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耳鼻咽喉科専門医が、最新の知識と日常診療の経験をもとに、みなさまの健康に役立つ情報を発信しています。
花粉症・中耳炎・感染症対策など、よくある悩みから専門的な症状まで丁寧に解説しています。
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飛行機に乗ると耳が痛い? ― 航空性中耳炎の原因と対処法 ―
✈️ 飛行機で耳が痛くなる「航空性中耳炎」とは? 飛行機を利用する機会が多い夏休み・お盆・年末年始。「着陸前になると耳がつまる」「耳が痛くなる」「頭まで痛む」こういった経験がある方は少なくありません。 飛行機が下降を始めると、 耳がつまった感じ 唾を飲んでも抜けにくい 最後は鋭い痛み 場合によっては頭痛まで… これは 航空性中耳炎(こうくうせいちゅうじえん) と呼ばれる状態で、気圧変化に耳がうまく対応できないときに起こります。 👂 なぜ飛行機で耳が痛くなるの? 私たちの耳の奥には「中耳」という空間があります。この中耳は 耳管(じかん) と呼ばれる細い管で鼻の奥とつながっており、飲み込んだり、あくびをした時に一瞬だけ開いて圧を調整します。 しかし、 耳管がうまく開かない 鼻の奥が炎症で腫れている 体調が悪い といった状況では、飛行機の急激な気圧変化に対応できず、 耳のつまり → 圧痛 → 頭痛 へとつながります。 ⚠️ 耳管の働きが低下する原因 飛行機に乗ると症状が出やすい方には、次の背景があることが多いです。 生まれつき耳管機能が弱

shibata.ent
2018年8月13日


イヤホンの正しい使い方を耳鼻科医が解説
イヤホン・ヘッドホンの使い方、間違っていませんか? ―知らないうちに“聞こえの神経”が傷つくことも― はじめに 今では、街のどこを見てもイヤホンやヘッドホンをつけた人を見かけます。コロナ禍以降はオンライン会議やリモート授業などが増え、イヤホン類は生活の必需品になりました。 しかし、便利な一方で 「間違った使い方」 が広がっていることをご存じでしょうか。 以前話題になった「イヤホンガンガンゲーム」のように、 大音量で音楽を流しながら遊ぶ行為 が若い世代を中心に拡散した過去があります。楽しそうに見えますが、耳にとっては非常に危険です。 はっきり言います。 「絶対にダメです!」 聞こえの神経が傷つく? ― 音響外傷とは ― 大きな音を聞くことで耳の奥にある「聞こえの神経(有毛細胞)」が傷つく状態を 音響外傷 と呼びます。 ライブ後に「キーンとする」「耳が詰まった感じがする」という症状が出ることがありますが、これは神経がダメージを受けたサイン。 多くは数時間から半日ほどで回復しますが、ダメージが強い場合や繰り返す場合には 難聴が残ったまま治らない

shibata.ent
2016年8月24日


耳を大切にするには?
最近、「耳が痒い」「耳が痛い」と訴えて受診する方が増えています。 しかも、若い世代の方が圧倒的に多いんです。 ・・・何故でしょう? それらの方の診断名は、「外耳道炎(がいじどうえん)」。 耳の穴の部分の皮膚が炎症を起こすもので、まず起こる症状が「耳の痒み」です。...

shibata.ent
2016年6月22日


難聴は認知症の危険因子です!
「認知症施策推進5か年計画(オレンジプラン)」というのをご存じですか? ”認知症に対する施策を総合的に推進する”ことを目的として平成23年に策定されたものです。 計画が動き出してから5年経ち、この度、「新オレンジプラン」が発表されたのですが、その中の7つの柱の1つである「2...

shibata.ent
2016年6月1日
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