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鼻づまりで眠れないときの対処法|今すぐできる改善法と受診の目安を解説

「鼻が詰まって眠れない…」

「夜中に何度も目が覚める」

「朝起きると口がカラカラで熟睡した感じがしない」

このような経験はありませんか?


鼻づまりは「少し息苦しいだけ」と思われがちですが、睡眠の質を大きく低下させる原因になります。

睡眠不足が続くと、日中の集中力や仕事・勉強のパフォーマンスが落ちるだけでなく、免疫力の低下や生活の質(QOL)の低下にもつながります。


今回は、耳鼻咽喉科医の立場から、鼻づまりで眠れないときに今すぐできる対処法と、受診したほうがよいサインについてわかりやすく解説します。


◆ なぜ夜になると鼻づまりがひどくなるの?

夜になると鼻づまりが悪化しやすい理由には、

  • 副交感神経が優位になり鼻粘膜がむくみやすくなる

  • 横になることで鼻への血流が増える

  • ネーザルサイクル(左右交代現象)

などがあります。


詳しくはこちらの記事で解説しています。


◆ 今すぐできる鼻づまり対処法

① 入浴する(おすすめ度★★★★★)

 最もおすすめなのが就寝1〜2時間前の入浴です。

38〜40℃程度のお湯に10〜15分ほどつかることで身体が温まり、一時的に鼻の通りがよくなる方が多くみられます。

また、リラックス効果もあるため、睡眠の質の改善も期待できます。


② 鼻うがいをする(おすすめ度★★★★★)

 鼻うがいは、

  • 鼻水

  • アレルゲン(花粉・ダニなど)

  • PM2.5や黄砂

  • 後鼻漏

を洗い流すことができるため、鼻づまりの改善に役立ちます。

専用の洗浄液を使用すると、刺激も少なく安全に行えます。


③ 蒸しタオルで鼻を温める(おすすめ度★★★★☆)

 蒸しタオルを鼻の上に5分ほど当てると、一時的に鼻粘膜の血流が改善し、鼻が通りやすくなることがあります。

就寝前に手軽にできる方法です。


④ 少し上半身を高くして寝る(おすすめ度★★★★☆)

 完全に平らに寝るより、頭だけではなく上半身全体を少し高くすることで、鼻への血流が減り、鼻づまりが軽くなることがあります。

※枕だけを高くしすぎると首に負担がかかるため注意しましょう。


⑤ 横向きを変えてみる(おすすめ度★★★★☆)

 横向きで寝ると、下になった側の鼻が詰まりやすくなることがあります。

寝返りを打つだけで改善する方も少なくありません。


⑥ 寝室環境を整える(おすすめ度★★★★☆)

 寝室では

✔ 湿度40〜60%を保つ

✔ 布団や枕を清潔にする

✔ ダニ・ホコリ対策を行う

✔ 空気清浄機を活用する

ことも重要です。


⑦ 鼻腔拡張テープを試してみる(おすすめ度★★★☆☆)

 鼻の入り口を広げるタイプのテープは、軽い鼻づまりには効果を感じる方もいます。

ただし、鼻の奥の炎症や鼻粘膜の腫れを改善するものではありません。

アレルギー性鼻炎などが原因の場合は根本的な解決にはならないため、症状が続く場合は耳鼻咽喉科を受診しましょう。


⑧ 市販の点鼻薬は使い方に注意(おすすめ度★★☆☆☆)

 血管収縮薬入りの点鼻薬は、鼻づまりを短時間で改善することがあります。

しかし、毎日のように使い続けると薬剤性鼻炎を起こし、かえって鼻づまりが悪化することがあります。

数日使用しても改善しない場合は、自己判断で続けず耳鼻咽喉科へ相談しましょう。



◆ やってはいけないこと

① 毎日市販点鼻薬を使い続ける

 薬剤性鼻炎の原因になります。

② 飲酒して寝る

 アルコールは睡眠の質を低下させるだけでなく、鼻粘膜の血流を増やして鼻づまりを悪化させることがあります。

また、いびきや睡眠時無呼吸症候群を悪化させる原因にもなります。

③ エアコン・暖房で部屋を乾燥させる

 乾燥は鼻粘膜を刺激し、症状を悪化させることがあります。


◆ 受診をおすすめするサイン

 次のような症状がある場合は、耳鼻咽喉科への受診をおすすめします。

✅ 鼻づまりが1週間以上続く

✅ 片側だけいつも詰まる

✅ 黄色・緑色の鼻水が続く

✅ においがわかりにくい

✅ いびきが強い

✅ 夜中に何度も目が覚める

✅ 朝起きても疲れが取れない


◆ 耳鼻科でできる検査・治療

 原因に応じて、

  • 鼻内視鏡検査

  • アレルギー検査(採血検査など)

  • 副鼻腔炎の評価(画像診断を含む)

  • 鼻処置・ネブライザー

  • 点鼻薬・内服薬による治療

  • 鼻中隔弯曲症/肥厚性鼻炎などの手術相談

  • 睡眠時無呼吸症候群(SAS)の検査/診断

などを行います。

原因がわかることで、より適切な治療につなげることができます。


◆ よくある質問(Q&A)

Q. 一番早く鼻を通す方法はありますか?

A. 入浴や蒸しタオル、鼻うがいなどが比較的即効性があります。ただし、根本的な改善には原因に応じた治療が重要です。


Q. 寝る前に点鼻薬を使っても大丈夫ですか?

A. 短期間であれば問題ないことが多いですが、毎日の使用は薬剤性鼻炎の原因となるため避けましょう。


Q. 鼻づまりだけで睡眠の質は悪くなりますか?

A. はい。鼻呼吸が十分できないと口呼吸になりやすく、睡眠の質が低下することがあります。


Q. 加湿器は使ったほうがいいですか?

A. はい。ただし湿度は40〜60%程度が目安です。湿度が高すぎるとダニやカビが増えやすくなるため注意しましょう。


Q. 鼻腔拡張テープは効果がありますか?

A. 鼻の入り口を広げることで呼吸が楽になる方もいます。ただし、鼻の奥の炎症や鼻粘膜の腫れを改善するものではありません。


Q. 朝起きると口がカラカラです。

A. 睡眠中に口呼吸になっている可能性があります。鼻づまりやいびきが続く場合は、一度耳鼻咽喉科へ相談しましょう。


Q. 鼻づまりだけでも睡眠時無呼吸症候群になりますか?

A. 鼻づまりだけで睡眠時無呼吸症候群(SAS)になるわけではありません。しかし、鼻づまりは口呼吸やいびきを招き、SASを悪化させる重要な要因の一つです。



◆ まとめ

 鼻づまりで眠れないときは、入浴・鼻うがい・蒸しタオル・寝る姿勢の工夫・寝室環境の改善などで症状が和らぐことがあります。

一方で、毎晩のように鼻づまりが続く場合は、アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎、鼻中隔弯曲症などが隠れていることも少なくありません。


鼻づまりが続くと口呼吸やいびきの原因となり、睡眠の質を低下させます。

「朝起きても疲れが取れない」「日中眠い」「家族からいびきを指摘される」「睡眠中に息が止まると言われた」といった症状がある方は、睡眠時無呼吸症候群(SAS)が隠れている可能性もあります。鼻づまりだけの問題と思わず、一度耳鼻咽喉科で相談してみましょう。



鼻づまりは集中力や生活の質にも影響します

詳しく解説した記事をご覧ください。




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