気象病・天気痛とは? 梅雨や台風で起こる頭痛・めまい・耳閉感の原因と対策
- shibata.ent

- 2024年6月23日
- 読了時間: 2分
更新日:11月13日
「雨が降る前になると頭が痛い」「台風の前後にめまいが強くなる」——そんな経験はありませんか?
最近よく耳にする「気象病」や「天気痛」は、まさにこうした症状を指します。梅雨のこの時期、今回はその仕組みと対策についてお話しします。
🌀 気象病・天気痛とは?
「雨が降る前になると頭が痛い」「台風の前後にめまいが出る」——そんな経験はありませんか?最近よく耳にする「気象病」「天気痛」は、まさにこのような天候による体調不良を指します。
天候や気候の変化に伴って体調が崩れる状態を**「気象病」と呼び、その中でも頭痛などの痛みを伴う症状を「天気痛」といいます。主に気圧の変化**が関係しているとされています。
👂 内耳と自律神経の関係
耳の奥にある内耳には、気圧の変化を感じ取るセンサーがあります。このセンサーが急な気圧変化を感知すると、その刺激が脳へ伝わり、自律神経のバランスが乱れるのです。
耳鼻咽喉科で多く見られる症状としては、
めまい
耳閉感(耳に膜が張ったような感じ)
頭痛などがあります。
雨や台風の前後、梅雨時に悪化することが多く、疲労や睡眠不足が重なると症状が強く出る傾向があります。
🧠 関連する疾患
メニエール病(めまい・耳鳴・難聴を繰り返す耳の病気)の悪化要因のひとつとしても知られています。また、副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎の症状が天候によって強くなる方もおられます。近年は気候変動の影響もあり、こうした「気象病」に悩む方が増えています。

💊 治療とセルフケアのポイント
症状に応じて、鎮痛薬・抗めまい薬・漢方薬などを使うこともありますが、根本的には「悪化要因を減らす」ことが大切です。
天候は変えられませんが、日常生活の工夫で体調を整えることはできます。以下のような対策を意識してみましょう。
🌿 気象病対策のコツ
十分な睡眠時間を確保する
疲労・ストレスをためない(リラックス時間を意識的に取る)
生活リズムを整える(規則正しい食事・就寝時間)
身体を冷やしすぎない(冷房の効かせすぎに注意)
バランスの良い食事を心がける
自分なりの疲労回復・ストレス解消ルーティンを持つのも効果的です。たとえば:
10〜15分の昼寝、軽い運動、映画鑑賞、サウナでリフレッシュ、決まった時間だけゲームを楽しむ——短時間でも「気分転換になる時間」を大切にしましょう。
☀️ 最後に
季節や天候の変化にうまく付き合いながら、自分のペースで体調を整えることが何より大切です。無理のない範囲でできることから始め、雨の季節も元気に過ごしましょう。




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