top of page
耳鼻咽喉科専門医が、最新の知識と日常診療の経験をもとに、みなさまの健康に役立つ情報を発信しています。
花粉症・中耳炎・感染症対策など、よくある悩みから専門的な症状まで丁寧に解説しています。


鼻づまりで眠れない・いびき ~ 睡眠の質に影響する理由
「最近いびきがひどいと言われる」「鼻が詰まると、いびきが大きくなる」 このように感じたことはありませんか? 実は、鼻づまりといびきは深い関係があります。鼻が詰まると呼吸の通り道が狭くなり、睡眠中のいびきにつながることがあります。 今回は鼻づまりといびきの関係、そして睡眠への影響について解説します。 ◆ 鼻づまりでいびきが起こる理由 私たちは本来、鼻で呼吸するのが正常な状態なのです。 もちろん、睡眠中も**鼻で呼吸する(鼻呼吸)**のが自然です。 しかし鼻づまりがあると「鼻呼吸がしにくい → 口呼吸になる」という状態になります。 口呼吸になるとのどの奥(軟口蓋や舌)が狭くなることで粘膜が振動しやすくなり、いびきが起こりやすくなると考えられています。 ◆ 鼻づまりの原因 いびきにつながる鼻づまりには、さまざまな原因があります。 ① アレルギー性鼻炎(花粉症など)を含む鼻炎 気温・湿度・環境変化などによる影響で鼻炎を起こすケースはもちろん、花粉やハウスダストなどによるアレルギー性鼻炎では、鼻粘膜が腫れて鼻づまりが起こります。 特に花粉症シーズンに


いびきシリーズ② 子どものいびきは大丈夫?様子見でいいいびきと受診のサイン
「子どもが毎晩いびきをかいているけれど大丈夫?」 このような相談は、外来でもよくあります。 大人では珍しくないいびきですが、子どものいびきも注意が必要なことがあります。 実は、子どものいびきの背景には扁桃肥大・アデノイド(咽頭扁桃)・鼻づまりなどが関係していることがあります。 今回は様子を見てもよい場合と、受診を考えたいサインについて解説します。 ◆ 子どもはいびきをかくことがある? 子どもでも、風邪や鼻づまりの時などに一時的にいびきをかくことはあります。 このような場合は、風邪が治る・鼻づまりが改善することで、いびきも自然に軽くなることが多いです。 ただし、毎晩のように続くいびきは注意が必要です。 ◆ 子どものいびきの原因 子どものいびきで多い原因は次の3つです。 ① 扁桃肥大 のどの奥にある口蓋扁桃(いわゆる扁桃腺)は子どもの時は大きくなりやすいですが、通常よりもサイズが大きいと空気の通り道が狭くなり、いびきの原因になります。 ② アデノイド(咽頭扁桃) 鼻の奥にあるリンパ組織で、口蓋扁桃同様、子どもでは大きくなりやすい部分です。..


いびきシリーズ① 危険ないびきのサインとは?
「いびきは体質だから仕方ない」そう思っていませんか? 確かに、疲れている日やお酒を飲んだ日だけのいびきは珍しくありません。 しかし中には病気のサインとしてのいびきもあり、特に注意したいのが**睡眠時無呼吸症候群(SAS)**です。 今回は**受診を考えた方がよい「注意すべきいびき」**について解説します。 ◆ いびきはなぜ起こる? いびきは、睡眠中に空気の通り道(上気道)が狭くなることで起こります。 眠っている間は筋肉の緊張がゆるむため、 軟口蓋(のどの奥) 舌 のど周囲の組織 が振動して音が出やすくなります。 つまりいびきは「空気の通り道が狭くなっているサイン」と言えます。 ◆ 注意したい「危険ないびき」のサイン 次のようないびきがある場合は注意が必要です。 ① いびきが毎晩続く たまにではなくほぼ毎晩いびきをかく場合、慢性的・継続的に気道が狭くなっている可能性があります。 ② いびきが途中で止まる 家族から「いびきが止まって、しばらくしてから“ガッ”と息をする」と言われたことはありませんか? これは睡眠中に呼吸が止まっている可能性があ


夜になると鼻づまりがひどくなるのはなぜ?寝ると鼻が詰まる原因と対処法【大人と子どもの違い】
「夜になると鼻づまりがひどくて眠れない」 「横になると急に鼻が詰まる」 そんな症状に悩む方は少なくありません。 実は、夜の鼻づまりには自律神経や体勢の変化など医学的な理由があります。さらに、大人と子どもでは原因が少し違うことも重要なポイントです。 この記事では、耳鼻咽喉科の視点から大人と子どもで違う鼻づまりの原因・特徴・対処法をわかりやすくまとめます。 夜に鼻づまりを自覚する人は、知らない間に昼間にも鼻呼吸が不十分なケースが多いです。 勉強/仕事/スポーツ/免疫力等への悪影響については本ブログの最後に案内しています。 ▶ 【鼻づまりでお困りの人へ|原因と対策のポイント】 ▶ 美容と睡眠 ― 「よく眠る」ことが肌と身体にもたらす恩恵 1. 夜に鼻づまりが悪化する理由 夜になると鼻づまりが悪化しやすいのには、体の自然な仕組みが関係しています。 ① 副交感神経が優位になる 夜はリラックスモード(副交感神経優位)になります。この状態では鼻粘膜の血管が広がりやすくなり、粘膜がむくみやすくなります。 ② 横になることで血液が鼻に集まりやすい...


朝起きるとのどが痛いのはなぜ?考えられる原因と対策
はじめに 朝起きるとのどがイガイガする、鼻がムズムズして通りが悪い。 そんな症状が続いていませんか? 実はその不調、空気の「乾燥」が大きく関係しているケースがあるんです。 🌿乾燥が続くとのどが痛い・鼻づまりが起こる理由 乾燥が続くと次のような症状が出やすくなります。 鼻づまりが慢性化する のどの痛み・咳が長引く アレルギー症状が悪化する また、鼻のムズムズやかゆみがあるとつい顔を触りがちですが、触るほど粘膜や皮膚が刺激されて症状が悪化します。 合わせて読みたい → [人は1時間に23回顔を触る!“クセ”から見直す感染予防(2025.11.10公開)] → 鼻がつまって眠れない|大人と子どもで違う原因と対処ガイド ◆ のど・鼻の乾燥を防ぐ3つの基本対策 ① 加湿を意識する 湿度が低いと鼻やのどの粘膜がすぐ乾燥します。加湿器が理想ですが、以下のような簡単な方法でもOK。 洗濯物の室内干し お湯を入れたコップを枕元へ 濡れタオルを干す 理想的な湿度は40〜60%。湿度計は加湿器の“近く”に置くと誤差が出やすいので、少し離れた場所に置きましょう


無意識に顔を触る人は要注意|1時間に23回触っている?感染リスクと対策を耳鼻科医が解説
無意識に顔を触るクセは、感染症リスクを大きく高めます。 実は人は1時間に23回も目・鼻・口といった“粘膜”に触れており、風邪・インフル・コロナ対策として見逃せない行動習慣です。 ◆ なぜ人は無意識に顔を触ってしまうのか? 「無意識に顔を触るクセ」、実は感染リスクを高めていることをご存じですか? 風邪・インフルエンザ・コロナなどの感染症対策といえば、「手洗い」「マスク」が有名ですが、もう一つ見逃せないのが“顔を触らない”という行動習慣です。 実は、人は1時間に平均23回も顔を触っているというデータがあります。しかもその約半分は、目・鼻・口といった粘膜部です。 今回は、・なぜ人は無意識に顔を触ってしまうのか・それがなぜ感染リスクになるのか・今日からできる具体的な対策を、耳鼻科医の立場からわかりやすく解説します。 皆さんご存知の通り、コロナ禍以降盛んに言われるようになったのが感染予防。 ① 3密(密閉・密集・密接)を避ける ② 手洗いを徹底する ③ むやみに顔を触らない 風邪やインフルエンザ、そしてコロナなどの感染症。『空間管理』『手洗い・マスク』
bottom of page

