科医の立場から、花粉症・感染症対策におけるマスクの選び方と使い分けをわかりやすく解説します。
◆ あなたのマスク、実は効果が弱いかも?(30秒チェック)
次のうち当てはまるものはありませんか?
□ ウレタンマスクをよく使う
□ 鼻が出た状態でマスクをしている
□ マスクを1日中同じものを使っている
□ サイズをあまり気にしたことがない
□ 人混みでもマスクを外している
2つ以上当てはまる方は、マスクの効果が十分ではない可能性があります。
まずは、マスクの種類ごとの特徴を見てみましょう。
◆ マスクの種類と効果の違い
コロナ禍をきっかけに、マスクの予防効果について多くの研究が行われました。その結果、素材によって予防効果に差があることがわかっています。
・ウレタンマスク・布マスク
通気性が良い・繰り返し使える・飛沫防止効果はある
ただし、不織布と比べるとウイルスや花粉の防御性能はやや弱いとされています。
・不織布マスク
フィルター性能が高い・花粉・ウイルス対策に適している
現在のところ、感染症対策として最も標準的なマスクです。
◆ 耳鼻科医コメント
外来では「マスクをしているのに花粉症がつらい」という相談をよく受けます。
実際には鼻が出ている・サイズが合っていない・ウレタンマスクのみ使用といったケースが多く、マスクの使い方を変えるだけで症状が軽くなる方も少なくありません。

◆ 場面別:マスクの使い分け
マスクは、状況によって使い分けるのが現実的です。
・屋外移動中
花粉症のある方
徒歩・自転車・公共交通機関→ 不織布マスクがおすすめ
車移動(窓を閉めている場合)→ マスクなしでも可
花粉症のない方
人混み・公共交通機関→ 不織布マスク
屋外で距離が取れる場合→ 布・ウレタン、またはマスクなしでも可
・屋内滞在中
花粉症の有無にかかわらず不特定多数が出入りする場所(商業施設・医療機関など)
→ 不織布マスクが安心
職場や学校などメンバーが固定され換気が十分
→ 布・ウレタンでも可
現在、マスク着用は個人の判断とされています。そのため、場面に応じた使い分けが大切です。
◆ マスク以外の花粉・感染対策
花粉症対策は、マスクだけでは不十分です。
基本となるのは次の対策です。
・手洗い
・室内の換気
・空気清浄機の活用
・衣服や髪についた花粉を室内に持ち込まない
換気を行う以上、花粉の侵入はある程度避けられません。
そのため換気+空気清浄機を併用する、外出後に鼻うがいをすると効果的です。
鼻うがいの正しいやり方はこちら
花粉対策についてはこちらの記事でも詳しく解説しています。
◆ よくあるNGマスク
外来でもよく見かける効果が下がってしまう使い方です。
・鼻だけ出ている「鼻出しマスク」
・マスク表面を頻繁に触る
・顔のサイズに合っていない
特に「鼻出しマスク」は、花粉もウイルスもそのまま吸い込んでしまうため注意が必要です。
◆ まとめ
マスクに「これだけが正解」というものはありません。
しかし一般的には不織布マスクが最もバランスのよい選択肢です。
そして重要なのは
サイズが合っている
鼻までしっかり覆う
場面に応じて使い分ける
という点です。
花粉症や感染症の季節には、マスクを上手に活用して症状を予防しましょう。
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