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注目:花粉情報に変更あり
今年は花粉がキツイです…! とにかく飛散量が多い! 「毎年“多い”って言ってない?」と突っ込まれそうですが、今年はこの10年で もっとも多い シーズン。 日々花粉情報をチェックしている方も多いと思いますが、実は今年、その**「花粉情報の見方」自体に変化**があったのをご存じですか? 今回は、その変化についてお話しします。 花粉情報の“基準”が変わった これまで花粉の飛散量は、「少ない」「やや多い」「多い」「非常に多い」の4段階で表示されてきました。 この基準は、ダーラム法という観測方法で「1㎠あたり何個の花粉が観測されたか」によってランク付けされたものです。 1989年に日本花粉学会とアレルギー協会が定義し、全国の自治体や日本気象協会、民間気象会社などが共通で使ってきたものだそうです。 新たに「極めて多い」ランクが登場! しかし、基準ができてから30年以上。現在では 当時の2倍以上の花粉数 を観測する地点も増加。 そのため日本花粉学会は、2023年12月に新しく「極めて多い」というランクを設け、全体で 5段階表示 に改訂しました(下図参照)。

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3月16日


耳鼻科発:花粉症で眼が痒いあなたへ
眼の痒み に対する新しい薬剤が登場 当院は耳鼻咽喉科ですが、花粉症の患者さんの診察の際に「眼の痒み」についての相談を受けることも少なくありません。 もちろん、眼科ご専門の先生の診察を受けるのが理想的なのは大前提。ただ、なかなか複数科の受診が困難なケースなどで相談を受ける場面がある、という訳です。 「眼が痒い」=「点眼薬処方」が従来の対応でしたが、新たに「塗る目薬」とも言えるクリーム剤が登場したのをご存知ですか? 今回、眼科領域発であるこの薬剤について、眼科のみならず皮膚科・耳鼻咽喉科を含めた講演会が開催されたので、向学のため参加してきました。 本ブログでは、その講演会で勉強してきた内容をお伝えしようと思います(*印には私の感想・意見を書いてみました)。 アレルギー性結膜炎のリアル ●国民の40%がアレルギー性結膜炎に罹患している、という事実 *アレルギー性鼻炎が国民全体の50%、花粉症は国民の40%が罹患していることを考えれば、ほぼ同じ。 ●処方された薬をキチンと使う割合(アンケート調査) ・内服 57.4%、点眼薬 28.7%、点鼻薬 16.

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2月11日


花粉症・感染症対策で有効なマスクは?
春の花粉シーズン以外でも様々な影響あり コロナ禍以降、私たちの生活は大きく変わりました。その変化に気を取られているうちに、気付けば春・秋の花粉シーズン、ハウスダスト、風邪ウイルスなどによる負担が繰り返されています。 花粉症・感染症対策の代表格といえば、やはり「手洗い・うがい」と「マスク」。今回は 花粉シーズンを前提とした “マスクの正しい使い分け” を解説します。 🎭 マスクの種類、どう違う? コロナ禍以降、マスクの種類による予防効果の違いが検証され、特に「ウレタンマスクは効果が低い」という話題が広まりました。 ウレタン・布マスク:不織布より 飛沫の拡散/吸い込み防止効果が弱め 不織布マスク:フィルター性能が高く、 花粉・ウイルス対策向き ただし、最近は高性能の布・ウレタンマスクも登場しています。「全部ダメ」というわけではなく、 状況に応じて使い分けることが大切 です。 ※以下は花粉シーズンを前提とした、私の個人的な推奨です。 🚶 場面別:マスクの使い分け ① 屋外移動中 ◎ 花粉症の人 → 不織布マスク (車移動で窓を開けなければマス

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2021年2月18日


重要:花粉飛散開始が早まっている!
毎年、春の花粉の時期だけ受診される患者さんがおられますが、今年は例年よりも早めに受診される方が多い印象です。 何故? どうやら「例年よりも花粉が早めに飛んでいる」のが原因のようです。 <花粉の飛散開始を予測する方程式?>があるのですが、それは 「年明け1月1日からの最高気温の積算が400-500℃になると花粉飛散が始まる(=花粉シーズンに入る)」 というもの。 今年は暖冬で暖かい日が多いですが、1月25日までの最高気温の積算は363.8℃です(京都市)。 ちなみに2019年の同期間を計算すると236.4℃、何と約130℃も高いんです! 平均最高気温を10℃と仮定すると約2週間も早くシーズンインする計算になりますね。 今シーズンは「昨年よりも、例年よりも花粉は少な目」と予想されていますが、「少な目」という言葉に安心せずしっかりと対策することをおススメします。

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2020年1月26日


400℃とスギ花粉の関係
問題:「400℃」と「スギ花粉」の関係は? 答えられたあなた、かなりの花粉症フリークです。 多くの人は???だと思われるこの数字、一体花粉とどんな関係があるのでしょう? 回答: 「年明け以降の最高気温の合計」が400℃を超えるとスギ花粉の本格飛散が始まる。 スギ花粉の飛散開始日とは? 厳密には既にスギ花粉の飛散は始まっていますが、 一定数以上の数の花粉が2日以上連続して観測された日が「飛散開始日」と定義されている んですね。 その飛散開始日とほぼ連動するのがこの「400」という数字なんです。 ここからいえることは、「暖かい日が多いほど花粉飛散の時期が早まる」ということ。 飛散開始が早まったとしてもシーズンが早く終わる分けではないので、その分は花粉症シーズンが長引くことになります~冬は冬らしく、寒い日が多い方が花粉症の人には優しい訳ですね。 話を元に戻すと、今年(2018年)は2月20日に年明け以降の積算最高気温が400℃を超えました(京都市)。 ということは・・・、いよいよスギ花粉症シーズン到来、という訳です。 飛散開始日以降は花

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2018年2月21日


PM2.5と黄砂、いつ飛ぶ? 春だけじゃない飛来シーズンと対策
「PM2.5」と「黄砂」が飛ぶ時期、知っていますか? 「注意しなきゃなー」と思っていても、相手の正体を知らなければ、なかなか有効な対策は取れませんよね。今回は「PM2.5」と「黄砂」について、飛ぶ時期とその特徴を簡単に整理してみましょう。 ■ PM2.5とは? 「PM」とは “particulate matter(微粒子)” の略。そのうち 直径2.5μm(マイクロメートル)以下 の粒子を「PM2.5」と呼びます。(1μm=0.001mm、つまり非常に細かい粒子です) 主な発生源は 工場や車の排ガス などの大気汚染物質。日本では 偏西風が強くなる3〜5月に濃度が上がりやすい のですが、実は 1年を通して少なからず飛来 しています。 ■ 黄砂とは? 黄砂は、中国大陸の ゴビ砂漠などの砂塵 が風で舞い上がり、日本まで運ばれてくる現象です。 粒の大きさは 約4μm といわれ、PM2.5より少し大きい程度。 主に 3〜5月に数日〜十数日ほど観測 されますが、それ以外の季節は日本に届くことはほとんどありません(ホッ)。 ■ 花粉との

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2017年5月21日
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