飛行機に乗ると耳が痛い? ― 航空性中耳炎の原因と対処法 ―
- shibata.ent

- 2018年8月13日
- 読了時間: 2分
更新日:11月22日
✈️ 飛行機で耳が痛くなる「航空性中耳炎」とは?
飛行機を利用する機会が多い夏休み・お盆・年末年始。「着陸前になると耳がつまる」「耳が痛くなる」「頭まで痛む」こういった経験がある方は少なくありません。
飛行機が下降を始めると、
耳がつまった感じ
唾を飲んでも抜けにくい
最後は鋭い痛み
場合によっては頭痛まで…
これは 航空性中耳炎(こうくうせいちゅうじえん) と呼ばれる状態で、気圧変化に耳がうまく対応できないときに起こります。
👂 なぜ飛行機で耳が痛くなるの?
私たちの耳の奥には「中耳」という空間があります。この中耳は 耳管(じかん) と呼ばれる細い管で鼻の奥とつながっており、飲み込んだり、あくびをした時に一瞬だけ開いて圧を調整します。
しかし、
耳管がうまく開かない
鼻の奥が炎症で腫れている
体調が悪い
といった状況では、飛行機の急激な気圧変化に対応できず、耳のつまり → 圧痛 → 頭痛 へとつながります。
⚠️ 耳管の働きが低下する原因
飛行機に乗ると症状が出やすい方には、次の背景があることが多いです。
生まれつき耳管機能が弱い(個人差)
鼻炎・風邪・アレルギーなどで鼻の奥が炎症している
夏バテなどの体調不良
寝不足・疲労
冷え(機内は思いのほか寒い)
※ 子どもは耳管が未発達のため、特に症状が出やすい傾向があります。
どれか当てはまる場合、搭乗前に処置や投薬を行うと予防効果が高まります。過去につらい経験がある方は、ご相談ください。
🧳 すぐ使える! 飛行機での耳トラブル対策
✈️ 離陸〜水平飛行に入るまでが最重要ポイント!
このタイミングで耳管がうまく働かないと、着陸時に強い痛みが起きる可能性が高くなります。
✔️ 今日からできる予防法
離陸後しばらくは、意識的に飲み込む動作を繰り返す→ 飴・ガムがあると効果的
気圧対策の耳栓も有効活用を
機内のアルコールは控える→ 耳管の働きが鈍ります
ブランケットで身体を冷やさないようにする→ “冷え”は耳管機能を低下させます
前日/当日の睡眠不足・疲労を避ける
どうしても痛い場合は痛み止めも選択肢に
🛫 まとめ
飛行機で耳が痛くなるのは「航空性中耳炎」が原因
体調や鼻の炎症、冷えなどで耳管が働きにくくなると起こる
搭乗前のケアと飛行中のちょっとした工夫で予防が可能
過去に辛い経験のある方は、搭乗前に耳鼻科受診でより安全に
どうぞ、無理なく快適なフライトをお過ごしください。





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