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耳鼻咽喉科専門医が、最新の知識と日常診療の経験をもとに、みなさまの健康に役立つ情報を発信しています。
花粉症・中耳炎・感染症対策など、よくある悩みから専門的な症状まで丁寧に解説しています。


鼻血が止まらない…正しい止め方と受診の目安|子どもの鼻血も耳鼻科医が解説
突然の鼻血に驚いた経験はありませんか。 夜に突然出た 子どもの鼻血が止まらない 何度も繰り返す このような相談は、耳鼻科外来でもとても多く見られます。 しかし実は、鼻血について多くの方が誤解していることがあります。 それは「 鼻血は「原因」ではなく「結果」である」 ということです。 鼻血を繰り返す方では、多くの場合 鼻の粘膜に傷があり、その結果として出血が起きています。 そのため、鼻血を理解するには 「なぜ粘膜が傷つくのか」 を考えることが重要です。 ◆ 鼻血は「原因」ではなく「結果」 鼻血の多くは、鼻の入口付近の血管から出血します。 この部分は キーゼルバッハ部位 と呼ばれ、毛細血管が集まっているため出血しやすい場所です。 ここで重要なのは鼻血が出る流れです。 ① 鼻の中で炎症が起こる→② 鼻の粘膜に傷がつく→③ そこから出血する→④ 鼻血になる つまり 鼻血は「結果」であり、本当の原因は粘膜の傷です。 ◆ 粘膜に傷がつく原因は「鼻の炎症」 では、なぜ粘膜に傷がつくのでしょうか。 多くの場合、その背景には 鼻粘膜の炎症 があります。...


子どもの咳が止まらないのはなぜ?実は「鼻水」が原因のこともあります
「風邪は治ったのに、咳だけ続いている」外来でも非常に多い相談です。 ・夜になると咳がひどくなる ・寝入りばなに咳き込む ・何週間も咳が続く ・小児科で薬をもらったが改善しない この場合、実は 鼻水が原因 になっていることが少なくありません。 ◆ 鼻水が咳を引き起こす理由 子どもは鼻水を上手に出せません。 その結果、 ・鼻水がのどに流れ込み(後鼻漏)→気道を刺激する→咳が続く ・鼻水が鼻の奥に貯まる→鼻づまりから口呼吸→咳が続く という状態になります。 特に夜間は横になるため、鼻水がのどに流れやすくなります。 そのため、 ✔ 寝入りばなに咳が出る ✔ 夜だけ咳が悪化する という特徴が出るケースがたくさんあります。 ◆ 咳だけの問題ではない場合も さらに鼻水が長く続くと、副鼻腔炎・中耳炎・気管支炎につながることもあります。 咳止めだけでは改善しないケースも多いので注意が必要です。 ◆ 受診を考える目安 ☐ 咳が2週間以上続く ☐ 夜眠れないほど咳が出る ☐ 痰が絡む咳が続く ☐ 鼻水も長引いている ☐ 微熱・発熱を繰り返す この場合、鼻や耳の状


子どもの鼻水吸引は毎日していい?やりすぎ・受診の目安を解説
小さい子どもの鼻水、なかなか止まりませんよね。 家で鼻水吸引をしていると、 ・毎日吸っていいの? ・やりすぎは良くない? ・クセになる? と心配になる方も多いと思います。 今回は、耳鼻科でよく聞かれる 「鼻水吸引の正しい頻度」 を解説します。 ◆ 結論:鼻水吸引は毎日してOKです 結論から言うと、 👉 鼻水が多い時は毎日吸引して問題ありません。 むしろ、鼻水を放置すると ✔ 咳が続く(①鼻づまり・口呼吸による乾燥で咳、②鼻汁がのどに流れ込んで痰がからむ咳) ✔ 夜眠れない・睡眠の質が悪化する ✔ 中耳炎になりやすい といったトラブルが増えます。 ◆ 吸いすぎると悪くなる? ここもよくある誤解です。 吸引そのものが悪いのではなく、 ✔ 強く吸いすぎる(吸引の先端を押し付けるのもダメ) ✔ 長時間続ける ✔ 嫌がるのに無理に/頻回に行う こうした場合に、鼻の粘膜を傷めることがあります。 ◆ 家庭でのおすすめ吸引タイミング 効果的なのは、 ✔ お風呂あがり ✔ 寝る前 ✔ 鼻水が増えた時 です。 温まって鼻水がやわらかくなるため、取りやすくなります。


花粉飛散は早まっている?2026年の傾向と早めの花粉症対策を耳鼻科医が解説
「まだ1月なのに、もう鼻がムズムズする」 「今年、花粉早くない?」 そんな声を外来で聞くことが増えています。 以前は「花粉症は2月後半から」と思われていましたが、最近は 例年より早い時期に症状が出始める方が増えている 印象です。 ◆ なぜ早く受診する人が増えているのでしょう? 理由は大きく2つあります。 ① 花粉症は“予防投与”が大切だと知られてきた 花粉症の薬は、症状が強く出てからよりも、 飛散開始前から使い始める方が効果的 とされています。 この考え方が広まり、症状が出る前から受診される方が増えてきました。 ② 実際に花粉の飛び始めが早くなっている 花粉の飛散開始には、次のような目安があります。 それが 「1月1日からの最高気温を毎日足していき、400~500℃に達すると飛散が始まる」 という経験則です。 暖かい冬ほど、花粉シーズンは早く始まるのです。 つまり 「暖冬=花粉症のスタートが早まる」 と考えてください。 合わせて読みたい → 400℃とスギ花粉の関係、知ってますか? ◆ 今年(2026年)の状況は? 地球温暖化の影響もあるの


花粉症対策に有効なマスクは?不織布・布・ウレタンの違いを解説
春の花粉シーズンや風邪・インフルエンザなどの感染症対策として、多くの方が日常的にマスクを使用しています。 しかし外来では、「マスクをしているのに花粉症がつらい」「どのマスクを使えばいいの?」といった質問をよく受けます。 実は、 マスクは種類や使い方によって効果が大きく変わります。 この記事では耳鼻咽喉科医の立場から、 花粉症・感染症対策におけるマスクの選び方と使い分け をわかりやすく解説します。 ◆ あなたのマスク、実は効果が弱いかも?(30秒チェック) 次のうち当てはまるものはありませんか? □ ウレタンマスクをよく使う □ 鼻が出た状態でマスクをしている □ マスクを1日中同じものを使っている □ サイズをあまり気にしたことがない □ 人混みでもマスクを外している 2つ以上当てはまる方は、マスクの効果が十分ではない可能性があります。 まずは、マスクの種類ごとの特徴を見てみましょう。 ◆ マスクの種類と効果の違い コロナ禍をきっかけに、マスクの予防効果について多くの研究が行われました。その結果、素材によって予防効果に差があることがわかってい


鼻うがいは安全?耳鼻科医が教えるメリット・デメリットと正しいやり方
「鼻うがいって本当に効果あるの?」「やりすぎると逆に悪いって聞いたけど…」 これらは、外来でほぼ毎日のように受ける質問です。 鼻うがいは、正しく行えば 花粉症・副鼻腔炎・鼻づまりなどの症状緩和に役立つセルフケア です。一方で、方法や頻度を誤ると「鼻がツーンと痛い」「耳がおかしい」「余計に調子が悪くなった」と感じる方も少なくありません。 そこで本記事では、耳鼻科医の立場から 鼻うがいのメリット・デメリット、正しいやり方、失敗しやすいポイント を初めての方にも分かりやすく解説します。 ◆ この記事でわかること 鼻うがいの本当の効果とメリット よくある失敗・デメリットと注意点 痛みを防ぐ正しい方法・頻度・タイミング ◆ 鼻うがいの目的と基本的な考え方 鼻うがいは、文字通り**「鼻の中をうがいするように洗浄する方法」**です。 花粉症・副鼻腔炎・慢性鼻炎などによる鼻づまりや不快な症状を和らげたい方の間で、近年広く行われるようになってきました。 鼻には、 異物(ホコリ・花粉など)をブロックする ウイルスや細菌の侵入を防ぐ 吸い込んだ空気の温度・湿度を調
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