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耳鼻咽喉科専門医が、最新の知識と日常診療の経験をもとに、みなさまの健康に役立つ情報を発信しています。
花粉症・中耳炎・感染症対策など、よくある悩みから専門的な症状まで丁寧に解説しています。


2026花粉予測とタイプ別対策
◆ まず、恒例の?自分の花粉症をタイプ分けする 本ブログをアップした時点(2026年1月22日)でも、実は既に少量の花粉飛散が確認されています(以下、京都市内在住の立場での記述になります)。 本格シーズン前でも、気温が上昇した日には少量の花粉がフライングして飛散するのがその理由。 それに伴い、早くも「もう花粉症が始まった」と訴えて受診する患者さんが出てきています。 私自身も花粉症持ちですが、今のところ症状を自覚していません。 では何故、人によって花粉症症状の出始める時期が異なるのかご存じですか? 簡単に言えば、その違いは **「花粉への感受性」** によるものです。 そこで私は、日常診療の中で 花粉症の人を3つのタイプに分けて 対処しています。 ■ Type1:ほんの少量の花粉にも反応するタイプ ■ Type2:ある程度多く飛ぶと反応するタイプ ■ Type3:大量飛散時のみ反応するタイプ ◆ では、タイプ別の対策は? 冒頭に記した「年明け早々から症状を自覚している」人は Type1 に該当する訳です。 残念ながら、Type1の人は「毎年


400℃とスギ花粉の関係、知ってますか?
― 京都市の最新データを見ながら、耳鼻咽喉科専門医が解説 ― トップページに表示していた「1月1日からの最高気温の積算値」。 「これって、何を意味している数字なの?」そう思ってこのページを開かれた方も多いのではないでしょうか。 結論から言うとこの数字は、スギ花粉症の“本格シーズン突入”を予測するための重要な目安です。 ただし――理由を知らないまま数字だけ見ても、正しく行動にはつながりません。 まずは、少しだけ仕組みを説明します。 ◆ そもそも「花粉の飛散開始日」とは? 「花粉の飛散開始」と聞くと、ある日を境に、突然花粉が大量に飛び始めると思われがちですが、実際はそうではありません。 実際には… スギ花粉は年明けから、すでにごく少量ずつ飛散しています その中で一定数以上の花粉が2日以上連続して観測された日 これが、正式に定義される**「スギ花粉の飛散開始日」**です つまり、👉 体が反応し始める“境目”の日とも言えます。 ◆ では、その飛散開始日は何で決まるのか? ここで登場するのが、トップページに表示しているあの数字です。 ヒントは「気温


子どもの鼻水が止まらない原因と受診の目安|中耳炎を防ぐ家庭対策
小さいお子さんの鼻水に悩むご家庭はとても多いです。 ・いつも鼻をグズグズいわせている ・夜、鼻づまりで眠れない ・うまく鼻をかめない 自分で鼻をかめない子供たち、 我々に置き換えると、”鼻の調子が悪いのに、「鼻をかんではいけない!」”と言われているのと同じ状態なんですね。 想像するだけでツライですよね・・・。 ◆ 子どもの鼻水が止まらない主な原因 ・風邪をひく(ウイルス感染) ・副鼻腔炎(ちくのう)を合併 ・アレルギー性鼻炎 ・気温/気候/環境因子の影響 など様々で、これらの要素が重なるほど余計に長引きます。 そもそも子どもは、 ・鼻の通り道が細い ・風邪をひきやすい(抵抗力・免疫力が弱い) ・まだ自分で鼻をかめない ため、大人より鼻水が長引きやすいのです。 ◆ 子どもの鼻水を放置すると起きること 鼻水が続くと、 ✔ 鼻水がのどに流れて咳が出る ✔ 食事がしにくくなる(鼻がつまっていると食べにくい) ✔ 口呼吸が増える(結果、ヨダレが増えることも) ✔ 睡眠の質が下がる ✔ 中耳炎を起こしやすくなる 特に注意したいのが 中耳炎 です。...


朝のどが痛い・鼻が乾く原因は?乾燥トラブルと正しい対策【耳鼻科医解説】
はじめに 朝起きるとのどがイガイガする、鼻がムズムズして通りが悪い。 そんな症状が続いていませんか? 実はその不調、空気の「乾燥」が大きく関係しているケースがあるんです。 🌿 乾燥が続くとのどが痛い・鼻づまりが起こる理由 乾燥が続くと次のような症状が出やすくなります。 鼻づまりが慢性化する のどの痛み・咳が長引く アレルギー症状が悪化する また、鼻のムズムズやかゆみがあるとつい顔を触りがちですが、触るほど粘膜や皮膚が刺激されて症状が悪化します。 合わせて読みたい → [ 人は1時間に23回顔を触る!“クセ”から見直す感染予防 (2025.11.10公開)] → 鼻がつまって眠れない|大人と子どもで違う原因と対処ガイド ◆ のど・鼻の乾燥を防ぐ3つの基本対策【耳鼻科医解説】 ① 加湿を意識する 湿度が低いと鼻やのどの粘膜がすぐ乾燥します。加湿器が理想ですが、以下のような簡単な方法でもOK。 洗濯物の室内干し お湯を入れたコップを枕元へ 濡れタオルを干す 理想的な湿度は40〜60%。湿度計は加湿器の“近く”に置くと誤差が出やすいので、


鼻うがいが痛い・耳が痛いのはなぜ?危険な原因と正しいやり方
「鼻うがいをしたら鼻がツーンと痛い…」 「副鼻腔に水が入った感じがして不快…」 「鼻うがいの後に耳の奥がズキッと痛くなった」 最近、外来でも 「鼻うがいが痛い」「耳が痛い」「中耳炎にならないか心配」、という相談が非常に増えています。 鼻うがいは本来、正しい方法で行えばほとんど痛みの出ないケアです。 しかし実際の外来では、 真水で行っている シャワーで代用している 勢いが強すぎる といった“間違った鼻うがい”が原因で、痛みや耳のトラブルを起こしている方を見かけます。 このページでは、耳鼻科でよくある相談をもとに、 鼻うがいが痛くなる理由 絶対にやってはいけないNG行動 痛くならない正しいやり方 を、できるだけ分かりやすく解説します。 1.鼻うがいが痛い・耳が痛いのはなぜ?原因を解説 鼻うがいの相談で、最近特に多いのが「鼻ではなく、耳の奥がズキッと痛くなった」「耳が詰まった感じが残る」というケースです。 鼻と耳は、耳管(じかん)という細い管でつながっており、鼻うがいの水や圧が強すぎると、この耳管を通って中耳へ水や圧が伝わることがあります。 耳が


注目:花粉情報に変更あり
2026年の花粉シーズン、今年もたくさんの花粉が飛んでいますね。 「毎年“多い”って言ってない?」と突っ込まれそうですが、まさにその通り。 毎年ある程度の花粉量増減がありながらも、平均的には多めの花粉が飛散しているんです。 戦後に植樹されたスギ・ヒノキが成熟樹齢を迎え、多くの花粉を飛ばす期間が続いているのがその理由です。 というわけで、花粉シーズンの対策はやはり重要。 その中でも毎シーズン花粉情報をチェックしている方も多いと思いますが、実は2024年からその**「花粉情報の見方」自体に変化**があったのをご存じですか? 今回は、その変化についてお話しします。 ◆ 花粉情報の“基準”が変わった これまで花粉の飛散量は、「少ない」「やや多い」「多い」「非常に多い」の4段階で表示されてきました。 この基準は、ダーラム法という観測方法で「1㎠あたり何個の花粉が観測されたか」によってランク付けされたものです。 1989年に日本花粉学会とアレルギー協会が定義し、全国の自治体や日本気象協会、民間気象会社などが共通で使ってきたものだそうです。 ◆ 新たに「極め
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