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耳鼻咽喉科専門医が、最新の知識と日常診療の経験をもとに、みなさまの健康に役立つ情報を発信しています。
花粉症・中耳炎・感染症対策など、よくある悩みから専門的な症状まで丁寧に解説しています。
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注射じゃないインフルエンザワクチンについて耳鼻科医目線で解説します
9月11日、京都府から「インフルエンザが流行期に入った」と発表されました。 「まだ9月なのに・・・??」 ちなみに、2024年のインフルエンザ流行入りは11月10日でしたから、今年は2カ月近くも早い流行入りとなった訳です。 新型コロナウイルス感染症の発生も高止まりなので、なかなか油断できない状況ですね。 インフルエンザに話を戻すと、当クリニックでは毎年10月初旬からワクチン接種の予約を開始して月末から接種を開始してきました。 ただ、今年の「極端に早い流行入り」を考慮して、可能であれば接種開始時期を前倒しできないかなー、と思案・検討中です(決定したらHP及び公式LINEでご案内します)。 鼻から噴霧するインフルエンザワクチンが登場 そこで本題。 今年から、従来の「注射型」ワクチンに加えて、「注射じゃない」ワクチンを一部で導入することにしました。 針を刺さなくてもよい、点鼻薬みたいに鼻から投与する、という方法です。 「生ワクチン」と言われる種類で、鼻粘膜を介して「疑似感染状態」を作ることで免疫獲得を誘導するという仕組みです。...

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9月17日


耳鼻科発:花粉症で眼が痒いあなたへ
眼の痒み に対する新しい薬剤が登場 当院は耳鼻咽喉科ですが、花粉症の患者さんの診察の際に「眼の痒み」についての相談を受けることも少なくありません。 もちろん、眼科ご専門の先生の診察を受けるのが理想的なのは大前提。ただ、なかなか複数科の受診が困難なケースなどで相談を受ける場面がある、という訳です。 「眼が痒い」=「点眼薬処方」が従来の対応でしたが、新たに「塗る目薬」とも言えるクリーム剤が登場したのをご存知ですか? 今回、眼科領域発であるこの薬剤について、眼科のみならず皮膚科・耳鼻咽喉科を含めた講演会が開催されたので、向学のため参加してきました。 本ブログでは、その講演会で勉強してきた内容をお伝えしようと思います(*印には私の感想・意見を書いてみました)。 アレルギー性結膜炎のリアル ●国民の40%がアレルギー性結膜炎に罹患している、という事実 *アレルギー性鼻炎が国民全体の50%、花粉症は国民の40%が罹患していることを考えれば、ほぼ同じ。 ●処方された薬をキチンと使う割合(アンケート調査) ・内服 57.4%、点眼薬 28.7%、点鼻薬 16.

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2月11日


真夏を元気に乗り切る方法
2024年の夏も例年よりも暑くなり、さらにその酷暑が続くようです。 今回は、真夏の暑さに負けず元気に夏を乗り切る方法をお伝えします。 1)規則正しい生活リズム 基本はこれです。 バランスが取れた食事、疲れを取るために必要な睡眠時間 の確保が極めて重要です。 ●食事に関しては「管理栄養士に相談を」なんて大袈裟なことを考える必要はありませんが、肉・魚・野菜のバランス、主食・副食のバランスを少しでも意識できるとよいですね。 暑いからと言って冷たい飲み物・食べ物ばかりだと、身体の内側から冷える状況を作ってしまうので要注意。 ●睡眠に関しては「疲れを取るために必要な」という部分が重要。 休みの日は昼まで寝れちゃう、という人は普段の睡眠で疲労回復が十分にできていない可能性大です。 〇時間以上!、と決める必要はありませんが、前述のとおり疲れを解消するのに必要な睡眠時間を意識しましょう。 2)暑さ(熱中症含む)対策 ●エアコンを使う(ただし、冷え過ぎには注意) 温度設定に絶対的な正解はありませんが、表面皮膚が冷えるほど室内温度を下げないようにしましょう。

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2024年7月9日


気象病・天気痛とは? 梅雨や台風で起こる頭痛・めまい・耳閉感の原因と対策
「雨が降る前になると頭が痛い」「台風の前後にめまいが強くなる」——そんな経験はありませんか? 最近よく耳にする「気象病」や「天気痛」は、まさにこうした症状を指します。梅雨のこの時期、今回はその仕組みと対策についてお話しします。 🌀 気象病・天気痛とは? 「雨が降る前になると頭が痛い」「台風の前後にめまいが出る」——そんな経験はありませんか?最近よく耳にする「気象病」「天気痛」は、まさにこのような天候による体調不良を指します。 天候や気候の変化に伴って体調が崩れる状態を**「気象病」 と呼び、その中でも 頭痛などの痛みを伴う症状を「天気痛」 といいます。主に 気圧の変化**が関係しているとされています。 👂 内耳と自律神経の関係 耳の奥にある 内耳 には、気圧の変化を感じ取るセンサーがあります。このセンサーが急な気圧変化を感知すると、その刺激が脳へ伝わり、 自律神経のバランスが乱れる のです。 耳鼻咽喉科で多く見られる症状としては、 めまい 耳閉感(耳に膜が張ったような感じ) 頭痛などがあります。 雨や台風の前後、梅雨時に悪化することが多

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2024年6月23日


2023.05.08以降のコロナ対応まとめ
コロナ禍になってから「診療・検査医療機関」としてコロナ感染症疑い例の診察にあたってきましたが、2023.05.08はひとつの転換点になりそうです。 新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置づけが5類感染症に変更されることが決定しました。...

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2023年5月7日


年末年始休診のご案内
みなさま、今年はどのような一年でしたか? サッカーワールドカップにおいて日本が破竹の勢いでドイツ・スペインを撃破したという明るいニュースがある一方、それ以外にはなかなか良い話題がないなぁ、と個人的な感想を持つ12月です。...

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2022年12月3日


今シーズンのインフルエンザワクチン接種について
季節は秋を迎え、気温差などで体調を崩す人が増えてきているので要注意ですね。 さて、今回は「今シーズンのインフルエンザワクチン接種について」のご案内です。 *現在はインフルエンザワクチン予約受付は終了しています(2022.12.27)...

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2022年9月27日


屋外での診察について
コロナ禍にあって昨春以降は診療形態を一部変更していることをご存じ頂いていることと思いますが、今回はさらなる変更を加えましたので、ご案内致します。 現在まで急性炎症症状(発熱・のどの痛み・咳など)を有する患者さんを屋外で診察しておりますが、クリニック入口の自転車置き場に待機し...

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2021年1月20日


コロナ対策⑦ 診察まで院外で待てます!
「順番が来たらコレで呼び出ししますね」 SAの食堂やフードコートで四角い装置?を渡されたこと、ありますよね? 「これって、クリニックでも使えるよね?」 ということで、今回新たに「呼び出しベル」の導入を決定しました。 コロナの猛威に晒され続ける昨今、医療機関としても万全の(万...

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2020年8月6日


コロナ対策⑥ 院内滞在時間を減らす!
いきなりですが・・・、 当院HPからアクセスできる、「新患患者さんのオンライン予約」を始めました。 「再診患者さんの予約システム」も近日中に導入予定です。 従来から導入を考えていた「予約制」ですが、まずは新患患者さん(当院を初めて受診される患者さん)を対象に導入することにし...

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2020年7月30日


コロナ対策⑤ 新兵器?登場です
コロナウイルスの脅威に晒されるようになって半年近く経過しました。 首都圏では感染者数が再び増加しており、京都でも連日新たな感染報告があります。 ウイルスとの闘いはまだまだ続き、世界中でウイルスとの共存の道を探りながら手探りの状態が続いていますが、引き続きの感染対策は必須です...

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2020年7月12日


コロナ対策④ 換気について考えてみました
緊急事態宣言が解除され世の中が若干「安心ムード」に包まれる中ではありますが、一定以上の注意が必要な状況には変わりありません。 そこで、今回は屋内・室内の換気について考えてみました。 ウイルス対策で「頻回の換気」が繰り返し推奨されているのはみなさんご承知の通り。...

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2020年6月18日


コロナ対策③ ネブライザー再開のお知らせ
コロナウイルス感染症拡大予防の観点からネブライザー治療を中止しておりましたが、6月1日から再開致します。 ① 日本環境感染学会から示されている「医療機関における新型コロナウイルス感染症への対応ガイド 第3版」(5月7日)では、エアロゾルを生ずる処置(医療行為)として、「耳鼻...

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2020年5月28日


コロナ対策② 顔を触っちゃダメ!
最近はコロナウイルス対策が声高く言われています。 これだけ感染が蔓延すれば致し方ないことかと思います。 そこで盛んに言われるのが、 ① 3密(密閉・密集・密接)を避ける ② 手洗いを徹底する ③ むやみに顔を触らない ①については、緊急事態宣言に伴い殆どの人が全ての種類の外出を避けておられると思います。 ②については、マスク同様に手指の消毒に必要な物品が手に入らない現状からわかるように、皆が手指衛生に取り組んでいることが伺えます。 では、③についてはどうでしょう? 実は、面白い実験データがあるんです。 それは・・・、「人は無意識にどれほど顔を触っているか?」 2010年にオーストラリアの医学生26人を対象とした実験で、240分間の間にトータルで何と2.346回も顔に触れていた、という結果が出ました。 そのうち、眼や鼻・口などいわゆる粘膜部に触れた回数は実に1.024回(44%)、1時間あたりに換算すると何と23回! 「手を清潔にする回数」と「顔を触る回数」、どちらが多いかは比べてみれば一目瞭然ですよね。 いかに無意識の間に顔を触りまくってい

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2020年5月7日


コロナ対策① コロナウイルス伝播防止について
新型コロナウイルスが猛威を振るっている昨今、京都においても非常事態宣言に準ずる対応を行う旨の発表がなされました。 現状を鑑みて当院においても以下に示す「医療提供に関する対応」を取っていますので、ご理解・ご協力をお願いします。...

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2020年4月9日


2020はどんな年になる?
2020年が幕を開けました。 今年はオリンピックを中心に色々と盛り上がりを見せる一年になることと思いますが、みなさんも新たな決意・目標設定等されたのではないでしょうか。 何が起こるにせよ、楽しみながら一歩ずつ歩を進めていきたいですね。...

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2020年1月3日


年末年始休診のお知らせ
早いもので、もうこんなご案内をする時期になりました。 先日、診察終わりの患者さんから「来年もよろしくお願いします。良いお年を。」と声をかけられて、改めて「もう1年が終わるのかー」と。 余談はさておき、年末年始休診のご案内です。 12月28(土)まで通常通り...

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2019年11月28日


休診のお知らせ(10月22日)
令和の時代になり、はや5ヶ月が経ちました。 昭和生まれの私としては「3つ目の時代」を経験中、時代の流れに翻弄されながらも(?)頑張っています。 新時代といえば去る5月1日に新天皇が即位されましたが、来る10月22日は即位を公に宣言する「即位礼正殿の儀」が執り行われるのに伴い...

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2019年10月3日


夏季休診のご案内
暑い日が続きますが、みなさん夏バテしていませんか? 私自身、道を歩いていても、信号待ちでも、なるべく木陰・日陰を探してしまいます。 さて、今回は夏季休診のご案内をさせて頂きます。 8月14日(水)まで通常通り診療 8月15日(木)から22日(木)まで夏季休診...

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2019年8月6日


臨時休診のお知らせ
7月の臨時休診についてお知らせします。 ・・・7月23日(火)を終日休診とさせて頂きます・・・ 現在使用している電子カルテを8月から新システムに変更することになり、それに伴うスタッフ研修を行うことと致しました。 現在は電子カルテと紙カルテを併用する形をとっていますが、今後の...

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2019年6月27日
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