top of page

2024花粉予測とタイプ別対策

花粉症患者をタイプ分けする


 本ブログを書いている時点(1月18日)でも、実は既に少量の花粉飛散が確認されています(以下、京都市内在住の立場での記述になります)。

本格シーズン前でも、気温が上昇した日には少量の花粉がフライングして飛散するのがその理由。

それに伴い、早くも「もう花粉症が始まった」と訴えて受診する患者さんが出てきています。


私自身も花粉症持ちですが、今のところ症状を自覚していません。

では何故、人によって花粉症症状の出始める時期が異なるのかご存じですか?

・・・、簡単に言えば<花粉への感受性の違い>というところでしょうか。


そこで私は、日常診療の中で花粉症の人を3つのタイプに分けて対処しています。


Type1:ほんの少量の花粉にも反応してしまうタイプ

Type2:ある程度多くの花粉が飛ぶと反応するタイプ

Type3:大量の花粉が飛んだ時だけ反応するタイプ


冒頭に記した「年明け早々から症状を自覚している」人はType1に該当する訳です。

残念ながら、Type1の人は「毎年」「早い時期から」「長期間」症状を自覚する可能性が高い!

当然、早目の時期から内服・点鼻薬等を開始する必要があります。が、本格シーズンに入るまでの間は症状に応じて薬を使う日/使わない日を調節してもOKです。


次に、Type2の人は花粉飛散量が増加してくると徐々に症状が強くなる人です。

花粉が本格飛散し出す前後から発症し(ただし、この中にも発症時期には個人差があります)、ピークを越えて飛散量が減少傾向になると症状も軽快傾向。

このタイプの人は2月初旬ないし中旬頃から対策を開始するのが賢明かと。


花粉飛散量がピークになる頃だけ症状が出る人はType3。

「1シーズン中に1~2週間程度だけ調子が悪くなる」のがこのケース。

この場合、花粉情報を確認して飛散量が「多い」「非常に多い」日に薬を使用、でいけるケースが多いです。


自分自身がどのタイプかによって対策を始める時期や方法が変わってくるので、まずは自分を知ることからですね。




2024シーズンの花粉予測は?


 2023年シーズンは花粉が大量飛散しましたが、2024シーズンはどうでしょう?

日本気象協会から本日発表された最新の予測をお示ししましたが、結論は


2024シーズンの花粉は2023年よりはやや少ないが、過去の平均よりはやや多い


ということです。


気象条件等によっても状況は変化するので、あくまでひとつの目安として対応しましょう。


・日々の花粉情報をチェックして、ご自身の生活スタイル/日々の予定も考慮できると良いですね。

・シーズン中に屋外で過ごす時間が長い日は、タイプに関わらずしっかりと対策することを忘れずに!

・寝不足・疲労気味だと症状が悪化するので、体調管理も重要。


ここ数年はコロナ禍のマスク着用の習慣が花粉対策にも一役かっていた訳ですが、今シーズンは状況が変わっています。

油断せず、しっかりと対策しましょう!



閲覧数:891回

最新記事

すべて表示
bottom of page