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コロナウイルス感染症 Q&A

 いきなりですが、今回はコロナウイルス感染症に関する〇✕問題です。

自分なりの回答を決断したあとで、その理由についても是非考えてみて下さい。

後半に正解と解説をお示ししていますので、これまた是非ご確認を!



Q1 同居家族がコロナ感染症に罹患。濃厚接触者である自身は無症状だが、心配になり無料検査場に行き検査を受けた。

Q2 コロナ感染症の検査の際、一番信頼度の高い結果を得るために必要な検体は唾液である。

Q3 発熱・のどの痛みがあり医療機関を受診したいが、コロナ感染症も疑われるため事前に電話で問い合わせをした。

Q4 既にワクチン接種をしているので、感染対策はそんなに一生懸命しなくても良い。




A1 ✕

  行政が設置する無料検査場は「無症状」であり「濃厚接触者でない」方が利用することができる施設です。そもそも無症状のコロナ感染症患者もいるので絶対的な対応ではないのですが、なるべくリスクを少なくした状態で検査を受けられるように取り決めされているんです。

その他にも注意する事項がありますので、以下のサイトをご参照下さい。

A2 ✕

  コロナウイルスが気道で増殖し易いことはみなさんご存じだと思いますが、検査の際にどこから検体を採取するかで検査結果の精度が変わります(PCRでも抗原検査でも同じことが言えます)。

その精度、具体的には 鼻咽頭ぬぐい液 > 鼻腔ぬぐい液 > 唾液 と言われています(コロナウイルスは上気道<特に上咽頭、いわゆる鼻の一番奥>で増えやすいとされており、その部位から検体採取することで検査精度を上げることができるという訳です)。

市販の抗原検査をご自身でする場合は「鼻腔ぬぐい液」なのですが、この場合は綿棒を鼻の入り口から数センチ挿入して検体採取。

一方、「鼻咽頭ぬぐい液」の場合はその綿棒を鼻の一番突き当りまで挿入して検体採取、一般の方にはとてもできるものではありませんね。

A3 〇

  行政などのコロナ感染症関連案内にも記載されていますが、「発熱」がある場合はもちろん、熱がなくても「のどの痛み」「咳」「倦怠感」などがある場合には事前に医療機関に電話で問い合わせをお願いします。

感染対策として、

①一般診察の患者さんとの導線(空間)を分ける

②診察時間を分ける 

同時に診療の質を確保するために、

③一日の検査数を一定に保つ  ことが必要であることがその理由です。

  コロナ感染症疑いの方が直接来院された場合には検査はもちろん診察を受けられない状況もあり得るのですが、どうぞご理解のほどよろしくお願いします。

A4 ✕

  ワクチン接種の是非については未だに多くの意見・議論がなされていますね。

長期的な効果や安全性について未確認・未確定の部分が多いのは確かですが、ワクチン肯定派の意見をもってしても「ワクチン接種=コロナに感染しなくなる」訳ではありません。

感染リスクおよび感染した際の重症化リスクを減らしてくれる効果がある、とされていますが、前述の通りリスクをゼロにしてくれる訳ではありません。

従って、通常の感染対策は引き続き行う必要があるのです。




 意外と知らないことや勘違いしていることがあったりするので、時には知識の整理ができると良いと思います。

まだまだ続くコロナ禍、正しい情報をもとに正しい対策が取れるようにしたいですね。



 トップページに「新型コロナウイルス感染症診療奮闘記」のリンクが貼ってあります。

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