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耳鼻咽喉科専門医が、最新の知識と日常診療の経験をもとに、みなさまの健康に役立つ情報を発信しています。
花粉症・中耳炎・感染症対策など、よくある悩みから専門的な症状まで丁寧に解説しています。


いびきシリーズ② 子どものいびきは大丈夫?様子見でいいいびきと受診のサイン
「子どもが毎晩いびきをかいているけれど大丈夫?」 このような相談は、外来でもよくあります。 大人では珍しくないいびきですが、子どものいびきも注意が必要なことがあります。 実は、子どものいびきの背景には扁桃肥大・アデノイド(咽頭扁桃)・鼻づまりなどが関係していることがあります。 今回は様子を見てもよい場合と、受診を考えたいサインについて解説します。 ◆ 子どもはいびきをかくことがある? 子どもでも、風邪や鼻づまりの時などに一時的にいびきをかくことはあります。 このような場合は、風邪が治る・鼻づまりが改善することで、いびきも自然に軽くなることが多いです。 ただし、毎晩のように続くいびきは注意が必要です。 ◆ 子どものいびきの原因 子どものいびきで多い原因は次の3つです。 ① 扁桃肥大 のどの奥にある口蓋扁桃(いわゆる扁桃腺)は子どもの時は大きくなりやすいですが、通常よりもサイズが大きいと空気の通り道が狭くなり、いびきの原因になります。 ② アデノイド(咽頭扁桃) 鼻の奥にあるリンパ組織で、口蓋扁桃同様、子どもでは大きくなりやすい部分です。..


いびきシリーズ① 危険ないびきのサインとは?
「いびきは体質だから仕方ない」そう思っていませんか? 確かに、疲れている日やお酒を飲んだ日だけのいびきは珍しくありません。 しかし中には病気のサインとしてのいびきもあり、特に注意したいのが**睡眠時無呼吸症候群(SAS)**です。 今回は**受診を考えた方がよい「注意すべきいびき」**について解説します。 ◆ いびきはなぜ起こる? いびきは、睡眠中に空気の通り道(上気道)が狭くなることで起こります。 眠っている間は筋肉の緊張がゆるむため、 軟口蓋(のどの奥) 舌 のど周囲の組織 が振動して音が出やすくなります。 つまりいびきは「空気の通り道が狭くなっているサイン」と言えます。 ◆ 注意したい「危険ないびき」のサイン 次のようないびきがある場合は注意が必要です。 ① いびきが毎晩続く たまにではなくほぼ毎晩いびきをかく場合、慢性的・継続的に気道が狭くなっている可能性があります。 ② いびきが途中で止まる 家族から「いびきが止まって、しばらくしてから“ガッ”と息をする」と言われたことはありませんか? これは睡眠中に呼吸が止まっている可能性があ


夜になると鼻づまりがひどくなるのはなぜ?寝ると鼻が詰まる原因と対処法【大人と子どもの違い】
「夜になると鼻づまりがひどくて眠れない」「横になると急に鼻が詰まる」そんな症状に悩む方は少なくありません。 実は、夜の鼻づまりには自律神経や体勢の変化など医学的な理由があります。さらに、大人と子どもでは原因が少し違うことも重要なポイントです。 この記事では、耳鼻咽喉科の視点から大人と子どもで違う鼻づまりの原因・特徴・対処法をわかりやすくまとめます。 夜に鼻づまりを自覚する人は、知らない間に昼間にも鼻呼吸が不十分なケースが多いです。 勉強/仕事/スポーツ/免疫力等への悪影響については本ブログの最後に案内しています。 ▶ 【鼻づまりでお困りの人へ|原因と対策のポイント】 1. 夜に鼻づまりが悪化する理由 夜になると鼻づまりが悪化しやすいのには、体の自然な仕組みが関係しています。 ① 副交感神経が優位になる 夜はリラックスモード(副交感神経優位)になります。この状態では鼻粘膜の血管が広がりやすくなり、粘膜がむくみやすくなります。 ② 横になることで血液が鼻に集まりやすい 立っている時よりも、横になると頭部への血流が増え、鼻の奥の粘膜がさらに腫れや


子どもも大人も要注意:身体を冷やすと起こる5つの変化
❄️ 身体を冷やすと良くない理由 ― 医学的にみる「冷え」の影響 ― 「身体を冷やしてはいけない」とよく言われますが、これは昔ながらの迷信ではありません。医学的にも、体温の低下はさまざまな不調の原因になることが分かっています。 日常生活で、次のような“冷えやすい場面”はよくあります。 睡眠中に布団を蹴ってしまう(特に子ども) 寒いのに薄着でがんばってしまう 汗をかいたまま冷えてしまう(汗冷え) こうした状況を放置すると、身体には次のような影響が生じます。 ① 血流が悪くなる 身体が冷えると血管が収縮し、血流が低下します。 手足の冷え 肩こり・腰の張り だるさ 頭痛 血の巡りが悪いと筋肉や臓器へ酸素・栄養が届きにくく、疲れが取れにくくなります。 ② 免疫力が低下する 体温が1℃下がると白血球の働きが鈍くなり、ウイルス・細菌への抵抗力が低下します。 「風邪をひきやすい」「治りにくい」と感じる方は、冷えが関係している可能性があります。 ③ 胃腸の働きが悪くなる 胃や腸は筋肉でできています。冷えると動きが弱まり、 胃もたれ お腹の張り 下痢・便秘...


無意識に顔を触る人は要注意|1時間に23回触っている?感染リスクと対策を耳鼻科医が解説
無意識に顔を触るクセは、感染症リスクを大きく高めます。 実は人は1時間に23回も目・鼻・口といった“粘膜”に触れており、風邪・インフル・コロナ対策として見逃せない行動習慣です。 ◆ なぜ人は無意識に顔を触ってしまうのか? 「無意識に顔を触るクセ」、実は感染リスクを高めていることをご存じですか? 風邪・インフルエンザ・コロナなどの感染症対策といえば、「手洗い」「マスク」が有名ですが、もう一つ見逃せないのが“顔を触らない”という行動習慣です。 実は、人は1時間に平均23回も顔を触っているというデータがあります。しかもその約半分は、目・鼻・口といった粘膜部です。 今回は、・なぜ人は無意識に顔を触ってしまうのか・それがなぜ感染リスクになるのか・今日からできる具体的な対策を、耳鼻科医の立場からわかりやすく解説します。 皆さんご存知の通り、コロナ禍以降盛んに言われるようになったのが感染予防。 ① 3密(密閉・密集・密接)を避ける ② 手洗いを徹底する ③ むやみに顔を触らない 風邪やインフルエンザ、そしてコロナなどの感染症。『空間管理』『手洗い・マスク』


注射じゃないインフルエンザワクチンについて耳鼻科医目線で解説します
2025年9月11日、京都府から「インフルエンザが流行期に入った」と発表されました。 「まだ9月なのに・・・??」と驚いた方も多かったのではないでしょうか。 ちなみに、2024年のインフルエンザ流行入りは11月10日でしたから、2025年は2カ月近くも早い流行入りとなった訳です。 新型コロナウイルス感染症も今や全く珍しくない感染症になりましたし、なかなか大変です。 インフルエンザに話を戻すと、当クリニックでは毎年10月初旬からワクチン接種の予約を開始して月末から接種を開始してきました。インフルエンザの予防で一番効果が高いのは、やはりワクチンなのです。 ◆ 鼻から噴霧するインフルエンザワクチンが登場 そこで本題。 2025年から、従来の「注射型」ワクチンに加えて、当院でも「注射じゃない」ワクチンを一部で導入することにしました。 針を刺さなくてもよい、点鼻薬みたいに鼻から投与する、という方法です。 「生ワクチン」と言われる種類で、鼻粘膜を介して「疑似感染状態」を作ることで免疫獲得を誘導するという仕組みです。 従来からある注射のワクチンは「不活化
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