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執筆者の写真shibata.ent

新型コロナウイルス感染症蔓延に思う

「何気ない日常」が、「いつものように、という言葉」が当たり前じゃない、と思い知らされました。


 緊急事態宣言が日本全国を対象とすることとなり、人の流れも街の様子も従来の状況から一変してしまいました。

例年ならば新年度・新学期を迎えて「頑張るぞー」と気持ちを新たに、またGWを控えて「旅行・イベント楽しみー」とワクワクしていた方も多いハズ。


それが、今や「仕事は在宅で、学校の授業はオンラインで」「旅行はもちろん外食にも行けない」となり、巷ではコロナ離婚・コロナDVなんて言葉が生まれる始末。

日本中の、いや世界中の人々が鬱積するものを抱え、殺伐とした物々しい・思い空気が地球全体を覆っているようです。

私も大好きなゴルフを控え、髪の毛のカットにも行かず、家から一歩も出ない日もあり、今までとは異なる疲労感を実感しています。


これらのストレスも誘因の一つなのでしょう、耳鼻科領域では突発性難聴を発症する方が増えているように思います(元々、季節の変わり目には増悪傾向があるのですが、例年よりも多い印象です)。その中には最前線でコロナ感染症の患者さんを受け入れ、家にも帰らず、身を粉にして治療にあたるドクターもおられます。

そんな中、そもそも事の重大性を見誤っているのか、自宅待機のストレスに耐え切れずなのか、街に繰り出す人達が一定数いるのを知ると残念な気持ちになります。


 でも、でも、感染症との闘いは過去の歴史の中でも幾度となく繰り返されており、その都度人類は持てる英知を結集してそれを乗り越えてきました。

一人ひとりにできることは小さいかもしれませんが、「塵も積もれば山となる」「雨だれ石を穿つ」の精神でこの事態を乗り越えなければなりません(例え、合ってる?)。


 TVの報道番組を観ていたら、キャスターさんが「今年のGWはゴールデン・ウイークではなく、ガマン・ウイークで」と仰っていました。

キャスターさんに座布団一枚差し上げつつ、この暗いトンネルを抜けた先に待つ「当たり前の日常」を願いたいと思います。





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